Windowsでadb環境を構築する
この記事ではWindowsOS(Windows 10以降)でSDK Platform-Toolsをスタンドアロンでインストールし、adbコマンドをターミナル(PowerShell,コマンドプロンプト)から使用できるようにする方法について解説します。
必要なもの
- Windows PC (Windows 10以降)
- Android SDK Platform-Tools
1.SDK Platform-Toolsのダウンロード
まず、以下のSDK Platform-Tools リリースノートページからSDK Platform-Tools for WIndowsをダウンロードします。
一番下までスクロール
利用規約に同意にチェックを入れ、ダウンロードボタンをクリック
2.システムパスを通す
次に、adbコマンドをシステムが認識するようにするためにシステムパス(システム環境変数)を通します。
2-1.SDK Platform-Toolsの配置
1でダウンロードしたSDK Platform-Toolsを展開して、Program Filesに配置します。
platform-tools-latest-windowsを右クリックしてすべて展開をクリック
展開をクリック
展開されたplatform-toolsを右クリックし、切り取りをクリック
PCをクリックし、ローカル ディスク(C:)をダブルクリック
Program Filesをダブルクリック
何もないところで右クリックし、貼り付けをクリック
管理者権限を要求されたら続行をクリック
もし管理者権限がない場合は、(例)「C:/ユーザー/自分の名前」の中にProgram Filesフォルダを作成し、その中に貼り付けます。ユーザー内の任意のフォルダでも大丈夫です。
2-2.システム環境変数の登録
2-1でProgram Filesに配置したplatform-toolsをシステム環境変数に登録してターミナル(PowerShell,コマンドプロンプト)が認識するようにします。
Windowsキー + Rキーの順で同時押しし、sysdm.cplを入力しOKをクリックするかエンターキーをタイプ
上部のタブで詳細設定をクリックし、下部の環境変数をクリック
システム環境変数の中のPathをダブルクリック
参照をクリックした後、
「PC¥ローカル ディスク(C:)¥Program Files¥platform-tools」を選択してOKをクリック
※別の場所に配置した場合はその場所のフォルダを選択してください。
正常に追加されていればOKをクリックして今までのウィンドウを閉じる
3.動作確認
コマンドプロンプトを起動して動作確認を行います。
adbとタイプしてエンターキーをタイプ
画像のようになればadb環境構築成功です
4.まとめ
長々と導入方法について書かせていただきました。
今回はWindows 10を使用しましたが、Windows 11でも同じ方法で導入することが可能です。
Android Debug Bridge(adb)はAndroid端末とPCを繋いでコマンド操作でデバッグするためのツールです。アプリのインストール、アンインストール、デバッグ、ファイル転送など、開発者や上級ユーザーが標準ではできないような操作をするのに役立ちます。
今後もAndroidやWindowsに関する技術的な内容をその都度紹介していこうと思っています。
ではまた!
おまけ:USBデバッグの有効化
機種によって若干手順が違う可能性があるのでご了承ください。
以下の手順はPixel・AQUOS・Xperiaの場合です。
「設定→デバイス情報→ビルド番号」を7回タップして開発者向けオプションを有効にする
「設定→システム→開発者向けオプション」を開く
デバッグの項目まで下にスクロールし、USBデバッグをオンにする
PCと端末を通信対応ケーブルで接続しUSBデバッグを許可すればadbコマンドが端末に対して使用可能になります
以上!よいAndroidライフを!
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