GitHub Universe2025 全アップデート&Keynoteまとめ
Happy Universe(*ノωノ)
GitHub Universeの全アップデートKeynoteのまとめをお届けします!KeynoteのSatya NadellaのFireside chatの内容の日本語訳もあります(例によって動画聴きながらセルフ翻訳です。訳の誤りあったらコメントください)。
Keynoteに登場しなかった全部のアプデをご紹介しています。
記事の諸元の公式のアップデートはこちらから
GitHub Universe 2025 Opening Keynote:
Universe2025 All Changelog:
GitHub Universe2025 -Recap:
※記事中のすべての画像はKeynoteのYouTube動画、およびChangelogが諸元です。
Keynote opening message
- 毎秒ごとにGitHub上の開発者は増え続けている
- GitHubは開発者の苦痛を取り除き、カオスの手綱を握るためにある
Coding Agent
Agent HQ

- 複数のAgentを統率することができる
- Claude, Codex, そのほかの複数のエージェントも今年の後半(late this year)にGitHub.com上でオーケストレーションすることができる。
- GitHub Copilotのライセンスを持つ人は使えるようになる
- Enterpriseレベルのエージェントに対するセキュリティ(セキュリティポリシー、アクセス制御、監査)が可能。
Pull Requestのコメントで@claudeでメンションすることでclaudeに作業をdelegateすることができる

Mission Controle Center for Agents
Coding Agentが実施するすべてのタスクを1つの画面でコントロールできる新しいUI

Coding AgentをSelf-Hostedで実行できるようになる: Public Preview
Actions Runner Controller (ARC) によって管理されるセルフホステッド GitHub Actions ランナーを使用して、Copilot コーディング エージェントの開発環境を独自のインフラストラクチャで実行するように構成できるように。これにより、パブリックインターネットでは利用できない内部リソース (パッケージなど) に対してCopilotがアクセスできるようになる。

docs:
どのPull Request画面でも@copilotで作業をエージェントに委任

Custom Agent
特定の開発タスクに最適化されたカスタマイズされたプロンプト、ツール、コンテキストを使用してエージェントをカスタマイズし、チーム全体で共有することができる。
特定のタスクに特化したエージェントを使うことができる。


リポジトリの.github/agents配下もしくはまたは{org}/.githubリポジトリの下に構成ファイルを追加することで、チームのワークフロー、規則、および固有のニーズをキャプチャするエージェントペルソナを定義することが可能になる。これらのカスタマイズされたエージェントは、プロンプト、ツールの選択、MCP サーバーを使用することでさらに調整し、特定のユースケースに特化したエージェントとしてカスタムすることができる。
サンプルは同じみの以下awesomecopilotのリポジトリに公開されている。
AI Controle: Public Preview
- 展開対象:すべてのGitHub Enteprise Cloud
GitHub.com上のAI Agentを制御するための新しいUI。以下のような内容を監査/制御可能。
- だれがどのエージェントを動かしているのか
- 各エージェントはどのReposにアクセスできるのか
Enterprise teams: EnterpriseでのCopilot Businessの管理がGA
GitHub Enterprise Cloud のEnterprise ownerは、organizationへのアクセス権の付与とは無関係に、エンタープライズ内でCopilot Business ライセンスを割り当てることができるように。これによりユーザーごとの GitHub Enterprise Cloud ライセンスを必要とせずに、柔軟でスケーラブルな Copilot Businessライセンスの適用が可能。
セキュリティ関連
シークレットスキャンの拡張メタデータチェックの導入: Public preview
サポートされているシークレットプロバイダーからの追加のメタデータフィールドが含まれるようにチェックが拡張。
サポートされているシークレットの種類のパブリックプレビューで利用可能になり、シークレットプロバイダーから情報が入手可能な場合は、アラートにシークレットの所有者、シークレットの作成日と有効期限、プロジェクトまたは組織のコンテキストに関する詳細が表示されるように。
Copilotによるコードスキャンのアラートの自動修復:Public previw
Code Scannningで発見され、Copiliot Autofixで提案されたセキュリティ脆弱性の修正をCopilotに委任することができるようになる。一括アサインも可能。
Coding Agentによるコードセキュリティと品質の自動検証
Coding Agentが実行するタスクの中でCodeQL、シークレットスキャン、依存関係スキャンを自律的に実行。これにはGitHub Advanced Securityのライセンスは不要 (なんて大盤振る舞い!)
Automated security and quality validations for Copilot coding agent don’t require a GitHub Advanced Security license or any additional configuration — these security tools are seamlessly included with your normal Copilot coding agent usage.
VSCode関連
Changelog: https://github.blog/changelog/2025-10-28-github-copilot-in-visual-studio-code-gets-upgraded/
Codex Agent × VSCode

