マイベストでひとりQAエンジニアとして過ごした1年間を振り返る
ごあいさつ
こんにちは。マイベストでひとりQAをしているfukutomiです。
マイベストに入社して1年が経ちました。はやいものです。
今回はこの1年でやったことの振り返りと、これからについて書きたいと思います。
今の立ち位置 / これからやっていくこと
最初に今の立ち位置を説明させてください。
現在fukutomiはこの1月に新設されたプロダクト開発部 イネーブリングチームに所属しています。
立ち上げの経緯についてはこちらのブログをご参考にしていただければ。
fukutomiはこれから、現場で起きている課題の解像度を上げ、技術領域からプロダクト開発をエンパワーメントさせるというObjectiveにQAエンジニアの視点から貢献していきます。
とはいえ、もともとfukutomiは社内唯一のQAエンジニアとして各プロジェクトチームが行うQA活動のフォローすることやE2E自動テストの拡充、運用フロー整備等をメインに活動していたので、そこに変化はあまりありません。
変わったことは、そうした組織横断的なQA活動の先にあるゴールがObjectiveとして明確に定義されたことくらいですかね。
定義されたことで、何かアクションする時に「これは僕らのObjectiveに対してどのような効果をもたらすだろうか」と最初に考えるようになりました。
ここがざっくりしていると迷子になりがちなのでありがたい限りです。
ということで、新生イネーブリング・マンとなったfukutomiを今後ともよろしくお願いします!
この1年間でやっていたこと
テンションも上がってきたところで、ここからようやく1年間を振り返りたいと思います。
タイムライン
fukutomiの1年間の活動 こうして見ると忙しくなさそうだけど、激動だったんだぜ
この1年のマイベストは新しいプロダクトを立てたり、それをモバイルアプリに追加したり、キャンペーンをやったりとても激動でした。
fukutomiもちょくちょくプロダクト付のQAエンジニアとして活動をしていました。
比率としては、プロダクトのQAとして6ヶ月、組織横断のQAとして6ヶ月、ちょうど半々くらいですかね。
1年間でやってきたことの振り返り
ここからはやってきたことを詳細に振り返ります。長いので注意!
入社初期・オンボーディング
- 期間:2024年2月 ~ 4月半ば
入社後はオンボーディングと現状把握のため、ひとつのプロダクトチームに入ってQA活動をしていました。
また、仲間にQAとは何なのかを知ってもらうために話に行ったりもしました。
みんサポ立ち上げQA活動
- 期間:2024年4月半ば ~ 7月半ば
立ち上がりがひと段落したころ、マイベスト みんなでお買い物サポートクラブ(略してみんサポ)を立ち上げることとなり、そのテスト周りの活動全般を担当していました。
外部脆弱性診断の実施
再診断実施完了報告
- 期間:2024年4月 ~ 6月
初めての外部業者を利用した脆弱性診断を実施しました。
今までのマイベストはお客さまに何かを入力してもらう機能がほぼなかったのであまりセキュリティを心配する必要がありませんでした。
みんサポでは色々とお客さまにご入力いただく項目もあり、安全な状態で提供できることを目指してこのタイミングで実施。
いくつか指摘事項もありましたが、エンジニアのみなさんのご協力もありバッチリ解決!ありがたや〜。
E2E自動テストの拡充
作成したテストの一例 のちに簡略化で使われなくなる運命にある
- 期間:2024年7月半ば ~ 9月
みんサポのQA活動がひと段落したところでE2E自動テストの拡充を行いました。
ベースは若手PdMが月1で行なっていたリグレッションテストで、各機能の詳細までテストを実施するもの。
また当時の私はPlaywright初挑戦ということもあり少しだけ苦戦しました。
根気よくサポートしてくださった仲間に感謝です!
