テックブログを(プレ)オープンしてからの最初の1ヵ月でした
この記事は、VPoEを務めておりますきんじょう(@o0h_)が執筆しています。
1ヵ月に及ぶ連続投稿期間が終わりを迎えました
NE株式会社としてのテックブログの運用を始めよう!ということで、6月1日から動いてきました。
このブログは、まずは手探りで「1ヵ月の間、記事を1日1本ずつ連投しよう!」ということで取り組んできました。そして、本日で無事に最終日を迎えます。
有志を募っての連日更新は、うまくいくのか苦労するのか・・・最初は不安にも思いましたが、今日までに29本の記事が集まり、一安心といったところです。
(この記事で30本目です。都合上、期間中に投稿できていなかった記事が1本ありますので、また増えるかもしれません。)
何らかの形で「NEがテックブログを始めているよ」と認知された時に、いざ開いてみたらあまり記事が集まっていない!!のでは、寂しいように思います。 ある程度の量がなければ、会社や働く人たちについて、伝わってくることも少ないでしょう。
そういった意味で、「(プレ)オープン」として30本の記事を集められたことには、素直に喜びを感じています。
今後について
6月が終わりまして、これにて毎日更新は一旦お休みです。
何はともあれ、「会社でブログを書いてみる」「Zenn Publicationを利用してみる」という所を薄っすらと経験できました。
これを踏まえて、「本オープンをどうするか」「どう運用していくか」を社内で話していきます。
きっと、誰かのために少し役に立つナレッジやNE社内の様子が伝わるような記事をお届けしていきますので、ぜひぜひご期待ください!!💡
(プレ)オープンを走り切って、ふりかえって
テックブログをやってみよう、という動機・ねらいについては初回の投稿で触れました。
その辺りも踏まえつつ、今回の連続投稿に参加したメンバーにアンケートを取ってみましたので、この記事ではその内容をチラ見せしようと思います。
もし「テックブログを始めようかな」と考えている方などいらっしゃったら、参考にしてもらえると嬉しいです!
執筆に際して大変だったこと
NEの場合、「書くことよりも投稿内容(ネタ)を考える事に苦労した」という傾向が、やや強いようです。
今回は「何もない状態からテックブログを立ち上げるので、興味がある人は来てください!」という形で人を募り、稼働を開始しました。
そのため、このアンケートの回答者も「何かを発信してみたい」「記事を書くのが嫌ではない」といった人たちに偏っているはずです。
それでもなお、「何を書こうか考えるのが大変だ!」という感覚は強いのですね。やはり「外向けに何かを話す」という点で、緊張感やシビアさを感じる傾向があるのかな?と感じました。
逆に、執筆そのものに対しては、相対的に見て苦しまなかった様子がありそうなのは、日頃から社内Wikiへの記事投稿に取り組む空気の賜物なのかもしれません。
意識したこと・気を付けたこと
「テーマ設定から執筆に際して、気を付けたこと」という設問に対して、寄せられた声の一部を紹介します
受信者の視点への意識
- 強い言葉を使ってないか、誰かが傷つく構造になっていないか
- 多くの人に見られるかもしれないので、誰かを意図せずに攻撃したり傷つけたりしないか
「社内ではいつも使われている言葉やノリ」であったり、無意識の内に他人を嫌な気持ちにさせてしまう事はありえますよね。
対外的な発信の場に載せる内容ということで、見えない相手や想像をしにくい範囲まで届くことを考えて、本当に伝えたいことが望む形で伝わるように努めよう、という声でした。
発信されるコンテンツの意義
- 選択した話題的に、どうしても社内向けの内容になりそうだったので、この会社で自分だから書けることを意識しつつ、でもできるだけ一般化をする
- 社内だけでなく社外の人にも役に立つ記事を書くこと
「なぜ外向けに書くのか」というところを考えると、やはり「見てほしいから、価値を受け取って欲しいから」ということになります。
こうした点を意識して、ただ自分たちの言いたいことをいうだけではなく、コミュニティ全体の価値を増幅させることに貢献をしていければと思います。
会社的な意義、意味
- オンボードとか採用に使えそうな話を明文化しておきたい
- せっかくNE公式で出すので、NE内部の話が出せれば良いなーと思ってネタをチョイスした
