中の立場から2020年を振り返ってみようかと
この記事はtwilio Advent Calendar 2020の25日目です。
はじめまして。コミュニケーションAPIを提供しているTwilioでデベロッパーエバンジェリストをしています。今年のAdvent Calendar最終日はいわゆる中の人の立場からTwilioの2020年を振り返ります。100%個人の見解 です。一応念のため。
比較的穏やかに始まった2020年でしたが、1月の段階で早くも新型コロナウィルスのニュースが聞こえ始めていました。自分自身も2019年の年末から1ヵ月以上咳がとまらず、「もしや」と心配になっていました。インフルエンザ検査、血液検査などいろいろ調べた結果ハウスダストアレルギー発症との診断だったのですが、真実はどうなのかしら。
さて、トピックは大きく分けて3つです。
- Twilioでの働き方はどのようになったか
- 利用が伸びたプロダクトはどれか
- 製品ライフサイクルに関して
1. Twilioでの働き方はどのようになったか
2月13日(遠い昔のようだ)にTwilio Meetupを開催しました。KDDIウェブコミュニケーションズ(KWC)の高橋(@_katsumi)さんと構造計画研究所(KKE)の中井(@nakansuke)さんにご協力いただきました。
SendGridブログ - Twilio Meetup Feb 2020参加レポート
振り返るとこのころまでがオフラインイベントを開催できるギリギリの時期でしたね。3月の頭には本社サイドからオフラインイベントの中止や外部イベント参加見合わせのアナウンスが出ました。
当初は3月いっぱいというアナウンスでしたが、結果的に今でもこちらはごく一部の例外を除いて継続中です。
また、オフィスについても3月から全クローズとなっており、こちらもいまだ解除されたオフィスはありません。
Adapting and Building Together In Strange Times
僕のチームはリモート主体なので個人的には大きく影響は受けませんでしたが、技術的なところよりも精神的な影響を自分も含め受けていました。
会社からは在宅勤務に関わる手当や勤務時間の変更を柔軟に認める方針など、社員を大切にしていてくれる施策やメッセージを次々に打ち出してくれました。とても感謝しています。
2. 利用が伸びたプロダクトはどれか
2020年を通してのデータはまだ発表されていませんが、COVID-19の影響を大きく受けた1月~6月のデータが10月のTwilio Investor Day 2020で公開されています。ここから少し読み取ることができるのではないでしょうか。
Twilio Investor Day 2020 - Presentation
ひとつ製品をピックアップするとProgrammable Videoの収益成長率が対前年比 599% と、ものすごいことになっています。対面でのコミュニケーションから音声、動画を通したコミュニケーションが求められた1年だったと言えるでしょう。製品自体にも利用量の増加とニーズの拡大に対応するためいろいろとアップデートが入りました。
Twilio Changelog - Programmable Video
特に年次カンファレンスのSIGNAL 2020で発表されたP2PビデオプランTwilio Video WebRTC Goは無料で月間約10万分のビデオ通話を利用できるプランです。
この流れを受けて僕の方でも9月と12月にそれぞれセミナーおよびハンズオンを実施させていただきました。12月のハンズオンはWebRTC Goの発表もあり、オンラインかつ実際に手を動す内容にもかかわらず通常よりも多くの方に登録・参加いただけました。
connpass - (開発者向け)はじめてのTwilioシリーズ - 無料でWebRTCビデオチャットアプリを構築
2021年もこの「はじめてのTwilioシリーズ」を継続予定です。
3. 製品ライフサイクルに関して
Twilio製品の新機能や変更に関するアナウンスを確認できるTwilio Changelogを見ると毎週のように何かしらのアップデートが入っています。ユーザーのニーズを満たすため日々進化し続けているととらえています。
一方、進化し続けるものがあれば去りゆくものもあるわけで、年の瀬にこちらのアナウンスがなされました。
日本においてはFAXを用いる業務が一定数存在し、このProgrammable FAXを活用した事例をいくつかお聞きしていた身としてはこのニュースは残念でなりません。1年後のサービス提供終了となりますが、現在利用いただいている皆さんにはご迷惑をおかけします。
2021年に向けて
さて、2021年に向けては別のエントリで入社から、そして2020年を振り返っている記事を書いていますのでそちらを参照いただければ幸いです。
来年もしばらくはオンライン前提という状況でTwilioを利用いただいている開発者の皆さんを支援させていただければ幸いです。ご要望やアイデアがありましたらぜひ、@neri78までご連絡ください。
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