ゲーミング環境に関する考えたこと。

ゲーミング環境をどう選ぶか。
- 好みのゲームタイトルが動く環境を選ぶのは最優先
- 次にコンソールかPCか
- 正直コンソールがPC並みに高度になってきている(ネットにつながる動画アプリありなど)
- PCのゲーミング環境がコンソールライクにどんどん近づいている(Steamの改善がスゴイ)
- コンソールの価格がどんどん上がっている
- PCのパーツ類は複数のメーカーによる競争により価格上昇はゆっくり
- 完成品としての価格差はどんどん減っている
- PS5は8万円~、ゲーミングPCは10万円~というところ

BTOなどでゲーミングPCを買おうとすると14万円~30万円というラインナップにどうしてもなってしまうので、バラ買いを前提として10年環境を維持するときの費用を出してみる。
- ゲーミングPCを10万円で購入し、5年後パーツに6万円投資することであと5年延命
- PS5を8万円で購入し、5年後PS6を8万円で購入
上記のプランどちらでも10年で16万円かかるということ。
さらにゲーミングPCは気のすむまでさらに延命することも可能。
PS5ルートの場合、延命=新世代機の購入となる。

PS5の値上げによってコスパでいうと、コンソールとゲーミングPCはほぼ同等にまでなってしまった。
遊びたいゲームジャンルがPCとPS5とでかぶっているならPCを選ぶのがおすすめと言える状況になったと思う。
もちろんPSにしか出ていないゲームタイトルこそがプレイしたいのであればPS5ルートを選択するのは当然です(GT7など)。
スイッチは独占タイトルが多いのでそれらをプレイしたいのなら当然スイッチを選択するというのもアリです。

周辺装置について
周辺装置サポートはWindowsPCは20年以上後方互換性を保っているという強みがあります。ゲームコンソールは2世代ないしひどい時は1世代で周辺装置の後方互換を殺してきました。
多人数プレイが好みなら周辺装置の互換性が弱いと買い替えのたびに意外と大きな額の出費になります。
近年、コントローラーの単価がどんどん上昇していることもあります。
特殊なコントローラーは特にすぐに後方互換性が殺されます。
例えば、ステアリングコントローラーなど。しかも近年ステアリングコントローラーは10万円前後のモノもあり、非常に高価です。組み合わせによって使える使えないで悩まされるのはPCではかなり少ないです。
なので車物のゲームが好きなら確実にPCで遊ぶ方が無難です。
GT7でステアリングコントローラーで遊びたいとなるとステアリングコントローラーの選択肢は非常に狭くなります(高価なものしかない)。
PCの場合ほぼどんなステアリングコントローラーの中古であっても使うことができますが、ゲーム専用機では中古で世代をまたいで利用可能なものはほぼほぼありません。

PCって素人には難しいんでしょ?
- Steamというプラットフォームはゲーム専用コンソール風に購入とインストールとプレイが容易になるよう作りこまれています
- Steamは環境差について緩衝するためのソフトウェアコンポーネントを開発してゲームベンダーに提供しています
- アカウントに購入履歴は残るのでマシンの初期化、再セットアップ、マシン買い足しでも問題なくインストールしなおせるという安心感があります
- 人気のタイトルのほとんどはSteamだけでもほぼカバーされています(まれにほかの販売プラットフォームのみのものもありますが)
- コントローラーだけでゲーム関連のすべての操作をするモードもあり、そのモードではゲーム専用機の雰囲気で操作できます
- ゲームが動作するために必要なPC上の操作をほぼ自動的にカバーしてくれるのでPCに詳しくなる必要はありません
- たくさんあるコントローラーの種類も互換性を保つ仕掛けを持っていてPC用コントローラーなら安心して使える上に有名ゲーム専用機のコントローラーも利用可能です
- Steamは中古販売は無いが年に1度以上のセールがあり、古いタイトルはかなりお安く買えるタイミングがある

切り詰めたパーツ選択例:
CPU:Ryzen 5 5600 BOX x1 ¥16,880
CPUクーラー:OWL-CPUC04 x1 ¥1,820
メモリ:CT2K8G4DFRA32A [DDR4 PC4-25600 8GB 2枚組] x1 ¥4,880
マザー:A520M-HDV x1 ¥6,138
GPU:GeForce RTX 4060 COMPACT N40601-08D6-173050N [PCIExp 8G x1 ¥42,460
メインSSD:S120 S120-512GB x1 ¥3,980
サブSSD: x1 ¥0
HDD: x1 ¥0
電源:MARBLEBRON EMB550AWT x1 ¥4,200
ケース:Versa H17 CA-1J1-00S1NN-00 x1 ¥3,699
OS:Windows 11 Home 日本語版 x1 ¥16,090
合計金額:¥100,147
ただし、いろんなタイトルで遊びたい人はSSDは1~2TBがおすすめだけど。

