Androidの標準で消せないシステムアプリをadbを使って削除する
この記事で紹介する方法は標準では消せないようなシステムアプリ(Chrome,YouTube,Gmail,某三大キャリアに付属してくるアプリ)などをadbコマンドを使用することによって強制的に削除してしまう方法です。
万が一指定したアプリが端末の動作に必須なものであっても強制的に削除してしまうコマンドのため、自己責任で行ってください。
適当に削除していくとそれがシステム系アプリだった場合、システムまで破壊してしまうので注意して行ってくださいね。
携帯ショップから購入したAndroidを使っている方なら某三大キャリアに付属してくるアプリ(なんとかサービス)やスマホメーカーが独自のアプリなどをアンインストールしようとした際に、アンインストールのオプションがなく削除できなくてイライラしたことがあるのではないでしょうか。
今回はこれの回避策を紹介いたします。
1.必要なもの
- Windows PC(Windows 10以降)
- 強制的に削除したいアプリのあるAndroid端末(Android 7.0以上が安心)
- 通信対応Android端末充電ケーブル
- (Android 8.0未満)の場合 Aplin
2.adb環境構築&USBデバッグ有効化
こちらは下記の記事で詳細を紹介しているので手順に沿って操作を行ってください。
3.アプリの強制削除
環境構築とUSBデバッグを有効にすることができたら実際にシステムアプリを強制的に削除することができます。
3-1.削除したいアプリのパッケージ名を取得
Android 8.0以降の場合
「設定→アプリ→すべてのアプリ」を開き、強制削除したいアプリをタップし、一番下までスクロールするとパッケージ名がわかります。
以下の赤枠の部分がパッケージ名です。(Android 15の場合)
Android 8.0未満の場合や設定のアプリ情報にパッケージ名が見当たらない場合
AplinをPlay Storeからインストールしてください。
Aplin起動後の操作は以下の手順に従ってください。(赤枠がパッケージ名です)
3-2.強制削除adbコマンドの実行
USBデバッグをオンにしたAndroidとadb環境のあるWindows PCを通信対応Android端末充電ケーブルで接続し、PowerShell(管理者)かコマンドプロンプト(管理者)で以下のコマンドのパッケージ名の部分を強制削除したいアプリのパッケージ名に置き換えて入力しエンターをすることで削除できます。
adb shell pm uninstall -k --user 0 パッケージ名
例:YouTube
adb shell pm uninstall -k --user0 com.google.android.youtube
エンターを押した後にSuccessと出力されていれば完了ですが、
以下のようなSuccess以外の文章
- daemon not running; starting now at tcp:5037
- daemon started successfully
- adb.exe: device unauthorized.
- This adb server's $ADB_VENDOR_KEYS is not set
- Try 'adb kill-server' if that seems wrong.
- Otherwise check for a confirmation dialog on your device.
などが出ていて、スマホに以下のような画面が表示されている場合許可をタップし、USBデバッグを許可します。
その後もう一度コマンドを入力して実行させます。
4.強制削除したアプリの復元
PowerShell(管理者)かコマンドプロンプト(管理者)で以下のコマンドのパッケージ名の部分を復元したいアプリのパッケージ名に置き換えて入力しエンターをすることで復元できます。
adb shell cmd package install-existing パッケージ名
※Android端末(Android 7.0以上が安心)と記載していたのは、Android 7.0以上でないと復元コマンドが実行できないのでAndroid 7.0未満の場合は慎重にアプリを強制削除しましょう。(root化してたりすると復元できるのかも?確信はありません。)
まとめ
今回は標準では消せないようなシステムアプリをadbコマンドを使って強制削除する方法について紹介しました。このやり方は適当に行ってしまうと、システムを破壊しかねないので、本当に削除しても支障のないアプリか確認して何度も言いますが慎重に行ってください。
ではまた!
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