【AIエージェント最前線】Github Universe 2025参加レポート
この記事は「ビギナーズ Advent Calendar 2025」の4日目の記事です。
はじめに
2025/10/28 - 29に、サンフランシスコで開催された「GitHub Universe 2025」に参加してきました。
私自身はAIを活用した社内ソフトウェア開発プロセスの効率化に従事しているため、情報収集と交流を目的に参加しました。
本記事では、現地参加して感じた会場の雰囲気や公開された情報の共有、そしてイベント参加を通して感じたことなどを共有します。
GitHub Universe 2025の概要
会場は、サンフランシスコのベイエリアのFort Mason Centerです。
2025/10/28 - 29の2日間開催され、多くのセッションが用意されています。
エンジニア向けの雰囲気が強く、Geekな遊び心が所々あって非常にワクワクしました。
会場の雰囲気




面白かったセッション紹介
Keynote
Keynoteについては世の方々がまとめてくださっているので、私はあっさりめに。
こちらのブログが非常に詳しくまとめてくれています。
私が興味を持ったのは、
- AgentHQ、Mission Control Centerで、GitHub上でより柔軟にエージェントを操作できるようになったこと
- AgentHQで複数のAgentを統括管理し、アサインしたいタスクごとに適したエージェントを選択できる
- Mission Control Centerは、Coding Agentが実施するすべてのタスクを1つのUIでコントロールできる
- VS Code x CodexでマルチタスクをVS Code上で視覚的に実行できること
- Codexで実行したいタスクごとにタブを区切ることができ、複数タスクの状況をレーンとして一覧で把握できる。
- セキュリティ周りのサポート機能の強化
- エージェントがコードをスキャンして、自動的にセキュリティリスクの発見・修正をしてくれる。
です。
エージェントを使ったソフトウェア開発に必要なものは今年度で一通り揃ったなと嬉しい気持ちと、現場が使えるように前提条件を整えることが急務になり危機感を覚えました。
Your codebase, your rules: Customizing Copilot with context engineering
コンテキストエンジニアリングが重要なことは理解していたのですが、実際に開発する上でどんなことをすれば良いのか分からなかったのですごく参考になりました。
特に写真のスライドのCustom Instructionの整理が非常に分かりやすかったです。
- Custom Instructions
- Reusable Prompts
- Custom Agents
の順に整備していくと良いとのことです。
より具体の内容はVS Codeのリポジトリに実際に使われているコンテキストがあるので、中身を今度じっくり読んでみます。

Improve quality and speed across the SDLC with Atlassian Rovo Dev
講演動画はあったのですが、限定公開でした。
Rovo DevはAtlassianが出しているエージェント開発支援ツールで、Claude CodeやCodexのようなツールです。
CLIとVS Codeで使うことが出来ます。Atlassian製品(Jiraなど)との連携が差別化要素だと思いますが、Atlassian MCP Serverを使えば他のツールでも似たようなことができると思います。
今後、他ツールとの差別化・競争優位性確保をAtlassianがどう進めていくかという点で注目しています。


GitHub Universe 2025に参加しての感想
Keynoteで発表された内容では、2、3年前に考えていたLLMと協調したシステム開発
- エージェントにIssue(バックログ)の情報を与えるとコードを実装し、PRの作成までしてくれて、人間はレビューだけする。
- PRにレビューコメントを付けるとエージェントが自動で対応してくれる。
- 上流では、自動テストの感覚で、エージェントがドキュメントをレビューして品質を担保してくれる
のような、人がやるのはGitHubやJira上でのチケット管理だけで、残りはエージェントが開発を進めてくれる世界観が実現されたのだなと強く実感しました。改めて生成AI技術の進歩のスピードに感動と恐怖を覚えたいい機会となりました。
セッションについては、30分を超えるメインセッションでは、GitHubの新機能のプレゼンが多く、最新情報を深く知るにはいい内容だと感じました。一方で私は、15分ほどの短いセッションが具体的な開発ノウハウを紹介するものが多く、実際にどう使うかとか、どう動かすかを知れて、こちらのほうが聞いていて楽しかったです。
また、GitHub社の方々にJapan Nightという日本企業からの参加者向けネットワーキングを設定してもらえ、そこで同業のSIerの方と似たような悩みを共有したり、メーカ系の方が抱える普段聞かない悩みを聞け、非常に有意義な時間を提供してもらいました。
おわりに
本記事では、現地参加して感じた会場の雰囲気や公開された情報の共有、そしてイベント参加を通して感じたことなどを記載いたしました。
生成AI技術の進歩に取り残されないように、今後も必死にキャッチアップをしていこうと思います。
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