まとめ
- コスパという意味ではPS5もPCも同レベルになった
- ステアリングコントローラーはPCのほうがいろんな価格帯の入手方法がある
- GT7をステアリングコントローラーで遊びたい場合はPS5+周辺で22万円以上を覚悟する必要がある
- PCの場合買ったステアリングコントローラーはずっと使える
- Steam/PCではセールで安くゲームを購入できるタイミングがある
- ほとんどの有名タイトルはPC版が移植販売される(PS専売タイトルは指折り数えるほどしかない)
- PS5かXBOXかPCかで迷うくらいならPCのほうをお勧めします
- PS5ならではなタイトルを主軸に遊びたい場合のみPS5を買うと良い
- スイッチ専売タイトルに関心がある場合は迷わずスイッチを買うと良い
- PCとスイッチを保有すればほとんどの人気タイトルをプレイ可能になる

ゲーム専用機の良さと辛さ
捕捉としてPCとゲーム専用機の違いを列挙しておきます。
- 専用機ではフレームレートが初期設定でも安定している
- PCはタイトルごとに調整が必要だけど重いタイトルを何とか動かすことができる(専用機で重いソフトは重いまま対処しにくい)
- 専用機ではほかのソフトウェアによる悪影響を意識しなくてよい
- 専用機ではコントローラーのボタンアサインがデフォルトのまま遊びやすい
- 専用機では本体は利益度外視で売ってくれるのでコスパが良かった(現在は赤字にならないよう値上げされている)
- 専用機のダウンロード販売は便利だけど、中古で買うのに比べどうしても割高
- 専用機のコンテンツは中古パッケージでもSteamのセールより割高だったりする
- いろんなタイトルに手を出してみたいならSteamのセールのほうがトータルコストを下げられる
- PSやXBOXは専売タイトルが近年かなり減ってしまった9割以上が他の環境に併売される
- スイッチだけは別次元で人気専売タイトルがたくさんある
- 専用機ではコントローラーが自社ライセンス品しかつながらない仕組みを持つ(PCではほぼ何でもつながる)
- 専用機ではコントローラーが無線化、多機能化してかつ円安で10年前に比べるとめちゃくちゃ売価が上がっている(2~4倍?)
- 専用機では容量不足に対しSSD交換などで汎用品が使えるわけじゃないので注意が必要(スイッチはマイクロSDカード方式なのであまりトラブルは無いが、読み書きが遅い)

PCゲーマーに求められるスキルはSteamのおかげでだいぶ減った。
- しかし、フレームレートとボタンアサインに関しては慣れていくしかない
- ボタンアサインはテンプレートをユーザーが公開しているのでそれを選ぶだけでも十分
- フレームレートに関してはタイトル側に自動調整機能があったりする
- ゲームタイトルの多くは描画品質に「低・中・高・ウルトラ」などのプリセットを用意してくれているのでそれを選ぶだけでも安定させやすい
- あと、悪影響のあるプロセスを見つけて止めるとかドライバーのアップデートなどはできるようになっておくと助かることがある
- PCの場合、OBSと連携させて動画録画や配信がめちゃくちゃやりやすい
- PCの場合いろいろ工夫のしどころはある(ゲーム専用機はかなり限定的なことしかできない)

コンソールベンダーは「箱」を売り、家にそれを設置するとプレイ環境はスマホやPC、タブレットやTVボックスでもコントローラーをつないでプレイ可能とするのがいいんじゃないかな。
もちろん、リモートプレイも提供できるはず。
要するに「クラウドゲーミングのプライベート版」
外出中に購入手続きを取ると家にある「箱」に新タイトルがインストールされ、それを外出中のままリモートプレイする。
このスタイルと「プレステポータル」はがっちりハマるし。
たぶんこのスタイルにならないともうコンソールゲーム機を僕は買わない気がする。
(PCを大きく超えるコスパのコンソールは当分登場しそうにないので)

