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【AIメモ】GoogleのTPUがすごい

6 min read

Google TPU がすごい。

TPU ってなに?

TPU は、Google が開発した機械学習のプロセッサです。

【補足】TPU は Tensor Processing Unit の略です

CPU や GPU と同じ流れです。

  • CPU:Central Processing Unit
  • GPU:Graphics Processing Unit
  • TPU:Tensor Processing Unit


TPU を使うと、ディープラーニングを高速化できます。Google 自身も Google Photos などで TPU を使っています。私たちも GCP(Google Cloud Platform)から、TPU を使った機械学習をすることができます。

今回は、機械学習ユーザー必見の TPU について簡単に紹介します。イメージをざっくり紹介するので、実際の動きとは多少異なる点があります。ご了承ください。

皆さんの理解が一歩でも進むと嬉しいです。


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TPU の種類


左:TPU v2, 右:TPUv3

  1. 2015 年に、第 1 世代モデル「TPU v1」を発表、
  2. 2017 年に、第 2 世代モデル「TPU v2」を発表、
  3. 2018 年に、第 3 世代モデル「TPU v3」を発表、
  4. 2021 年 5 月 18 日、第 4 世代モデル「TPU v4」を発表しました。

年々バージョンアップしています。

どれくらいすごいのか


左:TPU 単体(ユニットとも呼ぶ)、右;TPU ポッド(TPU たくさん)

かなりすごいです。
最新版の TPU v4 のポッド(4096 台構成)は、1EFLOPS の演算ができます!
これだけ聞いてもよく分からない方のために、簡単に解説します。

FLOPS って?

プロセッサの計算能力は、FLOPS(フロップス)という単位で比べられることが多いです。FLOPS とは、「1 秒間に浮動小数点の演算が何回できるか」を示す指標です。数字が大きいほどすげえってことです。

ポッドって?

また、TPU を何個か組み合わせると、ポッドと呼ばれます。TPU1 個でもやばいですが、たくさんの TPU を連動させるともっとやばいです。
基本的に、TPU の性能はポッド単位で測られることが多いです。

E(エクサ)って?

大きさの単位の前につくやつです。k(キロ)がつくと 1,000 倍、M(メガ)がつくと 1,000,000 倍されます。

k(キロ) 10 の 3 乗 1,000
M(メガ) 10 の 6 乗 1,000,000
G(ギガ) 10 の 9 乗 1,000,000,000
T(テラ) 10 の 12 乗 1,000,000,000,000
P(ペタ) 10 の 15 乗 1,000,000,000,000,000
E(エクサ) 10 の 18 乗 1,000,000,000,000,000,000
Z(ゼタ) 10 の 21 乗 1,000,000,000,000,000,000,000
Y(ヨタ) 10 の 24 乗 1,000,000,000,000,000,000,000,000




以上を踏まえて、

TPU v2 のポッド(64 台構成)は、11.5PFLOPS
TPU v3 のポッド(64 台構成)は、100PFLOPS  です。

M1 Mac は、だいたい〇〇 G(ギガ)FLOPS とか〇〇 T(テラ)FLOPS とかです。
条件が違うので単純な比較はできませんが、とにかく TPU すごいです。

最新版の TPU v4 のポッド(4096 台構成)は、1exaFLOPS の演算ができます。
これは、TPU v3 のポッド(4096 台構成)と比較すると 2 倍以上らしいです。
ノート PC 用プロセッサ 1000 万台に相当するそうです。
よく分からないくらい凄いです。

CPU と TPU の違い

CPU、GPU のような汎用プロセッサと異なり、TPU はディープラーニングに特化しています。
大きく違う点は 2 つです。

ポイント ① 8 ビット/16 ビットの演算器をベースとしている点


8 ビット/16 ビットがベース

ビット数が大きくなるほど、計算精度は良くなっていきます。

CPU などの汎用プロセッサでは 32 ビットの演算が主流です。しかし、ディープラーニングの計算は、それほどの精度を求められません。推論フェーズでは、8 ビットが最適と言われています。

【補足】推論(すいろん)フェーズとは?

機械学習では、① 学習フェーズ → ② 推論フェーズという流れで AI を作っていきます。
① 学習フェーズでは、たくさんのデータを見せて学習をします。学習が完了したら AI と呼ばれるようになります。
② 推論フェーズは、実際に AI を動かして問題を解く段階です。
一般的に、学習フェーズの方が演算性能が求められます。時間もかかります。


このため、TPU v1 では 8 ビットの演算器を 6 万 5536 個搭載した構成にしました。消費電力も 1 ユニット 40W に抑えられます。

【補足】どれくらいすごいの?

「Tesla K80」という GPU は、32 ビット演算器が 2496 個搭載されています。そう考えると 6 万 5536 個はかなり多いですね。

TPU v1 では、機械学習の推論フェーズに特化していました。


TPU v2 では、学習フェーズでも使えるようにするため、16 ビットの演算器を 3 万 2768 個搭載したプロセッサを、1 ユニットに 4 個搭載しました。1 ユニットで 180TFLOPS の演算能力を発揮できます。

学習には 16 ビットが必要であり、16 ビットにすることで、TPU v2 では学習フェーズと推論フェーズの両方で使えるようになりました。

ポイント ② 大規模な行列演算パイプラインがある点


メモリへの書き込みを最小限に。

CPU では、計算する間にメモリへの読み書きを行います。これに結構時間がかかってしまいます。

TPU では、演算の結果を、演算回路内で直接渡すようにしています。シストリックアレイというそうです。これにより、メモリへの読み書きを大幅に減らす&集約度を高め、電力消費を抑えることができます。

Apple の M1 チップが高速になったのと同じような考え方ですね。

TPU すごい。僕にも使える?

TPU は GCP(Google Cloud Platform)で使うことができます。サービスの名前は Cloud TPU です。Cloud TPU を使用すると、私たちも爆速で機械学習ができて便利です。

現在(2021/11)は、TPU v2 と TPUv3 が使えます。2021 年後半には、TPU v4 も利用可能になる予定らしいです。

Cloud TPU では、①TPU 単体 もしくは ② TPU ポッド のどちらかを選ぶことができます。TPU 単体はお手頃価格で、TPU ポッドはより高性能な演算ができます。

料金は以下の通りです。(2021/11 時点)


TPU 単体の料金


TPU ポッド(TPU たくさん)の料金

オンデマンド料金って欄が、かかる料金です。
TPU v2 は 1 時間 4.5 ドル~、TPUv3 は 1 時間 8.0 ドル~ 使えるみたいです。
ポッドを使おうとするともっと高いです。

また、プリエンプティブル料金っていうのも選べます。
Google が勝手に接続を切る可能性がありますが、そのぶん安く使用できます。
お試しなどならこっちで良さそうです。

  1. TPU 単体か TPU ポッドか選ぶ
  2. TPU タイプ(v2 か v3 か)を選ぶ
  3. オンデマンド料金かプリエンプティブ料金かを選ぶ

て流れだと思います。

まとめ

TPU について簡単にまとめました。

TPU すごいらしいです。
Cloud TPU 使ってみようと思います。
使用したらまた記事にしますのでフォロー&いいねお願いします。


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参考文献

https://9to5google.com/2021/05/18/google-unveils-4th-generation-tensor-processing-unit/
https://venturebeat.com/2021/05/18/google-details-new-ai-accelerator-chips/
https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/1807/06/news108.html
https://cloud.google.com/tpu/pricing
https://cloud.google.com/tpu





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