今のチームで感じていること、考えていること
こんにちは🙋
「マネーフォワード クラウド連結会計」を開発しているフロントエンドエンジニアです。
私が日々感じていることを整理してみました。
チーム内の理解を深めるきっかけになったり、同じようにチームの成長や変化に向き合っている方にとっても、共感や気づきがあればうれしいです。
チームのこと、少し紹介します
「マネーフォワード クラウド連結会計」の開発チームは、日本とベトナムに1つずつあり、それぞれにバックエンド・フロントエンド・QAのエンジニアが所属しています。各チームで受け持ったエピックの開発を進めています。
フロントエンジニアに関しては、各チームに2〜3名いて、必要に応じて連携しながら開発を進めています。元々日本のフロントチームは、「個々が自立して開発する」文化が根付いていましたが、プロダクトの成長期を支えてきたフロントエンジニアが数名離れたこともあり、今はチームの再構築フェーズにあると感じています。
やっていて心地いいこと、好きなこと
🌱 成長中のプロダクトに関われる面白さ
私たちのプロダクトは、機能的にもユーザー数的にも成長中です。連結会計の業務を達成する、最低限の機能は持ち合わせている現在ですが、ユーザーにもっと価値があり、喜んでいただける機能仕様の拡張や改善が日々進んでいます。既存の機能を堅実に改善しつつも、新しい挑戦や変化を自分たちで創り出していくことに大きなやりがいを感じています。
🌏 世界で使われるプロダクトへのやりがい
連結会計は、親会社がグループ全体の経営状況を正確に把握するために、子会社など関係会社の財務情報をまとめて1つの財務諸表として作成する会計手法です。
私たちのプロダクトは、関係会社が海外にあることも想定し、i18n(国際化)に対応しています。実際に、日本だけでなく他国のユーザーにも使われており、グローバルに価値を届けられる感覚は、純粋に面白いし、やりがいがあります。
🤝 少しずつ強まってきた横のつながり
最近では、日本・ベトナムチーム間のコミュニケーションが少しずつ増えてきたり、日本チーム内でもプランニングを一緒にするようになったりと、以前に比べて横のつながりを感じられるようになってきました。
こうした変化が、チーム内外を問わず、自然と協力し合い、高め合える文化につながっていくのではと期待しています。
モヤモヤしていること
💭 品質への意識と緊張感
以前はプロダクト歴の長いエンジニアが複数在籍していて、それぞれが自立しており、自プロダクトの勘所も分かっているような状態でした。しかし今はそこが抜けたことで、バグやデグレを防ぐために気を張る場面が増えている気がします。ここは仕組みやAIでうまくカバーできるといいんだろうなとも思います。
🧩 経験の断絶と思想の継承
以前は、各メンバーがそれぞれ一定の経験と判断力を持ち、比較的自律的に動けている状態でした。ですが現在は、これから力をつけていくメンバーや、他領域からヘルプでフロント開発に入るメンバーも多くなっており、設計や実装に対して私自身が考える機会も増えています。
また、以前は暗黙の了解や共通認識として成立していた前提も、今は都度言語化し、背景も丁寧に説明する必要があります。
その中で、これまで受け継がれてきた考え方や判断基準を、どう共有し、どう馴染ませていくか。チームとしての土台を改めて築き直していく段階にあると感じています。属人性に頼るのではなく、チームとして判断力や基準を補完する仕組みづくり(もちろんAIも使って)が、今後ますます大切になってくると感じています。
⏳ 改善の余白に手が回らない
「改善したいこと」はあるけど、「スプリントゴールを達成するだけで精一杯」になってしまっていて、改善タスクへの着手が後回しになっている印象です。以前はスプリントゴール達成後に余った時間を改善等に回していたのですが、そういった動きが減ったなとは思います。
ただ、これはバックエンドの開発リソースとスピードが増えたり、エピックリリースまでの期間を短縮しようとする動きとも関係してると思うので、一概には言えないとこですね。
足元から整えていく試み
📣 フロントSlackチャンネルの活用
日本・ベトナムとチームをまたいだ情報共有や相談・提案、フロント特有の技術的なTipsをためていく場となるような、Slackチャンネルができました。今ではそこにちょっとした知見や相談を書き込む文化が芽生えつつあり、「連携のハブ」として機能し始めています。
🧠 AIツールの活用(課題感も含めて)
チーム全体としてはCursorを共通して活用していますが、他チームと比べると「AIをどう使いこなすか」に対する温度感や関心の度合いに差を感じることがあります。
私たちもAIツールを活用してはいるものの、現状で十分なのか、もっと工夫できる余地があるのではないかという気持ちが拭えません。とはいえ、そこに大きな可能性を感じているからこそ、さらに議論や試行錯誤を進めていきたいと考えています。
これからどうしていきたいか
🏃♀️ まずはスプリントの安定化
当面の目標は、「スプリントゴールを安定して達成できるようにすること」。そして、その中に改善タスクにも取り組む余白を持たせることです。
🛠 個々人が自律できるチームに
最終的には、メンバー各自が一定の技術力を持ち、自律的にタスクを進められる状態を目指したいです。正直、私自身は面倒くさがりなところもありますが、それでも安心してフォローし合える体制や文化を作っていきたいと考えています。
💬 長期的にプロダクトと向き合えるように
自分たちの作るプロダクトに対して、長期的な視点から改善や提案を続けられるチームにしたいです。そのためには、ビジネス的な背景やゴールとのギャップを理解し、それを埋めていく意識も大事にしたい。
さいごに
課題はまだまだあるけれど、チームとして少しずつ前に進めていると思います。
チームメンバーは皆素敵な方ばかりで、人として信頼できる人たちに囲まれているなと感じます。
これからも、プロダクトとチームの両方をより良くしていけるよう、できることから少しずつ取り組んでいきたいです。
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