「Steam Link」がこの未来をほぼ実現済みでもあるので、ゲームハードベンダーはマジでそろそろこれを超える何かを生み出さないと「衰退」が待っていると思う。

近年の名作ゲームタイトル、10年後にプレイしてもたぶん面白い。そうなってきたとき、ゲームハードの寿命が短すぎるという心配が生まれつつある。ゲームハード刷新したときに以前のタイトルが安心して遊べるのは現状PCタイトルだったりする。つまり、ゲームユーザーは特殊なハードを必要としていない。
リメイク待ちは不毛だ。昔買ったタイトルが動けばいいじゃんって思う。そういう意味ではまるっきりコンセプトの異なるゲームハードを出すにはエミュレーション機能が必須になったと思う。
ゲームタイトルの開発期間と賞味期限はどんどん伸びている。それに伴ってゲームハードも多少長生きにシフトしつつある。なので数年後、互換性を保ったまま性能アップ版がでることを保証されるとうれしいのだが、それをすでに実現しているゲームハードがゲーミングPCだ。

PS4名作タイトルが10年経ってもPS5でプレイ可能になることは必然というかそれが無かったらかなり残念なことになっていたと思う。
Switch2が出る場合、Switch初代作が問題なくプレイ可能なことも必然だと思われる。
しかし、PS5やSwitch2の次世代でも2世代前のタイトルがそのままプレイ可能かどうかというと、これまでの経緯ではNGでしたが、ここでちゃんとプレイ可能を維持するかどうかがゲーム専用機の命運を左右しそう。
PC+Steamのほうは10年後だろうが普通にプレイ可能なのは維持されそうという予想と安心感がある。
つまり、「購入済みのデジタルコンテンツ資産」が活き続けると予想できる安心感があるという事。

いったんプレイ不可にしておいてリマスター版を買うというのは不毛だし、メジャータイトルしかリマスターされない。

PS5が8万円で四年経って利益が上がっているのにも関わらず値下げでない(円安につられて値上げ)理由がある。円安もそうだけど、実はコストダウンで取れる対策の多くを最初から投入済みなんだよね。
なので、今後売り出される次世代機も当然、やれるコストダウン策はしっかりやったうえでリリースされるようになると思う。
また、スイッチはコストダウンできて(スイッチが円安で値上げに踏み切らないのは裏で何とかコストダウンの努力を続けていたからだとは思う)、PS5ができないのはより大量生産されているパーツを採用できるかどうかにかかっている。
スイッチで採用されるパーツの多くはそしてスイッチ2で採用されるものも先端技術じゃなく、CPU周りはスマホ等で枯れたもの、GPUはPC向けに枯れたものを採用する予定で、この場合先端を走るスマホやPCのノウハウのおさがりが利用でき、量産効果でのコストダウンも期待できる。
PS4/5ではCPUもGPUも特殊なメモリで統合したAPUというパーツを採用。PCでもスマホでもあまり採用されていないパーツをメインにしていて、APUの量産はほぼPS用という事になるため、量産効果によるコストダウンはあまり見込めない。

過去、PCはゲーム向けとしてはいろんなところがゲーム専用機に劣る部分を持っていてアンバランスだった。しかし近年マイクロソフトという巨人が本腰を入れてWindowsやXBOXに投資、Steamがゲーム環境の改善に投資したおかげで、ここ数年でゲーム専用機のゲームの快適さに追いつき追い越そうとすらしている。
汎用量産品のパーツは市場原理で価格が抑えられ、ユーザーが任意のタイミングでパーツを入れ替えてもあらゆるタイトルは安定して動作するようになった(それでもゲーム専用機ほど安定しているとまでは言いにくいところもあるがほとんどのユーザーが困ることは無いくらいまでにはなった)。
ゲーム専用機はどうしてもその性質から10年に1度程度、OSやアーキテクチャやエコシステムを刷新してきた。そのたびに以前買ったソフトは新しい機械では動かせなくなった。
ゲーミングPCでは10年でも足りない性能をパーツ置き換えで対応しつつ買ったソフトは動かし続けられる。10年後PCを刷新したとしても過去買ったソフトのほとんどを動かせることが予想される。
つまり、ゲーミングPCの世界では、ゲーム専用機がいまだ到達できていない「ハードウェアを巻き込んだエコシステム」が完成している。
それに対し、ゲーム専用機は1~2世代をまたぐとき、ハードウェアアーキテクチャが変化して、エコシステムも刷新しがちなので過去買ったソフトが新しい専用機で動作しないようにしてしまう。
過去3世代またいで資産を維持してくれたことは無い。
つまり、性能差がPCとゲーム専用機で近づきつつあるので、ハードウェアがどんなのかはもう重要ではなくなりつつある。新作ソフトと同じくらいエコシステム上のユーザー資産も大切になってきた。後者が切り捨てられるとき、ゲーミングPCのほうがいいんじゃね?!ってなっていく。

