Microsoft認定資格「GitHub Copilot」を取得してみた
はじめに
GitHubの認定資格は、もともとMicrosoftの資格とは独立していたのですが、先月(2025年7月)頃に統合されたようです。
昨年の秋にGitHub Foundationsを取得したのですが、その時とは受け方が変わったということで、違いを確認すべく今回は GitHub Copilot の認定資格を取得しました。
無事に取得できたということで、私のバイブコーディング力がMicrosoftに認められたということですね。
Microsoft認定資格になって、何が変わった?
GitHub Copilotの試験を受けたのは初めてなので断言はできませんが、問題の中身はおそらく何も変わってなさそうでした。
しかし、受け方や資格証明は変わっています。
受験がPSIからピアソンVUEになった
まず大きな違いとして受験のプラットフォームがPSIからピアソンVUEになりました。
これは多くの人にとってかなりありがたい変更ではないかなと思います。オフラインで受けられる会場の選択肢がピアソンVUEの方が多いですからね。
また、私はオンラインでの受験はしたことがないですが、オンラインの場合もPSIよりもピアソンVUEの方が受けやすいというのはよく聞きます。
資格証明がCredlyに載せられなくなった
取得後に気づいたのですが、資格証明がCredlyで表示できなくなりました。
これは私的にはかなり不満です。なんで受験がピアソンVUEになったのにピアソン配下のCredlyに対応してないの?と言いたい。
どうやら、2023年7月以降のMicrosoft資格はCredlyに載せられないみたいです。去年取った下位資格のGitHub Foundationsは載っているのに、GitHub Copilotを並べることが出来ないのはモヤッとします。
日本語で受けられるようになった(Microsoft化する前の追加ですが)
GitHubの認定資格はもともと英語でのみ提供されていて、内容以上に言語の壁が厳しかったのですが、今回は日本語で受けることが出来ました。これは非常にありがたかったです。
ネットで調べたところ、これはMicrosoft化する前に日本語が追加されていたようです。いつから増えてたのですかね?
GitHub Copilotの試験内容の話
それで、GitHub Copilotの試験内容ですが、、、正直なところかなりイマイチだと思いました。
最初に「バイブコーディング力がMicrosoftに認められた」と書きましたが、この試験ではそんなものは特に測れないと思います。
問題内容が古すぎる
GitHub Copilotの試験は2024年の年末頃に始まったので、試験が作られてから1年前後だと思います。そしておそらく試験が始まってから更新されていないと思われます。普通の試験なら1年で問題を変える必要などないですが、生成AIを活用した開発の分野がこの一年でどれだけ進んだと思っているんだよ。 という話です。
Copilotの認定試験でエージェントモードが出題されていないのは無理があると思います。もちろんMCPについても一切登場しません。そしてそれ以上に問題しかないのが、課金体系が古いこと。freeプランは存在しない前提になっているし、Individualとかいう既に存在しないプランに関する問題が大量に出るし、流石にそこは改定しろよと言いたいです。
Microsoft Learnの公式教材があまり役に立たない
Microsoft認定「GitHub Copilot」のページに貼ってある教材は以下の2個です。
これらはちゃんと勉強して挑んだのですが、この教材でやった内容から出た問題は2問くらいかなぁと言う感じです。
内容以前に選択肢の文脈で正解が判断できる問題が多い
それで、問題が古すぎて理解できなかったり、学習に使った教材が役にたたなかったのに、無事受かったということでお察しだと思いますが、はっきり言って、簡単に正解が判断できる問題が多かったのです。
具体的には、、、
- 「AIを使うと必ずxxできる」という選択肢が多々あるが全て間違い
- 「詳細に説明できる」系も間違い
- 「AIに全てを任せられる」系も同上
- AIの欠点を答えろ系の選択肢で「xxできる」系の選択肢は当然間違い
という感じで、AI万能節を唱える選択肢を排除すると回答がほぼ絞れました。運転免許試験かよ。
逆にこのレベルの問題を作ればいいのであれば、問題の更新頻度を上げて古い問題を排除するべきだと思います。
この試験から得た学び
ということで、正直なところ、この試験を持っていても全くバイブコーディング力を持っている証明にはならないと思います。
しかし、実際に試験勉強することで、いくつか学びはありました。
Microsoft LearnにはGitHub Copilotに関する教材は地味に大量にあります。その大半は粗製濫造されたものでしたが、いくつか学びになったのもあるので、それを紹介したいと思います。
GitHub Copilot を使用したプロンプト エンジニアリングの概要
こちらの教材は、GitHub Copilotが動くときにユーザーのプロンプトをどう処理しているのか、どうやって有害なプロンプトやコンテンツを排除しているのかが分かりやすく解説されており勉強になりました。深掘りはしてなかったですが、GitHub CopilotのLLMにおけるFine-TuningやLoRAの説明にも触れていたりして参考になりました。
GitHub Copilot ツールを使用してドキュメントを生成する
こちらの教材は、GitHub Copilotを使ってドキュメントを生成する方法を説明するものです。
ですが、そんなことより他の教材と比べて、次のような便利コマンドの説明がちゃんと理解できるように書いてありました。
- チャット参加者(@で始まるやつ @workspace とか)
- スラッシュコマンド(/で始まるやつ /explain とか)
- チャット変数(#で始まるやつ #codebase とか)
特にチャット変数を説明している教材は貴重です。私はこれを読んで#codebaseの便利さを初めて知りました。(だって他のドキュメント類では@workspace使えって書いてあるじゃん。。。)
まとめ
- GitHubの認定資格がMicrosoft認定資格に統合されたので「GitHub Copilot」の資格もMicrosoft資格になった。
- GitHub認定資格は、
- 日本語で受けられる
- ピアソンVUEで受けられる
- 受かってもCredlyには登録されない(Microsoft Learnに登録される)
- 試験問題の質は高いとは言えない
試験の内容はお世辞にも質が高いとは言えませんが、それでも自分の能力の一定の証明にはなると思いますし、勉強する中で学びがなかったわけではないので、気になる人はGitHub Copilotの資格をとってみましょう!

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