技術に飽きたフルスタックエンジニアへ (生成AIでエンジニアは不要になるか?)
フルスタックエンジニアのその先
フルスタックに1人でWebサービスやモバイルアプリが作れるようになるとどうなるでしょうか。
そこまで到達すると、新しい技術が出てきても「また新しいことを学ばないと」と構えるのではなく、「必要な場面で、その場でキャッチアップつつ実装すればいいか」と思えるようになってきます。
技術を学ぶことへのモチベーションの低下理由
そうなると、技術を意欲的に学ぶモチベが無くなってくることもあると思います。
また、もう1つモチベーションに関わる事があります。
生成AIの登場です。
生成AIでエンジニアはどう変わるか
以下のようなサービスよって、コードの自動生成やデバッグができるようになってきています。
エンジニアが不要になることは無いと思いますが、やることは変わるでしょう。
その理由は…
昔のエンジニアは、すべての作業を自分でやっていましたが、各領域が専門化し、フロントエンドエンジニアやバックエンドエンジニアなど、専門家が登場しました。
昔、工場ではそれぞれの作業を別々の専門職が担当していました。
しかし、今はロボットや自動化技術のおかげで、1人のオペレーターが異なる工程を監視・調整し、製品の品質や生産性を保ちながら効率化を実現しています。
生成AIや自動化ツールの登場により、エンジニアの区分けがなくなり、エンジニアは工場の例のように全体を見て指示を出すオペレーターのように仕事をするようになると考えられます。
何をすればいいか
エンジニアに求められる役割は「技術をどう活用するか」にシフトしています。
以下の選択肢は、これからのエンジニアにとって方向性の手助けとなるでしょう。
① プロジェクトマネジメント
・責任を持ってプロジェクトを完遂するための重要なスキル
スティーブ・ジョブズがこんな事を言っていました。
自分の仕事に対して、強い情熱を持たなくてはならないと言われますが、そのとおりだと思います。(起業家の)仕事はとても大変なので、情熱がないと、諦めてしまうのが普通だからです。
仕事は過酷だし、しかも長い間やり続けなくてはなりません。ですから、仕事が楽しくない人、仕事を心から愛していない人は、諦めてしまうでしょう。
実際、ほとんどの人が諦めています。成功をおさめた人(起業家たち)とは、自分の仕事を愛し、諦めずに続けられた人たちなのです。
仕事を愛していない人は、辞めてしまいます。まともな考えの持ち主だからです。だって、好きでもない仕事を、我慢してやり続けたい人なんていませんよね?
・人間にしかできない
AIがどこまで進化しても、AIが人間に指示を出すのではなく、"人間がAIに指示を出す" といった構造は変わらないかと思います。
そして、プロジェクトは、"人間がAIに指示を出す"、または "人間が人間に指示を出す" ことによってしか進みません。
・キャリアを構築しやすい
マネジメントを極めれば、CTOなどの技術的リーダーシップを担うポジションに進むことも可能です。
・技術的な強み
ITが絡んだプロジェクトマネジメントでは、エンジニアとしてのバックグラウンドが必ず強みになります。
② プロダクトマネジメント
・アイデアをプロダクトとして形にするスキル
アイデアを実現するために、技術的な制約を理解し、実際のプロダクトへと変換します。大事ですね。
・複雑なコンテキストが必要
プロダクト開発は、プロダクトのブランディングやマーケティング、ターゲットとなるユーザー層、競合など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
複雑なコンテキストを理解し、最適な意思決定をする能力が求められます。
AIにアイデアを出してもらっても、最終的に意思決定するのはあなたです。
・なによりワクワクする
新しいプロダクトをゼロから立ち上げたり、既存のプロダクトを作り替えたりして、それを世の中に提供できるという実感は非常にやりがいのあるものになるでしょう。
③ UI/UXデザイン
・人間を理解する
UI/UXデザインでは、心理学や行動経済学、依存のメカニズムなど人間の振る舞いを学ぶことが重要です。
ユーザーがどのように反応し、どのように意思決定をするのかを理解することで、技術をどう使うか、新しい視点で考えることができると思います。
・呪力の核心を掴む
「シンプルにすること」「直感的であること」という基本原則を理解することがUI/UXデザインの鍵です。
なぜフラットデザインが採用されているのか、デザインの歴史や文脈を学び、プロダクトに適したデザイン要素を選ぶ力が必要です。
シンプルで美しいデザインには、必ずその背景にある基本原理があります。
・ロジカルと感覚を統合した芸術
UI/UXデザインは、ロジカルな思考と感覚的な美的センスを統合したものです。両者のバランスを取ることが、UI/UXデザインの核心です。
④ 副業で起業する
・エンジニアとしてのスキルをビジネスに転換
個人開発からでも、自分で作って市場に出して、どうマネタイズするか、考えてみるのもいいかもしれません。また、講師やコンサルティングなどから始めてもいいかもしれません。
・フリーランスやスタートアップ創業者としての道
副業で得た知識や経験、収益を元に、事業を本格化させていくことができます。
⑤ OSS活動
・コミットする
OSSへのコミットは、自分の技術力の証明になります。
また、フルスタックエンジニアから特化した専門領域を作るとエンジニアとして最強になれます。
・OSSを開発する
自分でOSSプロジェクトを始めて、コントリビューターやメンテナーを集めたりしながら、運営していくのは、面白い経験になるでしょう。
OSSの使用に対して収益を得る方法を模索することも可能です。
個人的には、言語の幅を広げるよりも、1つの言語でもいいので深く理解していて、OSSなどに貢献している方がエンジニアとしての価値や印象は高いと感じます。
⑥ コミュニティ運営
・知識と経験を共有する
コミュニティを作り、定期的な勉強会やワークショップを開催するなど、参加者同士が学び合い、スキルアップできる場を作り出すなどができます。
実際にXを眺めていると、Discordなどでコミュニティ運営をしている方は、ちらほら見かけます。
・影響力をつける
コミュニティを運営することで、エンジニアとしての影響力を高め、他のプロジェクトや新しいビジネスチャンスにもつながる可能性があります。
まとめ
なんか、"それっぽい内容"みたいになりましたが、意外と吟味した情報だけを端的に書けるように心がけてます。何かあれば、コメントよろしくお願いします。
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