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Windows 11 24H2 月例アップデートで謎のエラー?EFI 100MB 問題を解決した話

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この記事は、以前書いた以下の記事の続編です👇

👉 Windows 11 24H2 月例アップデートで謎のエラー?EFI 100MB 問題に遭遇した話


解決編:Microsoft純正インストーラで再セットアップした結果

前回の記事では、EFI(システム予約領域)が 100MB しかない環境で
Windows 11 24H2 の更新が失敗する現象について紹介しました。

今回は、実際に再セットアップを行い、
問題を根本的に解消できた手順と結果をまとめます。


はじめに:判断基準(再発の定義)

今回「再発」と判断した基準は次の通りです。

Windows 11を初期インストールする際に自動作成されるEFI(システム予約領域)が100MBのままである場合

この構成では、インストール直後のWindowsは動作するものの、
大型アップデート(例:24H2)でエラーが発生する可能性が高いことが確認されています。

したがって、
再セットアップによって EFI(システム予約領域)が200MB〜500MBに拡張されること
「再発が解消された状態(=改善成功)」と定義します。


試した構成と結果の比較

まず、最初に HP Cloud Recovery ツール を使用して
USBリカバリメディア を作成し、そこから再インストールを実施しました。

結果として、システム予約領域は100MBのまま で、構成は以前と変わりませんでした。

インストール時にセットアッププログラムが自動的に
「EFI(システム予約領域)」を作成しますが、
HP Cloud Recovery環境ではこの領域サイズが固定(100MB)であり、
ユーザーがサイズを変更することはできません。

さらに、インストール前に ディスク先頭に500MBの空き領域 を確保しても、
リカバリスクリプトはその領域を使わず、
空き容量の別の場所に新たに100MBのEFIを自動作成しました。
結果的に、用意した500MBの領域は未使用のままでした。

この新しいシステム領域に空き領域の結合(パーティションツールで統合)を検討しましたが、
ChatGPTに相談したところ、EFI構成の制約上、 結合は困難 とのこと。
そのため、Microsoft公式のインストーラを使用して再セットアップ する方針に変更しました。

私の環境(HP純正リカバリ環境)ではEFIが100MBから拡張されず、
アップデート失敗のリスクを抱えたままの構成
になっていました。

💻 使用機種:HP EliteBook 850 G7 Notebook PC
(他社製PCでは挙動が異なる可能性があります)


Microsoft公式インストーラで再インストール

次に、Microsoft公式のWindows 11インストーラ(Media Creation Tool版) を使用して
同じPCにクリーンインストールを実施しました。

  • ブートモード:UEFI(Legacy無効)
  • ディスク形式:GPT
  • エディション:Pro(自動認識されインストール成功)

インストール時には、エディションを固定するために
ChatGPTの提案を参考にして ei.cfg ファイルを作成し、
USB メディアの sources フォルダに配置しました。
内容は以下の通りです。

[EditionID]
Professional

[Channel]
Retail

[VL]
0

ただし、Windows 11 24H2 以降では ei.cfg の挙動が一部変更されたようで、
この記事執筆時点(2025年10月)では、
実際にはライセンスキー(BIOS埋め込みキー)によって
自動的に Pro 版が選択された可能性が高い
と考えられます。

ネット上でも、24H2以降の ei.cfg ファイルが
以前のバージョンと異なる動作をするという情報が見られます。
そのため、結果的に ライセンスキーによる自動認識で Pro 版がインストールされた
と判断しています。

今後のWindowsバージョンでは仕様変更の可能性があるため、再検証を推奨します。


💾 Microsoft公式インストーラの作成手順

Windows 11 の純正インストールメディアは、
Microsoft公式サイトからダウンロードできます。

  1. ページ下部の 「今すぐダウンロード」 から MediaCreationTool.exe を取得
  2. ダウンロードしたツールを実行し、USBイメージを作成
  3. 完成したUSBメディアでPCを起動し、UEFIモードでセットアップを実施

🕓 補足:
この記事の内容は 2025年10月12〜14日 時点で確認済み
今後数か月後には、Media Creation Tool の仕様や配布URLが
変更・無効化されている可能性があります。


結果:EFI(システム予約領域)が200MBに拡張され、更新成功!

再インストール後のディスク構成を確認したところ、
EFIが 100MB → 200MB に拡張されていることを確認しました 🎉

🖼️ EFIが200MBに拡張された証拠

EFIが200MBになったことを確認した画面

さらに、Windows Update 実行後には
HP関連のドライバ(BIOS、チップセット、Bluetoothなど)が
自動的に適用され、正常に稼働しました。

項目 結果
EFI 約200MB(自動作成)
ブートモード UEFI(GPT)
更新 Windows 11 Update 成功
HP関連ドライバ 自動更新で導入完了

現在のバージョンについて

再セットアップ後にWindows Updateを実行したところ、
最新バージョンに更新されたことを確認しました。

🖼️ Windowsのバージョン情報

Windows 11 24H2のバージョンとインストール日を確認した画面
🖼️ Windowsのバージョンとインストール日を確認した画面例


まとめ(再発防止策として)

状況 対策 結果
EFIが100MBで更新失敗 HP Cloud Recoveryを使用 × 再発(EFIが100MBのまま)
Microsoft公式インストーラで再セットアップ EFIが200MBに拡張 ○ 改善(更新成功)

まとめ:再発を防ぐために

再発を防ぐためには、EFIを見直すことが長期的に安定したWindows運用の第一歩になります。

同じように困っている方の参考になれば幸いです 🙏


🔗 参考リンク

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