みんサポ モバイルアプリ対応のQA活動
事前に作っていたざっくりテスト計画
- 期間:2024年10月 ~ 11月半ば
みんサポをモバイルアプリに対応させるプロジェクトのテスト活動を行いました。
機能的に特に変化はなく、そのままモバイルアプリに乗っかる形になったのでテスト設計は秒で完了したのですが、テスト実行のスケジュールがタイトになってしまいみんなで協力しあいながら実行や不具合対応を進めました。
結果としては無事に間に合ったのでホッとしました。
リリース後も特にトラブルなく運用できており、みんなに感謝ですね。
みんサポ モバイルアプリ年末キャンペーンのQA活動
念のため キャンペーンはすでに終了済みです
- 期間:2024年11月
引き続き、モバイルアプリで実施した年末キャンペーンのテスト活動にも参加しました。
こちらはテスト設計からがっつりと。
チームとしても先述のみんサポアプリ対応の反省を活かし、密なコミュニケーションを取りながら進め、かなり余裕をもってリリース当日を迎えることができました。
こちらもリリース後にトラブルが発生したりせず!キャンペーンでやらかすのは本当に避けたかったので、プロジェクトとしてうまくいってとても嬉しかったです。
障害対応フロー策定
- 期間:2024年9月 ~ 2024年12月
本番環境で障害が発生した時の対応フローを整備しました。
まだまだ課題は多くありますが、障害対応やその再発防止策に取られる時間は決して少なくないので、それを減らせるようにこれからもがんばっていきます。
E2E自動テスト簡略化
- 期間:2024年12月
7月に拡充したE2E自動テストの中身を簡略化しました。
内容や経緯は下記のブログに別途書いていますが、マイベストのめちゃ早開発サイクルと細かいE2E自動テストは相性が悪いのですよね。。。
自分で作ったテストを手放すのは寂しいものでしたが、簡略化しても障害があまり増えなかったのが救いです。
感想や気づき
(引き続き)Fukutomi is 超 Super Ultra Lucky Boy
とっくにBoyと言える年齢は超えていますが、はい。引き続きそう思っています。
プロダクトのQA活動は1人でやっていたら間に合わなかったし、脆弱性の対応なんてもちろん自分ではできません。
障害が発生しても、自然とみんなで対応に入ってくれます。
全てエンジニアやPdM、デザイナーみんなの協力あってこそです。いつも感謝しています!
QAエンジニアからイネーブリング・マンへ 心境の変化
上述のとおり今はイネーブリングチームに所属していて、自分の中での優先事項が明確に開発スループットの向上および安定化になりました。
普段からQAエンジニアとしてもQCDのバランスを考えながら行動しているのであんまり変わらないと言えば変わらないはずなのですが、これがけっこう難しい。
「こうしたほうがいいかな」「これをやってもらえばより品質はよくなりそう」と考えたアクションがリリースまでのリードタイムを延ばしてしまってはあまり意味がありません。
また施策を考えても実施するのは自分ではない可能性が高いので、自分なら耐えられる面倒な作業やルールをプロダクトチームに押し付けてみんなの開発体験を損なうこともできません。
逆にプロダクトチームがプロダクト開発に集中するために、それ以外の必要な業務をイネーブリングチームが引き取っていくこともあるのかもしれませんね。
今はまだチームが発足したばかりで各チームにどんな課題があるのかを洗い出している最中なので、やることはまだまだこれから決めていく感じです。
ただのQAエンジニアである自分にできることってあるのか…?という若干の不安もまといつつ、みんなが抱える課題に向き合っていきます!
まだまだ新しい役割を楽しみたい
ということで、なんだか世間一般にイメージされるQAエンジニア像からはちょっと離れたところに来てしまいましたが、この新しい役割を今のところ自分は楽しんでいます。
いくつも開発チームがある中でQAエンジニアはひとりという状況はまだ珍しいかもしれませんが、AIエージェントの波が来たら(もう来てるか)チームにAIエージェントひとつ、横断型のQAエンジニアがひとりみたいな体制が普通になっていくかもしれません。
人間のQAエンジニアはAIエージェントが行ったテストの評価をメインにしつつ、より深い課題に向き合う…みたいな働き方になっていくのかも…?
まあ未来がどうなっていくのかなんて分かりませんが、これからも自分は技術と自分の進化を楽しみつつQAエンジニアをやっていけたらなと思っています。
それではまたどこかで!

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