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英検準1級に合格しました 習慣化の重要性と仕事での英語活用に関する気づき

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こんにちは。ダイの大冒険エンジョイ勢のbun913と申します。

マネーフォワードでは以前より、英語化が進んでおり、実際に私の所属するチームにも様々な国籍のメンバーが在籍しています。

https://youtu.be/7YI4SJ2796M?si=BnVlvT3Y-U72MJ5q

私は、決して周りと比較して英語が得意とは言えない状況から、今後のモチベーションやみなさんの参考になればと思い、これまでもブログ記事を書いてきました。

https://zenn.dev/moneyforward/articles/fa986d49e8d99a

今回英検準1級に合格することも目標の一つではあったのですが、受験の理由や行なった勉強法、そして最近気づいてきた仕事と英語力について、私のリアルな感覚をお伝えできればと思います。

受験結果

実は今回が2度目の受験で、2025年3月に「よし!力試しだ!」などと調子にのってあまり対策をせずに受験したところ、見事に不合格となりました。

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そこで、2回目となる2025年9月の試験では「単語ばかりは対策なしでは無理。素直にそこから地道に頑張ろう」と考え、単語学習だけは日々の習慣に組み込み、他は日々の英語の習慣だけでどこまでいけるかを試して、無事に合格することができました。

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英検準1級を受験したリアルな理由

まず、私が英検準1級を受験した理由のうち、他の社会人受験者に近そうなものは以下のとおりです。

  • TOEICを受験しているが、エンジニアと名のつく職種である以上アカデミックな文章も読めるようになりたい
  • 英検はスピーキングのテストを含むので、その力も客観的に測ってみたい
  • 書店で参考書を読んだ時に、英検1級の問題(特に単語)は難易度が高かったですが、準1級の長文は読めそうだった
  • まだまだ英語力に自信がないので、英語の試験を通じてモチベーションを維持したい

以下は正直かつ、リアルな理由の部分となります。

  • 周りには自分よりも頭が良いメンバーが非常に多い
    • それは「学生時代にすごく頑張っていた」という努力や
    • 単純に「ディベート力がすごい」「解決策を見つける力がすごい」など様々なものを含みます
  • 最近の高校生のハイレベル(トップレベル?)では英検準1級を持っている人がいると聞く
  • その中で、周囲からいただく英語に関するアドバイスをちゃんと同じような土台に乗った上で吸収できるようになりたい

私の観測範囲ですが、特に若いエンジニアの方は「えっ。そんなに学生時代頑張ってたの」と驚くような方が多いです。

最近では私も英語に関してはできる範囲で時間をかけて頑張っていますが、そもそもそこの土台や学生時代の頑張りを無視して「あぁ・・・相変わらず英語が伸びないなぁ」と嘆いてしまったり、逆に生存バイアスがゴリゴリにかかった「こうすれば大丈夫」というアドバイスをしてしまうのは避けたいと思っています。

であれば、英語を頑張っている高校生や大学生の皆さんが受験されると聞く英検準1級を取得するくらいの実力になれば、みなさんと同じような土台を築いた上でいただくアドバイスを吸収しやすくなるのではないかと考えたのが受験の大きなきっかけです。

勉強法と習慣化の重要性

合格のために行なった勉強法に関してですが、一部を除いて日々の習慣化になっていること以外は特別に新しいことはしませんでした。(というのも、可能な限り自分の普段の英語学習の延長線上でできることを試したかったためです)

再掲となりますが、以下のブログでどのような学習をこれまでしてきたかは記載しています。

https://zenn.dev/moneyforward/articles/fa986d49e8d99a

単語対策

先に述べさせていただいたとおり、単語だけは対策を行いました。

一度目の受験時には全然大問1の単語がわからず、手も足も出なかったためです。

abceedというアプリを使い、毎日以下の参考書の単語をこなしました。

https://www.abceed.com/

https://bookclub.japantimes.co.jp/book/b620569.html

関正生 先生の1ヶ月1000単語学習法を参考に、1日200単語をとにかく素早く回して(15分~25分)、1,000単語を2~3ヶ月で完成させるようなイメージで進めました。

https://youtu.be/jPOUyI6Qhto?si=O72G5-hPaNWPV3rh

本当は1時間みっちりやって、1ヶ月1000単語を回したかったのですが、現実的に単語に割ける時間がそれくらいでしたので、とにかく1つの単語に「出会う数を多くする」ことを意識していました。

受験時点では80%程度の単語・熟語を英語->日本語で意味を想像できる状態になっていました。

多読

ここからは日々の習慣の話になりますが、私は普段からできるだけ英語で文章を読む時間を毎日30分程度は確保するようにしています。

Langaku というアプリを使って、好きな漫画「暗殺教室」などを読んでおり、試験受験時点で250,000語ほどLangakuで読んでいました。

https://langaku.app/

また、以下のような洋書をKindleで購入して読んでいたため、合計で450,000 ~ 500,000語程度は読んでいたと思います。

https://www.manning.com/books/testing-web-apis

https://erinmeyer.com/books/the-culture-map/

そのおかげか、最近英語を読むスピードが上がっており、大問2・大問3と呼ばれる長文の読解問題は1回目も2回目も1問ミスで抑えて、時間もかなり余ったことを記憶しています。

