AWS BuilderCards攻略(基本)
@mujyun_furuこと古林(ふるばやし)です。
2024/3/2に池袋で開催されたJAWS DAYS 2024で、AWS BuilderCards体験会に参加したので、ルールとかテクニックとかまとめます。
AWS Builder Cardsとは
AWS Builder Cardsは、David Heidtさんが制作された、AWSを遊びながら学べるカードゲーム(非売品)
元々は英語版のみ
基本セットと拡張セットがある
英語版は過去にAWS re:Inventなどで配布された
JAWS DAYSに向けて基本セットの日本語版が制作され、JAWS DAYSで初お披露目された
JAWS DAYSの体験会に参加した人には基本セットの日本語版がプレゼントされた
JAWS DAYSの懇親会の抽選会でも配布された
プレイ人数は2~4人で、1プレイ20分~30分のカードゲーム
カードの種類
- スターターカード(オンプレカード)
各ユーザごとに10枚最初に配られるカード
ユーザごとに色が違う(4色)
TCOコストのみ発生できる - ビルダーカード
MarketPlaceから購入できるTCOコストとAWSomeコスト両方を発生できるカード
カードによって様々な効果があり、組み合わせることで追加の効果も発生できる- TCO creditカード
TCOコスト(黒丸数字)でマーケットプレイスから購入できるカード - AWSome creditカード
AWSomeコスト(オレンジ丸数字)でマーケットプレイスから購入できるカード
- TCO creditカード
- Well-Architectedカード
勝利点となるカード
AWSomeコスト(オレンジ丸数字)③で1ポイントのもの7枚と、AWSomeコスト(オレンジ丸数字)⑧で3ポイントのもの5枚がある
用語
- リソースパネル
各ユーザの山札、スターターカード(オンプレカード)とビルダーカードから構成される
裏返しで内容がわからないように配置される - 捨て札パネル
各ユーザの使い終わったカードが置かれる捨て札置き場
表向きに配置される - 手札
各ユーザの利用手札
手札を表向きでプレイするか裏返しでプレイするかはゲーム前にプレイヤー間で決める
基本的に表向きでプレイする - マーケットプレイス山札
以下2つの山札があり、どちらも裏返しで内容がわからないように配置される
- TCO creditカードの山札
- AWSome creditカードの山札 - Well-Architectedカード山札
Well-Architectedカードを表向きで配置した山札
最初は1ポイントのものだけ購入できるが、1ポイントのものが無くなると3ポイントのものが購入できる - リソース
マーケットプレイス山札から5枚(TCO credit4枚、AWSomeクレジット1枚)表向きで配置したカードと、Well-Architectedカード山札からなる場
場に配置されているリソースのみ購入できる - エフェクト(効果)
各ビルダーカードに存在する効果のこと
効果を発動することをデプロイすると言う
複数の効果を持つカードも存在する - サービスカテゴリ
カードがどのAWSサービスカテゴリに所属しているかを示す - カードのリタイア
該当カードを、そのゲーム中使えないように除外する行為
手札のスターターカード(オンプレカード)枚数が1枚か2枚のときに1枚除外することができる
デプロイ時に効果を発揮して除外されるビルダーカードも存在する
基本ルール
手札のコストを使って場(マーケットプレイス)のカードを購入し、勝利点となるWell-Architectedカードが全て購入されたらゲーム終了
購入したWell-Architectedカードの総ポイント数が一番高い人が勝利
同ポイントの人が複数の場合は、ビルダーカードを多く持っている人の勝利
手札は5枚
毎ターン手札と購入したカードは捨て札になり、山札(リソースパネル)が無くなったら捨て札をシャッフルして新たな山札とする
山札が5枚に満たない場合、まず残り山札を手札に引いてから、捨て札をシャッフルし、新たな山札から足りない枚数を引く
コストには、TCOコスト(黒丸数字)とAWSomeコスト(オレンジ丸数字)がある
カードの右上の数字が購入するのに必要とするコスト
カード真ん中の数字が手札にある時に支払えるコスト量
❶②のようになっていたら、TCOコストが1コスト、AWSomeコストが2コスト支払えるとなる
場にはマーケットプレイス山札が2種類(TCO creditカード用とAWSome creditカード用)、Well-Architectedカード山札が1つある
TCO creditカード用の山札から場に4枚のビルダーカードが配置され、AWSome creditカード用の山札から場に1枚のビルダーカードが配置される
場からカードが購入されると手番終了時に対応する山札からカードを場に配置する
各ターンの最初には常に5枚のビルダーカードが存在する
Well-Architectedカード山札は最初は1ポイントのものだけ購入できるが、1ポイントのものが無くなると3ポイントのものが購入できる
ゲームの流れ
- 最初にプレイヤー順を決める
AWS経験の浅い人から順にするのをオススメ - 最初のプレイヤーから順に場のビルダーカード(TCO creditコストのもの)を1枚購入する
- 購入したらTCO creditコスト用山札から場に1枚配置する
