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生成AIは昭和時代にイメージしていた「こんぴゅーたー」が具現化するかもしれないよね⋯という話

2025/03/23に公開

ここ数週間、WordPressで運用していた(というか12年間放置してた)サイトの再構築作業において、Github CopilotのAgent Modeでプログラムを生成してもらったり、不具合の相談をしたり、構築の際の補助をしてもらったりしています。

やってもらったことをまとめると、概ね以下のようなことです。

  • WordPressをサーバーにインストール後のカスタマイズの相談
  • テーマのカスタマイズの相談
  • こんな機能できない?という無茶振り

https://zenn.dev/neuvecom/articles/55df18e1288fd2

https://zenn.dev/neuvecom/articles/e2f8d52a9410c8

他にも、記事のフィルタをする的な機能も生成してもらった。

  1. 子テーマに機能を追加してもらう
  2. 細かい機能を追加したり、動作を調整してもらう
  3. できあがった機能をプラグイン化してもらう
  4. 子テーマとプラグインで機能が競合したので、子テーマから機能を削除してもらう

というような作業をして、具体的には

プロンプト入力コード生成承認動作確認フィードバックコード修正

みたいな流れで、コードを書かずに成果物をゲット。
(リポジトリつくるなりして公開するかどうかは検討中)

所感

で、いろいろやってみた感想としては以下の通りです。

無理です、できませんとかあまり言わない

AI自体の利用制限的な理由でできないとかはあるだけど、あいまいな指示でも、要件を整理して確認しつつ、とりあえず健気に手を動かしてくれるので、なんかこう自分に精神的ダメージが跳ね返ってきたりします。

フォーマルな(規約に沿った)コードを書いてくれる

どこかしらで学習したものとはいえ、ブログ記事からコピペであちこちからもってきたコードでとりあえず動くとかではない、理路整然としたコードが生成されているような気がします。
とはいえ、こちらがあれこれ余計な指示したせいで不要なコードができているケースはあるとは思います。逆に言葉が足りないせいで、想定してない事態に対応する予防的に必要な処理のコードがなかったりというケースもあります。
でも、最終的に「コードを分析して評価して」「不要なコード削除して」とかで整理できるので、こちら側で品質を担保するためのフローみたいなのを構築しておく必要があると思います。

なんどでもやり直してくれる

「最初に言ってよ!もう⋯」的な指示にも肯定的な受け答えしてくれる。健気です。なのでやっぱり自分に精神的ダメージが跳ね返ってきたりします。

カジュアルに限界がくる

機能のお試し程度で使っている分には、無限の可能性ありそうな感じなのだけど、欲をかいて、複雑な指示をだしたり、より多くの機能を盛り込もうとすると、裏でものすごくさまざまな処理をしてくれているので、無料で使える範囲の処理数を簡単に超えてしまいます。
とはいえ、簡単なプラグイン程度は構築できる感じの制限にはなっていると思います。
対策としては、同じような処理をさせないような使い方や指示を出すなどがありそうです。課金するという手もあると思います。もしくはのんびり構えて、続きは翌日に⋯という姿勢も必要かもしれません。

総評

総合的に思ったこと

  • 明確にビジョンを持った人が、最高のアシスタントを得る
    特に目的なく「コーディングを習得して、収入アップ!」みたいなのは、もう通用しなくて、なにをしたいのかを明確に持った人が、最高のアシスタントを得る(それが収入アップにつながるかは不明)。
  • いままでの特許や実用新案的な制度とはちょっとズレがあって、後々問題になるかも
    生成AIで作成したコードの権利的なものはどうなるんだろう?とか、コードそのものは誰でも生成できるわけで⋯いままでの特許や実用新案的なものとはちょっとズレがあって、後々問題になる気がする。
  • 一般的な道徳のラインみたいなものがちょっと変わっていく
    AIが従順すぎるので、AIに対して傍若無人な振る舞いをする人が出てきて、今ある一般的な道徳のラインみたいなものがちょっと変わっていくのではないか?とかも思った。

とはいえ、ここ数ヶ月で無料で使えるようになった範囲がクリティカルすぎて一気に来たという感じがします。少し前なら便利でも「お高いんでしょう?」という様子で尻込みしていたと思うと、今後はそれなりのお値段に戻る可能性もあるので、今のうちにいじくり回して、そこそこ扱えるようになっておかなくは!みたいな焦燥感も少しあるかな?とか思ったりします。

流れとして、チャット生成エージェントと来ているので、次の段階はどこでしょう?個人的には、かつて、ハード的な中央処理装置が生活に溶け込んでいったみたいな流れで、現在は、ソフト的な中央処理装置が出来上がっていく過程にあって、数年後には生活に溶け込ませるフェーズになっていくんだろうなぁ⋯ということで「AIで仕事がなくなる!」みたいな言説は眉唾でみてたけど、近いことにはなりそうかな⋯と予想してます。

とはいえ「AIで仕事がなくなる!」=「働けなくなる」ではなくて「働き方が変わる」なので、こちら側でどう合わせていくかだけの話で、いま慌ててもその段階にならないとどうしようもないので煽られて無駄に怖がる必要はないのかなと。

Discussion

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