あまり意識していなかったのですが、返り読みをせずに英語をたくさん読むというのは、かなり効果的だったのだろうなと感じています。

パターンプラクティス

https://patapura.com/

パタプライングリッシュという教材で日々2~3レッスン程度をこなしていました。

英検受験時点で全650程度のレッスン回数の目安のうち、570程度は完了していました。

パタプラでは英文法や、英会話のための単語学習を終えた後に取り組むと非常に効果的なレッスンを提供してくれます。特にスピーキング能力を付けつつ、最低限英語リスニング力や文法力をバランスよく維持したいという方には良い教材だと感じています。

ただし、この教材で出てくるチャンクはビジネス英語が多いので、そのまま英検の試験対策になるわけではありません。あくまで、日々の英語力の底上げとして習慣化していました。

ほぼ完璧シャドーイング

CNN English Express という月間の雑誌を使い、ニュース英語のシャドーイングを行っていました。

https://ee.asahipress.com/index.php

とはいえ、これは英検受験の1週間前くらいに始めたばかりでしたが、シャドーイングをする日としない日では、同僚の英語の聞こえ方が全然違うので、きっと短い時間ながらも効果があったのだろうなと思い記載しています。

その際、以下書籍に書かれている100%シャドーイングを意識していました。

https://www.kh-system.com/View/book/booklist.php#kihon

文字通りなのですが、単に聞こえた音を真似して言い終わるだけでなく、そのスピードで聞きながら意味を理解できるレベルを目指すというものです。自分の声を録音しながら、スクリプトを見て「あっ。theが抜けてるな。」や「want to が ウォナ ってしか聞こえないんだが。wanna とも聞こえん。」などと気づきを得ながら進めました。

書籍にも書いてある通り本当の100%は負荷が高いので、音の欠落は1~3%許容しながら、できるようになったら次の記事に進むようにしました。

仕事での英語活用に関して気づいたこと

確かに私は最近英語でコミュニケーションをすることや、英語の文章を書いて仕事をしています。

ですが、100%英語で仕事をしているわけではないです(日本人も多いですし)。そんな中で「英語で仕事をこなしている」という感覚はあまりなく、むしろ「グローバルメンバーと互いに歩み寄って仕事をさせてもらっている」という感覚が強いです。

できること、できないことを感覚値で書くと以下のような感じです。

  • できること
    • 校正ツールを使いつつも、英語の文章の80%程度は自分で書いている
    • 英語でのミーティングで自分の意見を伝えたり、議論をしたりする
  • できないこと
    • 複雑なニュアンスを伝えたり、3人以上のミーティングで議論をリードすることは厳しい
    • 単なるロジックではなく、自分の気持ちを乗せた上での説得など

私のチームには英語ネイティブよりも英語を第2・第3言語として使っているメンバーが多く在籍しており、彼らも私と同じように「言葉を使いこなすって大変だよね」と感じているためか、私が英語に困っている時には優しくフォローしてくれています。

もちろん私も彼らが日本語やビジネスドメインで困っている時にはできるだけ助けるようにしていますが、普段の会話から彼らが好きなことや、興味のあることを把握してできるだけ楽しい会話ができるようにしており、そういった関係性が結局お互いの仕事をスムーズにしてくれているように感じています。

私も途中まで言葉を紡いで、英語が得意なメンバーに助けを求めることもあります。(「I mean, ah, how to say, えーっと、Tanaka interpreter?」などと人を翻訳機呼ばわりしながら助けを求める手段を悪い同僚から学びました)

仮に私の英語力は「ネイティブとも十分に議論できる」とされるCEFRという基準のC1レベルに達すれば景色は変わるのかもしれませんが、向こう数年くらいは「ありがとう。君たちの歩み寄りのおかげで仕事ができてる気がする。俺もできるだけ歩み寄るよ」というスタンスがなくなることはなさそうだなと感じています。

VERSANT というスピーキングの試験でも B2 レベル相当という評価をいただいていますが(62点)、結局「英語で仕事を使いこなしている俺」という感覚よりも、「今日もみんなの優しさで生き延びたな」という感覚で生きていくのかなと感じています。

目指していたB2レベル相当と複数のテストで結果をいただいていますが、その中でも幅が広いので、上位レベルになるともう少し複雑なトピックも議論できるようになっているかもしれません。

まとめ

  • 英検準1級に合格しました
  • 英単語だけは本当に無理だったので、対策を行いましたが、他は日々の学習習慣でなんとかなりました
  • B2レベル相当と評価をいただいていますが、まだまだメンバーの優しさで仕事をさせてもらっているので、私もできる限り力になろうと思っています

以上、英検準1級合格と現状の英語力について私が話せるリアルなお話でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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