GitHub CopilotのPro+のユーザーはCodexの拡張機能をVSCodeにインストールすることによって、CodexのセッションをVSCodeで開始することができる。VSCode Insidersで利用可能。
👇マルチタスクをVSCode上でCodexが実行してる

Plan Mode
要件定義や実装計画をサポートしてくれるモード。実装計画を立てて実行してくれる。


チャットウィンドウでPlanを選択することで使用できる。

Agent session view

クラウド上、ローカル上のエージェントのセッションを統一的に確認することができる新しいUI(👆の右上のAgent sessionの箇所)
コンテキスト分離されたサブエージェント
コンテキストに最適化されたトークンの使用のためにメインチャットから独立して解決できる、焦点を絞ったタスク (TDD ワークフローの実行、調査の実施など) を委任可能。
GitHub in Slack: Public preview
- 必要条件:
- GitHub Copilotが有効化されたCopilot Pro, Copilot Pro+, Copilot Business, もしくはCopilot Enterpriseのアカウント
- Coding Agentが有効化されていること
- 連携対象のSlack workspaceのメンバーであること
- 専用のGitHub AppをSlack workspaceにインストールしていること
Slack上で@copilotでメンションすることでCoding Agentに作業を実行させることができる。

他にもTeams、Linear等からも呼ぶことができる。連携対象は拡大予定。

Copilot Code reviewへのagent, ESlint, CodeQLの統合: Public Preview
- ESlint、CodeQLなどのツールと統合することによってCopilotによるレビューの品質を向上
- レビュー指摘をCoding Agentに引継ぐことができるように
instruction.mdやcopilot-instruction.mdで定義したカスタムした指示によってコードレビューをカスタマイズすることができる。チーム特有のコーディングルールや設計ルールをinputすることによってよりチームに適したレビューをしてくれるようになる。

GitHub Copilotによるコードレビューで指摘された内容をコーディングエージェントに直させることができる。これにより、よりAgenticなコードレビューフローを構築することができる。この機能はEnterprise ownerが有効化することで使用できる。

GitHub Code Quality:Public Preview
- 提供対象:GitHub.com上のpublic reposもしくはGitHub Enterprise Cloud/GitHub Teams上のOrganization (Enterprise Serverには適用されない)
- 必要条件:GitHub Actionが有効化されていること
- 必要な権限:Repository owners, organization owners, security managers, adminロールを持つユーザー
- 料金:プレビュー期間は無料
リポジトリのメンテナンス性や品質を評価してくれる機能。

Copilot Metrics Dashboard:Public Preview
- 必要条件:GitHub Enterpise
GitHub Copilotの利用状況(アクティブユーザー、エージェントの提案の受け入れ率)をグラフィカルなダッシュボードで確認することができる。

