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serverless-iiifで対応可能な画像サイズに関する実験

2022/04/14に公開

概要

以下の記事で、AWSサーバーレスアプリケーションによるIIIF Image Serverの構築方法について説明しました。

https://zenn.dev/nakamura196/articles/72e49979edf582

今回は、サイズが比較的大きい画像を登録し、タイル画像の配信が可能かを確認します。

対象

今回は、『鉱山借区図』(東京大学駒場図書館所蔵)を対象とします。

https://iiif.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/repo/s/ichiko/document/4120a330-2f1c-4e2c-5d48-21aed4d42704

元画像は 300 MB弱のtif画像です。

pyramidal tiled tiffの作成

以下のサイトを参考に、VIPSとImageMagickの両方を試してみました。

https://github.com/samvera-labs/serverless-iiif#creating-tiled-tiffs

Using VIPS

vips tiffsave source_image.tif output_image.tif --tile --pyramid --compression jpeg --tile-width 256 --tile-height 256

Using ImageMagick

convert source_image.tif -define tiff:tile-geometry=256x256 -compress jpeg 'ptif:output_image.tif'

結果、VIPSの場合は 35.6 MB、ImageMagickの場合は 107.4 MB になりました。

IIIF画像URL

それぞれのIIIF画像URLは以下です。

VIPS

https://iiif3.a-ldas.com/iiif/2/kakezu_v/info.json

ImageMagick

https://iiif3.a-ldas.com/iiif/2/kakezu/info.json

Image Viewerでの表示

今回は、IIIF画像URLを読み込むことができるImage Annotator(神崎正英氏作成)を利用しました。

VIPS

https://www.kanzaki.com/works/2016/pub/image-annotator?u=https%3A%2F%2Fiiif3.a-ldas.com%2Fiiif%2F2%2Fkakezu_v%2Finfo.json

ImageMagick

https://www.kanzaki.com/works/2016/pub/image-annotator?u=https%3A%2F%2Fiiif3.a-ldas.com%2Fiiif%2F2%2Fkakezu%2Finfo.json

結果

上記いずれの場合においても、(一部読み込みに時間がかかるケースがありますが、)無事に表示することができました。

本実験結果が参考になりましたら幸いです。

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