このチャプターの目次
サーバ構築
Linuxにおけるサーバ構築とは、Linux上にミドルウェアをインストールし、サービスを提供できるようにすることです。
Linuxにおけるサーバ構築の流れは以下の通りです。
- パッケージのインストール
- パッケージを起動し、プロセス化
- コンテンツ作成
- 設定ファイルを編集し、公開範囲の変更
- サービスの再起動で、5の変更を反映
- ファイアウォールや権限の設定
パッケージ
Linuxでは、ミドルウェアをインストールする際にパッケージを利用します。
パッケージとは、Linuxが採用しているソフトウェアの配布形態です。
GUI(MacOSやWindowsOS)の場合は、パッケージではなくインストーラを利用します。
yum (サブコマンド)
パッケージを管理する。
主なサブコマンドは以下。
サブコマンド名 | 機能 |
---|---|
install パッケージ名 | インストールする |
update パッケージ名 | 更新する |
remove パッケージ名 | 削除する |
list | 利用可能パッケージ一覧表示する |
rpm (オプション) (引数)
主なオプションは以下。
オプション名 | 機能 |
---|---|
-qa | パッケージ情報(バージョンなど)を出力する |
-ql | インストールしたファイル・ディレクトリ情報(配置など)を出力する |
systemctl (サブコマンド)
サービス(バックグラウンドで動作しているプロセス)を管理する。(systemctlコマンドはその他用途でも使用する)
主なサブコマンドは以下。
サブコマンド名 | 機能 |
---|---|
start サービス名 | サービスを起動する |
stop サービス名 | サービスを停止する |
restart サービス名 | サービスを再起動する |
status サービス名 | サービスを状態を確認する |
systemctl status出力結果
「systemctl status」出力結果の以下を確認することで、サービスの起動状態を確認できる。
Active: active(running) #起動中
もしくは
Active: inactive(dead) #停止中
systemctl (サブコマンド)
OS起動時のサービスの自動起動の設定を行う。
主なサブコマンドは以下。
サブコマンド名 | 機能 |
---|---|
enable サービス名 | OS起動時にサービスを自動起動する |
disable サービス名 | OS起動時にサービスを自動起動しない |
list-unit-files | サービスの自動起動設定を確認する |
ログファイル
ログファイルとは、サービスの情報を記録するファイルです。
ファイルの最終行が最新情報です。
システム開発者はログファイルを閲覧し、サーバで起こったことを把握して必要な対処をします。
実際のログファイルは、以下のディレクトリ配下に格納されています。
/etc/httpd/logs/