その他
-
GitHub EnterpriseでUnaffiriated userがGA
https://github.blog/changelog/2025-10-28-unaffiliated-users-for-ghec-accounts-now-generally-available/ -
JetBrains, Eclipse, XcodeのCopilotでMCP Registryと許可リストの制御がGA
https://github.blog/changelog/2025-10-28-mcp-registry-and-allowlist-controls-for-copilot-in-jetbrains-eclipse-and-xcode-now-in-public-preview/ -
Immutable releaseがGA
https://github.blog/changelog/2025-10-28-immutable-releases-are-now-generally-available/ -
GitHub.comのホームダッシュボードのCopilot入力画面のアップデート
- コマンド、プロンプトの提案が表示されるように
https://github.blog/changelog/2025-10-28-updated-copilot-input-on-the-home-dashboard/
- コマンド、プロンプトの提案が表示されるように
-
ホームダッシュボードのUI改善
https://github.blog/changelog/2025-10-28-home-dashboard-update-in-public-preview/ -
JetBrains IDEでCoding Agentへのタスクの委任が可能に
https://github.blog/changelog/2025-10-28-delegate-tasks-to-copilot-coding-agent-from-jetbrains-ides/ -
Copilotによって作成されたプルリクエストの変更をグルーピングが可能に(Public preview)
https://github.blog/changelog/2025-10-28-grouping-changes-in-a-pull-request-with-copilot-in-public-preview/ -
GitHub Copilot CLIでカスタムエージェントの使用とCoding Agentへの委任が可能に
https://github.blog/changelog/2025-10-28-github-copilot-cli-use-custom-agents-and-delegate-to-copilot-coding-agent/ -
IntelliJ IDEAでGitHub Copilot app modernizationが利用可能に
https://github.blog/changelog/2025-10-28-github-copilot-app-modernization-now-available-in-intellij-idea/ -
GitHub Hosted Runnerでのカスタムイメージの使用が可能に(Public preview)
https://github.blog/changelog/2025-10-28-custom-images-for-github-hosted-runners-are-now-available-in-public-preview/ -
1vCPU LinuxラインナーがGitHub Actionsで利用可能に(Public Preview)
https://github.blog/changelog/2025-10-28-1-vcpu-linux-runner-now-available-in-github-actions-in-public-preview/
Fireside Chat: with Satya Naddela
Q. AI Agent時代において、ソフトウェア開発の在り方は大きく変わった。あなたが最もエキサイトしていることは?また、数年後のソフトウェア開発はどうなると思いますか?
A. この瞬間における最も大きな変化(Shift)は、開発者のツールチェーンが変化していることだと思っている。アセンブリを書いていたときは、inputとしてのコードがあり、マシン(機械語)がoutputだった。すべての認知、メタ認知はコードの中で発生していたが、すべての実行はマシンだった。
それからコンパイラが出てきて、突如コーディングとはハイレベルな言語になった。それにより、認知とメタ認知の発生場所が変わった。コードはinput, outputとしてとらえることができるようになった。
それは私が使った中で最も驚愕した経験だった。コードによって自分自身のプログラミング言語、別のsyntaxを作ることさえもできるようになった。 code genとしてのコード。それがコードだった。
そして今、次のステージのツールチェーンが生まれようとしている。我々の認知、メタ認知はコードの周辺にある。コーディングエージェントはコードを書いてくれるが、我々は依然としてコードのことを考える必要がある。
Q. GitHubは開発者にとっての家のようなものなっているが、Agent HQが発表されたことによりAI Agentにとっても家のようなものになっている。これについてどう思っている?そしてGitHubの役割をどのようにとらえている?
A. GitHubでは毎秒ユーザーが増え続けている状態となり、多くのコードがGitHub上で生成されるようになる。Agent HQは「ミッションコントロール」に喩えられる。
我々は混沌に飲み込まれないようにすることもできるが、混沌に圧倒される危険性もある。
今やGitHubを使うことによって、プラン、実装、コントロール、あらゆることができるようになった。私が恐れていることは、Stall(息詰まる)である。我々はモデルが生成するエラーにどう対処すればいいかわからなかったどうなる?そしてそれらはsublinear(非線形)に発生しうる。Sublinearに対処するにはそれらをlinear(線形)にする必要がある。ツールチェーンを100%適切に使うことにより、それらの非線形のエラーに対してよりlinearに対応することができる。
Q.あなたがAgent HQを「ミッションコントロール」といったように、今新たなツールチェーンが生まれようとしている。2018年に、あなたはGitHubは人類の進歩にとってCrucial(必要不可欠)だといったことをよく覚えている。あなたはMicrosoft、そしてGitHub次の10年のミッションはなんだと思っていますか?
A. Microsoftは開発者のためのツールの企業として生まれた。それが初代のBillがいっていたSoftware Factoryというメタファーだ。それは今でも変わっていない。GitHub、Microsoft、Visual Studioがいっしょになったことは大きな意味を持つ。それによって、あらゆる開発者が技術を磨くために最高のツールを生み出すというこだわり、そしてそれに対する愛が始まった。それゆえ、私は常に我々はProductivity Companyだと表現している。
2点目は、Platform Companyであること、これはずっと言われていることだが、私はこの言葉が誤って解釈されているように思う。本質的には、自分自身にとっての最良のものが構築できる場所という意味である。そのために我々は取り組んでいる。
その意味でGitHubは開かれたプラットフォームというマインドセットで、自分自身のワークフローをカスタマイズしたり、プラグインで様々なツールと協業したり、様々なことを一緒に(all togather)できることが気に入っている。
3点目は、パートナー。それは2点目のプラットフォームと関連している。パートナーシップによって、より多くのよりよい価値が想像される。
Q. 最後の質問です。次の世代の開発者にとって重要になるスキルはなんだと思いますか?視聴者に向けたアドバイスはありますか?
A. コードを通じて実現したいものを自分自身で問い続け、答えを探し続けること。これは変わらない。しかし我々がこのシフトにおいて学ぶべきことは、ツールチェーンについて学ぶことだ。新しいツールチェーンはすべてが新鮮で、時には精神的に負担になることもある。何ができるかは決まっている。しかし、どのようにして望む結果を実現するか?私たちは最初にコンパイラを得た時と同じように、これについて考えるべきだと思っている。
つまり、最も集中すべきはメタ認知だと思う。望む成果を得るために、ツールチェーンをどのように活用すべきか、我々は真剣に考えなくてはいけない。そして共に学び、学び続けるフィードバックループが重要である。ツールチェーンの実践については多くのパターンやユースケースが生まれると思う。私はそれをとても楽しみにしている。
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