はじめに
今回の記事は、「MOSH Tech Radio」#4のエピソードをもとに執筆しました。CTO村井さんを招いてMOSHが2024年に取り組んできた開発や組織体制の変化、そして2025年に向けた展望を語ります。
podcastが約1時間盛々の内容となっており、
- 前編:プロダクト開発・技術基盤編 ✅ 公開済み
- 後編:開発組織・技術広報編
という構成で記事を２つに分割します。笑
本日は2.後編:開発組織・技術広報編としてその一部始終を詳しく紹介していきます。
参加メンバー
MC:
Ryo Adachi (X)SIerとしてエンジニアのキャリアをスタート後、コネヒト株式会社に入社。バックエンド/フロントエンド開発に従事しながら、リードエンジニアとして組織の効率改善やプロセスの見直しにも尽力。2021年MOSHにJOIN。
スピーカー:
Ryosuke Murai (X) MOSH株式会社CTO
学生インターンを経て株式会社プロシーズに入社。エンジニアとしてのキャリアをスタートさせ、この時に籔と出会う。その後入社したRetty株式会社ではアプリ・ウェブの企画開発に従事。2017年、籔・村山とともにMOSHを創業。
音源紹介
今回の音源は以下になります。ぜひMOSH Tech Radioも聞いていただけると嬉しいです。 MOSH Tech RadioはMOSHの開発に携わるメンバーがプロダクト開発について自由にトークするラジオです。毎回テーマを1つ決めてMOSHのプロダクト開発の中身や業務での取り組み、技術的観点について発信していきます📻
開発組織編
デプロイフローの改善とアジャイル開発への移行
以前はデプロイに苦労していた時期もありましたが、今ではマージ後すぐにデプロイできるようになり、デリバリー効率が大幅に向上しました。これにより、小さく作って小さく出すという開発サイクルが実現し、生産性向上に大きく貢献しています。
また、2024年の大きな取り組みとして、多くのチームがアジャイル開発、特にスクラムを採用しました。チームごとに開発プロセスを選択できる方針の中、スクラムの経験を持つメンバーが中心となり、プランニングから振り返りまでの一連のプロセスを導入。結果として、生産性が約2倍に向上しました。この変化は、スクラムを中心に「チームとして安定して開発できる」環境が整ってきたことが、大きな前進であり、持続可能な開発体制の構築に繋がっています。
フルサイクル開発/プロダクトエンジニアとしての進化
MOSHでは、フルサイクル型のプロダクトエンジニアという考え方を重視しています。これは、エンジニアがユーザーと直接接点を持つことで課題を深く理解し、ソリューションを提案・構築・検証するまでを一貫して担当するスタイルです。
よりユーザーにとってプロダクト価値を最大化するプロダクト開発という考えのもと、フルサイクル型への移行を推進。情報のオープン化や会議ログの共有など、情報共有の仕組みを整備し、エンジニアがビジネスを理解しやすい環境づくりに取り組みました。その結果、エンジニア一人ひとりが主体的に考え、行動する組織へと変化しつつあります。
システム監視と運用の整備
システム監視体制も大きく変化しました。SentryやDatadogなどのツールを導入し、バグや障害をチーム全体で検知・対処するフローを確立しました。以前は「ユーザーやサポートチームからの問い合わせが最初の障害検知」状態だったため、今では「エラーを事前に把握し、迅速に対処できる」文化が根づいてきました。
こうした運用体制の変化が「チームで支える」安心感を生み、エンジニアがより開発や改善に集中できる環境づくりを推進しています。
技術広報
技術広報の取り組みと社内への影響
2024年から本格的に「技術広報」に取り組みました。社外だけでなく社内にも良い影響を与えています。技術広報を通してMOSHの取り組みが外部に知られるようになるのはもちろんのこと、合同LTイベントやカンファレンスの参加を通じて、「技術広報」活動に力を入れている他企業と接点をたくさんもつことで、社内に客観的な視点を取り入れる機会となっています。
もちろん、自社の採用活動や認知度向上に寄与している側面もありますが、技術的な課題や改善点を外部に発信することで、社内でも現状を客観的に見つめ直し、改善につなげるサイクルが生まれています。また、新しいトレンドの理解や、アドベントカレンダーなどの執筆活動を通じてメンバーの意識向上にも繋がっていると言えます。「技術コミュニティへ貢献」すべく、今後はカンファレンスの登壇やOSSへの貢献、開発者同士の学び合いの場などを通じて、最終的にはMOSHのプロダクトの品質を高めれるよう、さらに力を入こうと考えています。
まとめ
今回のPodcastでは、MOSHのCTOである村井さんが2024年の開発組織の取り組みを振り返り、2025年に向けての展望を語りました。前編・後編と記事は2部構成でしたが、読んでいただいた方ありがとうございました！ デプロイフローの改善、アジャイル開発への移行、フルサイクル型プロダクトエンジニアへの進化、そして技術広報活動など、様々な取り組みを通して、MOSHの開発組織が大きく成長した一年でした。2025年は、その土台の上にどのような成果を積み上げていくかが問われる重要な年となります。技術面でも事業面でも大きな成長を目指すMOSHは、さらなる進化を遂げることができるようこれからも頑張っていきます。
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