- さりげなく「NE、ネクストエンジン」の情報を含ませる
- 技術要素だけでなく、NE株知ってもらいたい
公共性やコミュニティへの価値貢献を大事にしつつ、営業・業務として取り組むブログでもあるので、一定は「自分たちのためにも役に立つ」「もし知ってもらえて、お互いにとっての良い出会いにつながれば」という期待もあります。
また、単なる認知獲得やイメージの醸成だけではなく、オンボードや採用といった場面も意識しているという声は、個人的にも面白いな〜と感じました。
公共への発信だからこその「いつもよりも」な点
- 見方によってはネガティブになるようなものも、問題点を抑えつつ、いかに柔らかく書くか
- 公人としてなので特にリーガル的な配慮。引用箇所だとか量だとか
- 自分の中でレギュレーションを持つこと。開くべき漢字とか
- 用語を間違った意味で使ったりしてないかの改めて確認する
普段から法律面や倫理面への意識や、常識的な配慮は行っていますが、一般公開する内容となると少なからず緊張感が増しますよね。
そうした点への声も集まったので、今後、より良い形を目指すには「書き手にとって(も)やさしい環境」を作っていきたいと感じました。記事執筆・投稿に関する教育やサポート、レビュー体制などを整えていくことで、より安心感を持っての積極的な発信活動に繋げていきたいです。
やってみてよかったこと・楽しかったこと、可能性を感じたこと
「6月の連続投稿企画の期間中で、助かった・嬉しかったこと」「会社のテックブログの執筆や運用に関わっていて、組織や自分自身にとってプラスになりそうに感じたこと」を聞きました。
寄せられた声の一部を紹介します。
社外からの反響・反応が嬉しい&欲しい
- Twitterのタイムラインで、自社の技術ブログがシェアされているのを見たときはちょっと嬉しかった
- 自分の記事中で言及している書籍の執筆者が、Twitterで反応してくれていて嬉しかった
- 社外の人からフィードバック貰える機会になるのは嬉しい
- 自分の記事について、Twitterなどの社外だったり、社内にいるメンバーからの感想を集められたら、全体的に発信へのモチベーションが上がりそう
やはり、苦労して発信したものについて、反響やフィードバックを得られるのは嬉しいですよね
アウトプットへの取り組みやそれに付随しての能力向上
- 文章をまとめる力、何が何でも書き上げる力がつく
- 今回はアイディアの記事だったので、自己内省してアウトプットできた良い機会になった
- 自分自身としては、文章力上がりそう、世の中的な自分の価値も上がるのでは!と思った
- 単純に文章力。最近書いてなかったから助かる
- 説明すると自分の中で知識が体系だててまとまる気がする
- アウトプットしていると、話の組み立てとかを考える訓練になってるなーと感じた
- アウトプットする癖づけができるかも
「執筆や発信を通じて力が磨かれる」という面と、「強制力が働いてアウトプットが生まれたり、習慣化出来そう」という面からの声が上がりました。
説明能力や言語化・表現力は、開発者にとっては非常に重要なスキルですので、しっかりと磨き続けていきたいです。
発信の機会を得ることが出来た
- やったことや経験したことを文章で残しておくのが苦手(腰が重い)なので、公開期限を決めておくと実行できるなと感じられた
- 対外的なアプトプットの習慣が弱い人(自分)にとっては、半強制的な書く機会があるのは良いなと感じた。組織のブログとなると、少しだけハードルが下がると思った
- 会社のコンテキストが強い=業務寄りの話だったり、「わざわざ自分のブログだと書かないが、社内など誰かに説明する気持ちで書くならアリだな」という、利他的なコンテンツを扱いやすくなった。発信機会や発信量が増えそう
- 社外へのアウトプットができること。Qiitaやブログよりもより社外を意識した文章がかけるので、アウトプットの質も良くなりそう
個人ブログとは別に、組織としての発信の場があることで、少し違った活用での活用・機会創出につなりそうだ、と感じたメンバーも居るようです。
社内だけで見ても嬉しい側面がありそう
- みんなの投稿を読んで、モチベーション上がった
- 普段一緒に業務をしていない人の話を読めた
- 他の社員の対外的なアウトプットが見れることがすごく勉強になる