ゲーミングPCにも課題はある。
- Modによる改造には良い面と悪い面がある
- チート行為を劇的に減らす方法が少ない
- 海賊行為をゲーム専用機ほど抑えられない
「クラウドゲーミングのプライベート版」という専用機であれば上記のような問題をゲーム専用機レベルまでは改善することができる。
専用機ならコード署名検証に通らない実装を起動させないことができる。

グラフィック性能について
- 2K性能についてはPS5でぼちぼちほとんどのタイトルでハードウェア性能が十分
- ただし、必要な最適化が十分ライブラリ化すればなんだけどUE5がそれを達成しつつある
- あとは4K向けの対応だけど、正直この辺りは超解像で十分と思う
- 細かく比較して違いを批評する記事は多いが、ゲーム体験への影響は小さい
- それよりもフレームレートのほうが大切
- 総じて、ほとんどの表現は表現を作る側の技量やセンスにゆだねられるようになったと言える
- UE5が描画における最適化に関してはかなり支援してくれる
- あとはどちらかというとモーションや物理演算などのほうが重要になった
- となると、次世代のゲーム機に求められるものはグラフィック性能ではなくなる
- AIエンジンや後方互換性能、使い勝手などが重視されるようになる
- 20年前のタイトルをAIで高解像度化する試みもあり、AIエンジンの余力があれば20年前の開発費で現代の高コストタイトルを開発できるようになるかもしれない
- この辺整備とエミュレーション技術があれば、過去のコンテンツをそのまま現代化して高付加価値をつけて再販することができる

FPS
- 4Kかつ高フレームレートの要望はFPSから
- ただこのジャンルもハイレゾとハイフレームレートなら後者の方が優先
- 数ドットの動く的をポイントするという要望がある
- ただ、FPSに求められる描画性能はもう頭打ちというか十分になってきていて、FPSを安定させることのほうが重要になってきている

余談:バトロワFPSというジャンル
- 新参は認識できない敵にわけのわからないうちに倒されるという世界
- がこの世界に未来はあるのかというとオワコン化しつつあるんじゃないか
- バトロワの初期ポジのランダム性やアイテムバフを強めにすることで運要素を増したりしてごまかしてきた
- 索敵能力、遠くから狙える、マウス裁きなど新参がなかなか手にできない強みで古参が新参をコテンパンにするというのがこの手のゲームの醍醐味になってしまっている
- 死亡時の表示の工夫でどうやってやられたのかがわかるようにはなっていても、新参に対処できる手段はかなり限られている(隠れる比率を増やすくらいしかない)
- が、こういうFPSはだんだん飽きられてきていないか?
- SplatoonやOW、Valolantなどのヒーローシューター系などを筆頭に短射程PvPにシフトしつつある?
- FPSというジャンルは今後どうなっていくのかはわからない
- PvP主体ではなく、ドラマティックだったり、シネマティックなFPSにシフトしていくのか

標準コントローラーについて
- スイッチもXBOXもPS4/5もコントローラーがライセンス縛りがありつつ1万円前後と高騰
- 無線化、振動、ジャイロ、タッチパッド、NFC通信などなど無用に高機能化しコストアップ
- しかも現状、スティックに高耐久パーツの採用がなかなか進んでいません
- 正直これらは500時間ほどで何らかの不満のある不具合に遭遇する確率が高いという低い耐久性
- これだけ高機能なのにスティックの寿命だけが極端に短くてアンバランス
- 海外では訴訟問題になっている
- GriKitなどではホールセンサの採用などで高耐久アナログスティックが採用されていて、2000時間使い込んでも不安定にならない
- 正規の高級コントローラーなども売られていますが、これは交換可能になっただけで高耐久パーツではありませんし、交換パーツも高価すぎ
- せめて、標準で交換を容易にするなどの改善が必要だと思う
- 複数人数プレイや故障時の交換など意外とコストがかかるのがコントローラー問題
- そして、コンソールの世代交代時に一斉に使えなくなるというのが繰り返されてきた

PCのコントローラー事情
- PCだと近年売られるコントローラーのほとんどをそのまま利用可能(ライセンス縛りなし)
- 制約が無い代わりにXBOXスタイル以外ではボタンマッピング作業は毎度必要になる
- しかし、その代わり何年たとうが使い続けられる安心感がある
- 例えばスイッチとゲーミングPCを所有している場合、スイッチ対応コントローラーさえ買えば両方で利用可能な状態を維持できる
- ゲーム専用機を複数所有した場合、相互に使えないコントローラーを所有することになる