- 時計周りに全てのプレイヤーが1枚購入する
- 次に最終手番のプレイヤーから反時計回りで同様に1枚購入する
購入したカードとリソースパネル(手札用山札)をシャッフルして初期リソースパネルを作成する - 各自、リソースパネルから5枚カードを引く
- プレイヤー順に各ターンを行う
- 各ターンは3つのフェーズに分かれている
- 第1フェーズはビルドフェーズ
手札にあるビルダーカードの効果を発動(デプロイ)する
複数のカードを組み合わせてより高い効果を発動することも出来る
手札のスターターカード(オンプレカード)枚数が1枚か2枚のとき、1枚ゲームからリタイアできる※山札内のスターターカード(オンプレカード)の枚数を減らせる - 第2フェーズは購入フェーズ
デプロイフェーズで発生したコストを使い、場からビルダーカードかWell-Architectedを購入する
1つのターンで購入できるのは1回、ただしデプロイフェーズの効果により追加の購入回数を得ることもできる - 第3フェーズはターン終了フェーズ
場のビルダーカードの枚数が4枚以下になったら、TCO credit4枚、AWSomeクレジット1枚になるようマーケットプレイス山札から補充する
手札、購入したカードを捨て札パネルに置き、リソースパネルから5枚引く
- 第1フェーズはビルドフェーズ
- 各ターンは3つのフェーズに分かれている
- Well-Architectedカード山札が無くなったらゲーム終了
簡単にまとめると選手(ビルダーカード)をドラフト(購入)し、僕の考えた最強のチーム(リソースパネル)を作り上げ、優勝を目指すというものです。
そして、選手の相性/シナジー(デプロイ)により大きな効果を生むことが出来るということです。
選手のドラフトの仕方で強いチームが作れますが、別の監督が欲しい選手を先にドラフトしてしまうこともあるので、運の要素も多分にあります。
また、@98lerrさんが1枚絵でルールをまとめられているので、こちらも参考にしてください。
他にも、こばけんさんの記事も参考にしてください。
カード解説
サービス名 | カテゴリ | 効果1 | 効果2 | コスト | credit | 枚数 |
---|---|---|---|---|---|---|
AWS Lambda | compute | ❶ | ❶① | 6 | ||
Amazon EFS | storage | Amazon EC2と組み合わせた場合、カードを1枚引く | 購入回数+1、AWS Fargate または AWS Lambda と組み合わせた場合 | ❶ | ❶② | 6 |
AWS Marketplace | 購入回数+1、Amazon EC2 と組み合わせた場合 | ❶ | ❶① | 2 | ||
Elastic Load Balancing | networking & content delivery | +② compute/containers サービスと組み合わせた場合 | ❶ | ❶② | 2 | |
Amazon EC2 | compute | +③ 2枚の Amazon EC2 と組み合わせた場合 | 購入回数+1 かつ +④ Amazon EC2 を3枚組み合わせた場合 | ❹ | ❹① | 8 |
AWS Fargate | containers | 購入回数+1 かつ +③ Amazon ECS または Amazon EKS と組み合わせた場合 | 単独では containers サービスとして組み合わせることはできない | ❶ | ❶⓪ | 2 |
Amazon ECS | containers | Amazon EC2 と組み合わせた場合、カードを1枚引く | ❷ | ❷② | 2 | |
Amazon EKS | containers | Amazon EC2 と組み合わせた場合、カードを1枚引く | ❸ | ❸② | 2 | |
Amazon SNS | application integration | +② AWS Lambda と組み合わせた場合 | Amazon SQS との組み合わせごとに、カードを1枚引く | ❶ | ❶② | 3 |
Amazon SQS | application integration | +② AWS Lambda と組み合わせた場合 | 購入回数+1、2つの compute/containers サービスと組み合わせた場合 | ❶ | ❶② | 3 |
Amazon EventBridge | application integration | +② どのAWSサービスとでも組み合わせた場合 | +② Amazon Lambda と組み合わせた場合 | ❶ | ❶② | 2 |
Amazon Route53 | networking & content delivery | Amazon CloudFront、Amazon S3、Amazon API Gateway、Elastic Load Balancing のいずれかと組み合わせた場合、カードを1枚引く | ❶ | ❶② | 2 | |
Amazon RDS | database | +① compute/containers サービスと組み合わせた場合 | 購入回数+1、analytics サービスと組み合わせた場合 | ❷ | ❷② | 2 |