- Tech系の記事もidea系の記事も運営に少しとは言え関わっているので、一通り目を通すので、1読者として勉強になっている
- 考察や説明を敢えて社外向けに出すことで、社内向けにも、「他人が反応しているよ」という泊を付けて展開しやすくなりそう
周囲の人が頑張っている様子や、何かを作っている様子は、見ている方にとっても刺激になりますよね。そういった、読者としての目線に近い楽しみ方も、会社ブログで社内メンバー向けに提供できていたようです
企画への賛同者がいて嬉しかった
- 声掛けを行った上で〜というのはあれど、何人も参加してくれたのは嬉しかったし、凄いなと思った
- お願いしたらみんな書いてくれた
技術ブログは「続けるのが難しい」という声をよく耳にします。
まだまだ1ヵ月が過ぎただけであり、最初のイベント感もあることから、NEにとっても本当の勝負はこれからなのだと思います。
そうした事情を理解しつつも、「多くの人が快く執筆に関わってくれた」というのは、上々な出だしと言えるのではないでしょうか。
周囲からの協力が嬉しい・助けられた
- 自分との雑談の中で出てきた話題について、考えて、記事にまとめてくれたメンバーがいた。誰かの執筆のきっかけになれて嬉しかった
- 見せちゃダメなものがないかとかの内容をチェックしてくれるメンバーがいたのが助かった
- Zennや連携しているGitHubレポジトリ、執筆環境について社内で手引を用意してくれたのが助かった
- 投稿内容についてレビューをしてもらったこと
- 執筆や投稿に際して、今回は特に相談しなかったが、公開前にレビューしてもらったら学びも多くなりそう
組織的にやっている活動だからこそ、周囲からの協力を得て「ハードルを下げる」「自身や安心感を持って取り組みやすくする」というメリットを提供することが出来ます。
今後も、より助け合いながら盛り上げていきたいな、と感じました。
コンテンツプールや発信力を付けるメディアとしての期待
- 採用の際に、組織の大体のレベル感や雰囲気を感じてもらう材料として提供できそうなのは良いと思う
- 執筆は当人の内面が濃く出るので、採用の面でいえば「こんな人達がいる会社〜」って思ってもらえるのはプラスになりそう
- 社外へのアピール効果を期待して取り組んだ。書く内容の幅が広ければ広いほど、「こういうこともやってるんだな」と刺さる人が多くいてくれるのではいかと期待
- 自社の知名度の向上。「何かやっているな、始めているな」と思ってもらえたはず。こういう草の根が採用にも繋がる
- 採用の文脈で、面談・面接や事前に提供できる情報が増えるのは楽
- 本来のアドカレでないタイミングでこんなに記事を投稿できるイベントができ、アウトプットが増えたことが、シンプルに組織にとってプラスになったと思う
「社内の様子を知ってもらいたい」という課題に対して、「メンバーが自分の手で発信を行う、それを社外の人に見てもらう」というのは、効果的な方法の1つなのかと思います。
まだまだ発信量が足りない・(特にWeb技術者において)知名度の低い会社ではありますので、今回、こうした形で1歩を踏み出せたのは非常にワクワクすることだと感じます
まとめ
1ヵ月という短い期間ではあるものの、実際にブログに取り組んだ当事者たちの「何を思いながら取り組んできたのか」という声をお届けしました。「実際に取り組んでみたメンバーの声」というのは、あまり表に出てきていないようにも感じたので、今回はそれを記事にしてみようと思った次第です。
いかがでしたでしょうか?
もし、企業としてのブログの実施に悩んでいる方や、改めてコンセプトや意義を見直したいと考えている方たちにとって、少しでも参考になったら幸いです。諸先輩ブログに対して、「有意義な情報を提供しよう」というのも烏滸がましいですが・・・
NEとしては、この「1ヵ月取り組んでみて、実体験から見えてきたもの」を踏まえて、ここからの進め方を議論していきます。
本オープン時には、またお付き合いいただけたら幸いです。
それでは、またお会いしましょう!!
NE株式会社のエンジニアを中心に更新していくPublicationです。 NEでは、「コマースに熱狂を。」をパーパスに掲げ、ECやその周辺領域の事業に取り組んでいます。 Homepage: ne-inc.jp/
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