良かった・気になるツール2025
はじめに
2025 年の良さげなツールをまとめてみました。
すでに使っているものもあれば、これから試してみたいものもあります。
同じような課題を持っている方の参考になれば嬉しいです。
★:使ったことがあるもの
AI 支援開発
★ Vibe Kanban
Vibe Kanbanは、カンバン + Git 連携 + AI エージェントで開発できるタスク管理ツールです。
主な特徴:
- タスクを Git のブランチやコミットと連携できる
- カンバンボードでタスクの進捗を可視化
- 分割されたタスクを複数のエージェント・セッションに割り当てて並列実行
Devin
Devinは、AI 駆動の自律的なソフトウェアエンジニアリングアシスタントです。
主な特徴:
- コード生成だけでなく、デバッグや修正も自律的に実行
- ブラウザやターミナルを操作して情報収集
- 複雑なタスクを段階的に実行
参考記事 (Vibe Kanban):
参考記事 (Devin):
開発環境・ランタイム管理
★ mise
miseは、複数のランタイムバージョンを管理するツールです。従来のasdfの後継として注目されています。
主な特徴:
- Node.js、Python、Ruby など、様々な言語のバージョンを一元管理
-
.mise.tomlでプロジェクトごとの設定を管理 - 高速な動作とシンプルな設定
使ってみたい理由:
-
nodenvやpyenvなど、言語ごとにバージョン管理ツールを使い分けるのが面倒でした- 複数言語が同居するプロジェクトでも、タスクランナーを 1 つにまとめられるのが嬉しい
- Rust 製で動作が高速らしく、起動時のオーバーヘッドが少なくなりそうです
参考記事:
★ pixi
pixiは、Python プロジェクト向けのパッケージ管理・環境管理ツールです。直近だと uv 一択なイメージでしたが、タスクランナーも兼ね備える点で pixi も良い選択肢になりそうです。mise で pixi のバージョン自体を管理する運用を試しています。
主な特徴:
- conda 互換のパッケージマネージャー
- Rust 製で高速
-
pyproject.tomlとの互換性(pixi.toml)
参考記事:
IaC(Infrastructure as Code)
CDK for Terraform
CDK for Terraformは、プログラミング言語で Terraform の設定を記述できるツールです。
主な特徴:
- TypeScript、Python、Go、Java などでインフラコードを記述可能
- IDE の補完機能やリファクタリング機能を活用できる
- 既存の Terraform モジュールを利用可能
使ってみたい理由:
- HCL での記述に比べて、プログラミング言語の表現力を活かせそう
- 型安全性が高まり、エディタの支援を受けながら書けるのは魅力的です
- Terraform を素で使うと DRY にしづらい印象でしたが、CDK ベースなので環境差分だけパラメータファイルで表現できそうなのも期待しています
参考記事:
ドキュメント生成
★ SpectaQL
SpectaQLは、GraphQL スキーマから美しいドキュメントを自動生成するツールです。
主な特徴:
- GraphQL スキーマから静的 HTML ドキュメントを生成
- カスタマイズ可能なテーマ
- イントロスペクションクエリに対応
★ SchemaSpy
SchemaSpyは、データベースのスキーマを可視化し、HTML ドキュメントを生成するツールです。
主な特徴:
- テーブル間のリレーションを ER 図として可視化
- MySQL、PostgreSQL、Oracle など多様な DB に対応
- HTML ベースの閲覧しやすいドキュメント
参考記事(SpectaQL):
参考記事(SchemaSpy):
リリース・依存関係管理
★ release-please-action
release-please-actionは、Conventional Commits に基づいて自動的にリリースを作成する GitHub Action です。
主な特徴:
- Conventional Commits からバージョンを自動判定
- CHANGELOG の自動生成
- GitHub Release の自動作成
Renovate
Renovateは、依存関係を自動的に更新してくれるツールです。
主な特徴:
- 多様な言語・パッケージマネージャーに対応
- 柔軟な更新スケジュールの設定
- 自動マージやグループ化などの高度な機能
参考記事(release-please-action):
参考記事(Renovate):
Git 運用の効率化
★ Git Submodule / Subtree
Git SubmoduleとGit Subtreeは、複数のリポジトリを統合管理する仕組みです。
特徴:
- Submodule: 外部リポジトリを参照として含める。各リポジトリは独立して管理
- Subtree: 外部リポジトリの内容を完全に取り込む。履歴も含めてマージ
使ってみたい理由:
- モノレポ化せずに、共通ライブラリを複数プロジェクトで共有したい場合に有効そうです
- Submodule と Subtree の使い分けを理解して、適切に使えるようになりたいです
参考記事:
★ lefthook
lefthookは、高速で軽量な Git Hooks マネージャーです。
主な特徴:
- YAML 形式でフックを設定
- 並列実行による高速化
- Go 製でクロスプラットフォーム対応
使ってみたい理由:
- 並列実行が可能で pre-commit 時の lint, format などが高速
- 設定ファイルがシンプルで分かりやすい(追加ライブラリも不要)
参考記事:
- Git Hooks マネージャーの Lefthook を試して Husky(+lint-staged)と比較した結果、乗りかえました
- husky + lint-staged の支配から解放される Lefthook という選択肢
★ czg
czgは、Conventional Commits に準拠したコミットメッセージを対話的に作成するツールです。
主な特徴:
- インタラクティブなコミットメッセージ作成
- カスタマイズ可能なプロンプト
- 日本語を含む多言語対応
★ Conventional Commits
Conventional Commitsは、コミットメッセージの規約です。ツールではないものの、紹介してきたツール群との関連が深いので簡単に紹介します。
形式:
<type>[optional scope]: <description>
[optional body]
[optional footer(s)]
具体例は公式を参照してください。
主な利点:
- 変更履歴が読みやすくなる
- 自動で CHANGELOG を生成できる
- セマンティックバージョニングと連携しやすい
参考記事:
おわりに
開発環境の整備から、リリース管理、Git 運用まで、様々な領域でツールが進化していることを改めて実感しました。
特に AI 支援開発ツールや自動化ツールは、開発者の生産性を大きく向上させる可能性があると感じています。中でも Vibe Kanban + Claude Code の開発体験は圧倒的で、久々にのめり込んでいます。
これらのツールを実際に試してみて、より知見が溜まったものは個別にも記事にしてみたいと思います。続報が気になるものがあれば、コメントでお知らせいただけると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
Discussion