Amazon Aurora | database | +② compute/containers サービスと組み合わせた場合 | 購入回数+1、analytics サービスと組み合わせた場合 | ❷ | ❷② | 2 |
Amazon API Gateway | application integration | +① compute/containers サービスとの全ての組み合わせに対して | AWS Lambda が含まれる場合、カードを1枚引く | ❶ | ❶① | 3 |
Amazon DynamoDB | database | +① compute/containers サービスとの全ての組み合わせに対して | AWS Lambda が含まれる場合、カードを1枚引く | ❶ | ❶② | 4 |
Amazon Kinesis Data Streams | analytics | +① compute/containers サービスとの全ての組み合わせに対して | 購入回数+1、Amazon Kinesiss Data Firehose と組み合わせた場合 | ❶ | ❶② | 2 |
Amazon Kinesis Data Firehose | analytics | 購入回数+1、Amazon S3 または Amazon RedShift と組み合わせた場合 | Amazon OpenSearch Service と組み合わせた場合、カードを1枚引く | ❶ | ❶② | 2 |
Amazon CloudWatch | management & governance | ビルドした全てのアーキテクチャに含まれるカード枚数に対して +① を得る | ❶ | ❶② | 2 | |
AWS IAM | security, identity & compliance | カードを1枚引く | ❶ | ❶① | 3 | |
Amazon Athena | analytics | +③ Amazon S3 と組み合わせた場合 | ❶ | ❶① | 2 | |
Amazon Step Functions | application integration | AWS Lambda との組み合わせごとに +② を得る | ❶ | ❶② | 2 | |
Amazon CloudFront | networking & content delivery | 購入回数+1、Elastic Load Balancing, Amazon EC2, Backend Service(スターターカード) のいずれかと組み合わせた場合 | Amazon S3 と組み合わせた場合、カードを1枚引く | ❶ | ❶③ | 2 |
Amazon VPC | networking & content delivery | カードを1枚引く | ❶ | ❶② | 2 | |
Amazon CloudTrail | management & governance | Amazon OpenSearch Service と組み合わせた場合、カードを1枚引く | Amazon Athena と組み合わせた場合、カードを1枚引く | ❶ | ❶② | 2 |
Amazon ElastiCache | database | +② compute/containers サービスと組み合わせた場合 | Amazon RDS または Amazon Aurora と組み合わせた場合、カードを1枚引く | ❶ | ❶② | 2 |
Amazon RedShift | analytics | 購入回数+1、Amazon Aurora と組み合わせた場合 | カードを1枚引く、Amazon S3 と組み合わせた場合 | ❶ | ❷③ | 2 |
Amazon OpenSearch Service | analytics | ビルドしたアーキテクチャに含まれる(compute/containers)カードを1枚につき +①を得る | ❷ | ❷② | 2 | |
AWS Well-Architected Tool | management & governance | Well-Architectedカードを 1-Point は②、3-Point は⑥にて購入できる | ④ | ❷① | 2 | |
AWS Cost Management | cloud financial management | 購入回数+1、効果を使用後、このカードはリタイアする | ① | ❶③ | 2 | |
Amazon EC2 Autoscaling | compute | +④ Amazon EC2 と組み合わせた場合 | カードを1枚引く かつ 購入回数+1、Elastic Load Balancing と組み合わせた場合 | ② | ❶⓪ | 2 |
AWS CloudFormation | management & governance | カードを1枚引く | ② | ❶② | 3 | |
AWS Systems Manager | management & governance | 購入回数+1、Amazon EC2 と組み合わせた場合 | ② | ❶② | 2 | |
AWS CDK | developer tools | カードを2枚引く、AWS CDK カードは1ターンに1枚のみ利用できる | ④ | ❶② | 4 |
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