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【考察】プログラマーはつらい、やめとけと言われる理由 5選

2022/11/24に公開

はじめに

先日、私の知り合いにプログラマーで生計を立てたいことを伝えたところ、

プログラマー?...そんなの、やめといたほうがいいよ

このような返答をされた。

私自身普段SNS等でプログラミングに関する情報を発信しているほどプログラミングが好きなので、このような返事をされるのは非常に意外だった。なぜ自分にとって魅力的な職業であるプログラマーに対して、「やめとけ」のような否定的な意見があるのだろうか?

そこで、今回の記事では「プログラマーはつらい、やめとけ」と言われる理由を5つに絞って考察する。

プログラマーがつらい、やめとけと言われる理由

  • 納期との勝負になるから
  • 仕事とは別に自分で学習しなければならないから
  • 担当する業務が幅広いから
  • 調べてもわからないことが少なくないから
  • 向き不向きが非常に激しいから

それぞれ順番に解説する。

納期との勝負になるから

私たちプログラマーが携わっているすべてのシステム開発には納期が決まっている。システムを納品するまでのスケジュールが計画されている。クライアント側の視点としては、できるだけ予算を抑えたいものだ。スケジュールが長くなればなるほど工数が増えるので、それだけ開発費用が高くなる。

決められた予算で開発を行う必要があるので、納期がギリギリで組まれることは想像に難くない。納期がタイトになれば、私たちプログラマーへの負担は大きくなる。

プログラマーとしての仕事はすべて納期との真剣勝負になるので、それが長時間労働や追い込まれている感覚につながってつらいと感じる人もいる。

仕事とは別に自分で学習しなければならないから

IT技術は日々進化し続けている。IT業界において、新しいプログラミング言語の登場やシステムのアップデートなどは日常茶飯事である。そのため、私たちプログラマーは能動的に情報を収集したり勉強したりしなければならない

残念ながら、日本人の大半は勉強しない。たとえ勉強するとしても、本の数分と非常に短い。[1]1日に2~3時間仕事以外で勉強できる日本人は非常に稀であることは想像に難くないだろう。

変化が非常に激しく、新しい技術や知識が矢継ぎ早に登場するIT業界では自分から勉強し続ける姿勢が必要である。大半の日本人は勉強しないので、日々勉強し続けなければならないIT業界で働くことを苦痛だと感じる人は少なくない。

担当する業務が幅広いから

私たちプログラマーの業務は幅広いことがほとんどだ。プログラマーにも種類があり、それによって担当する仕事も異なる。例えば、上流工程を担当することが多いプログラマー(システムエンジニア)の場合は以下の業務を担当される。

  • プロジェクトの管理
  • 要件定義・要件分析
  • 基本設計・詳細設計

このように、開発以外にもやらなければならないことが数多く存在する。業務が幅広ければ幅広いほど、やらなくてはならないことは当然増える。

調べてもわからないことが少なくないから

プログラミングの世界では、「1日にわからないことに何回もぶつかってしまう」ということは珍しくない。初心者や新人の場合、「何がわからないのかがわからない」というように、どうすればいいのかわからず途方に暮れることはよくあることだろう。

わからないことをGoogle検索で調べたり、先輩やプロに質問したりしても解決できなければ面白くなくなる。毎日「調べてもわからない」状態が続けば仕事そのものが嫌になるだろう。

「プログラマー」という職業そのものが人を選ぶから

プログラマーは向き不向きが激しい仕事」と言われるのも、プログラマーはやめとけと言われる理由の1つである。プログラマーのしごとははひたすら画面に向かってひたすら文字を書き続ける地道な作業が大半だ。

実際に、休日も自分でアプリを開発したり、自分でプログラミングに関連する技術記事を執筆したりしてプログラミングに夢中なプログラマーは少なくない。

ところが、環境構築したりバグを見つけたり、ひたすら画面に向かって作業し続けたりするのが苦痛で自分に合わないと感じる人も少なくない。さらに、プログラミングはコンピュータ関連の知識はもちろん、一部数学の知識を扱うので専門性が高い。専門性が高い内容を貪欲に学び続けられるかどうかも、プログラマーという職業が人を選ぶ要因の1つである可能性も考えられる。

考えられる対処法

  • 自分で勉強する癖をつけること:まずは1日30分でもいいから、自分で何かしら勉強する癖をつけよう。内容は何でもいいので、「勉強すること」が重要だ。
  • 臨機応変に動けるようにすること:想定外や突発的なアクシデントはプログラマーの世界では日常茶飯事。[2]
  • わからないことはわかるまで質問し続けること:わかったふりをしないこと。不明な点やあいまいなところが1つでもあれば必ず質問する。自分が納得するまで粘り強く質問しよう。

おわりに:「プログラマーはつらい、やめとけ」と言われるけど、それでも魅力的な職業

今回の記事では、筆者の経験談から「プログラマーはつらい、やめとけ」と言われる理由を5つ考察し、考えられる対処法を簡潔に解説した。

今回の記事はあくまで個人の一見解に過ぎないが、少しでも参考になるものがあれば幸いである。

参考サイト

https://zenn.dev/hiromichinomata/articles/c66f92d4729597d69be3

https://web-camp.io/magazine/archives/64376

https://tech-camp.in/note/pickup/101328/

脚注
  1. 総務省「令和3年社会生活基本調査」によれば、1週間に学習・自己啓発・訓練(要は自分で勉強すること)に費やす時間は13分だということが判明している。 ↩︎

  2. 集英社の漫画『ONE PIECE』第23巻208話に、サー・クロコダイルが「"作戦"ってのはあらゆるアクシデントを想定し実行すべきだ…」という台詞を残している。これは想定外が日常茶飯事であるプログラミングの世界では最も重要な台詞だ。 ↩︎

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