「文系学部生、個人参加、(ほぼ)初ハッカソン」が大規模ハッカソンでファイナルにいった記録【Dots to Code】
はじめに
こんにちは、Suuです。
今回Dots to Codeという国内最大級、女性とノンバイナリーを対象としたハッカソンに参加させていただきました。その中でとても貴重な経験を得たので熱が冷めやらぬうちに記事にしておこうと思います!
応募前
まず、前提として以下のような条件がありました。
- 開発期間である3月いっぱいが非常に忙しい
- ファイナル選出プレゼンと、ファイナルの間5日間にタイ旅行の予定あり
- インターン選考中
- 非エンジニアコミュニティでのタスクが膨大
- やりたいことはなんとなく決まっている
- しっかり開発したことはないけど、多分フルスタックデモまではいけそう
- このハッカソンではいい結果を残すのはもちろんだが、ポートフォリオとしてリリースできるように完成値をある程度保ちたい(プロトタイプで止まるわけにはいかない)
これらのことから、個人参加を決めました。(自分のペースで長くゆっくり取り組まないといけないと感じたため)
実際、これは英断だったと思います。
準備期間
アイデア出し(最終ピッチ2ヶ月前)
なんとなく、ハッカソンというのはそもそものアイデアが大事そうだということはわかっていたので、アイデア出しを念入りに行いました。
具体的には、自分が抱えている困難を片っ端から挙げてそれをテクノロジーで解決できないかをひたすらノートに書き留めました。
また今度開発してもいいな〜というものから、トンデモ案まで色々出てきました笑
以下一部内容
- 植物すぐ枯らしちゃうな〜、困る
- 植物の水やり、肥料管理アプリ
- 電車の吊り革届かなすぎ、毎回困る
- 吊り革低めの電車まとめアプリ、鉄道会社へのワンタップお問い合わせ機能つき
- PMSでパートナーと大喧嘩しすぎる、困る
- 既存アプリによりあっけなく構想終了
- 運転している時、ほぼ全ての駐車場の駐車券発券装置に腕が届かない、困る
- 女性をテスト対象としてないが故に起きる不便さに気がつけるようなプロダクト
などなど....
- 女性をテスト対象としてないが故に起きる不便さに気がつけるようなプロダクト
そして採用(?)されたのが「元気予報」です!
このプロダクトは、私の困りごとである「低気圧に弱いかつPMSが酷いせいで、月の半分以上は調子が悪く、それのせいで自己肯定感が下がる」ことから始まりました。
発表準備
技術的な側面は別の記事でまとめ、この記事ではその他のところに焦点を当てたいと思います。
モチベーション
1ヶ月という比較的長めな開発、かつ個人開発ということで、モチベーション維持は結構大事なポイントなのかなと思います。大きく分けて、以下の5つがモチベーション維持に貢献しました。
- やりたいプロダクトが見つかったこと(やる気大事)
- 初めての個人フルスタック開発にワクワクしていたこと(やる気大事)
- 技術面で助けてくれる方がいっぱいいたこと(エンジニアコミュニティって大事)
- そもそもメンタルが安定していたこと(そもそも大事)
- DotstoCodeという、女性とノンバイナリーのみのハッカソンであったこと(激アツ)
個人参加ではありましたが、本当にたくさんの人に支えられました。
スライド作り
プレゼンはもともと好きで、人前で話すのも楽しめるタイプなのでハッカソンの発表はとても楽しみでした。
ただ、ピッチは初めてだったので、スライド作りは試行錯誤したように思います。
幸い(?)、現在インターンシップを行なっているNPO法人WaffleのTechnovationGirlsにおいて何度かピッチの講義を受講生と一緒に受けていました。この時に配られた資料などを参考にさせていただいたりもして、こんなところで自分が講義を実行に移すとはとしみじみしたりもしました。
Technovation Girls公式サイト
Technovation Girls公式インスタ
また以下、参考にしたサイトです。
プレゼン
プレゼンをするにあたって、事前アンケートを多くの友達に協力していただきました。
アンケート結果から私自身学ことも多く、協力してくださった皆様に大変感謝しております。
総勢100名以上からアンケートを集計することができました。(結果はスライドの方に記載)
ファイナル通過審査のための発表~ファイナルまで
ファイナル通過審査では、デモビデオとスライドで発表を行いました。
発表中に聞いている方が、jambordに感想を貼るというとても面白いFB方法でした!
結果的に、ここで上位20チームに選出され、ファイナルピッチの舞台に立てることが決定しました。
しかし、覚えていますでしょうか。
ファイナル選出プレゼンと、ファイナルの間5日間にタイ旅行の予定あり
です。
ファイナル選出プレゼンが終わりzoomを閉じると同時にpcをリュックに入れ、ダッシュで空港に向かった私はその後ファイナル前日の夜帰国するまでタイでの開発となりました👼
この結果、タイのリゾートでPCを開き、バンコクのおしゃカフェでPCを開くこととなりました。
(一緒に行ったパートナー、本当にごめん)
ファイナル当日
なんやかんやで無事に帰国し、迎えたファイナル当日。
多くの人、そして多くの女性/ノンバイナリーの開発者たち、ついた瞬間ワクワクでした!
自分の発表
少し本番前は緊張していましたが、始まると割と落ち着いて話せたかなと思います。
けどやはりドキドキは残っていたようで、少し巻いて終わりになってしまったのが悔しかったです。
審査員の方からのお言葉もいただき、とても貴重な機会でした。
終わってから自分が話しているところの写真を見て、なんて大きなところで話していたんだろう!とびっくりしました。賞は逃してしまいましたが、それよりも自分の経験として幸福感というか充実感がとても高かったです。
他の方の発表
どのチームも本当に素敵で、聞いていてあっという間でした。
私が推していたのはこちら
懇親会
とーーーってもお腹が空いていたので最初爆食いしていたのですが、途中からいろんな人と話すことができ、そしてとても素敵な空間でした。
また、多くの方に名前を覚えてもらっていたり、「投票しました!」、「ぜひリリースして!」というふうに言ってもらえてすごくすごく嬉しかったです。
参加者の方々、そして各企業の方と繋がる機会を設けてくださったDots to Code様、そしてスポンサーの方々にお礼を言いたいです。
名刺を作ろうと決意した日にもなりました🙂
全体を通して感じたこと
女性/ノンバイナリーという応募条件
タイトルからもわかるように、私は文系学科に所属しております。
そして、その中でもジェンダー学/セクシュアリティ学が専攻なため、アファーマティブアクション的なアプローチなどについては知識としては知っていました。
また、自分の属性と違う人ばかりの場所で積極的に学ぶことの心理的負荷があること、理系分野における女性ロールモデルを見つけることが難しいことも経験としてわかっていました。
しかし、実際にDots to Codeハッカソンに出たことでより「女性/ノンバイナリーという応募条件」に大きな意義があると実感することができました。
非常にエンパワメントし、される機会だったなと思います。
反省と展望
デプロイ経験がなかったこと、時間がなかったことからデプロイをすることができなかったのは悔やまれることです。また、プレゼンもまだまだ上手くできたなと終わってから感じました。
しかし、今回のハッカソンを通して、0→1の楽しさを感じることができました。今まで私は自分のアイデアというものに自信がなく、ハッカソンには向いてないのではないかと考えていました。しかし、Dots to Codeのおかげでその考えは払拭され、またハッカソンにでたい!と思うことができました。
元気予報をデプロイ、ブラッシュアップすると共にまた新たな開発を行なっていきたいです。
最後に、開催してくださった運営の皆様、本当に素敵な機会をありがとうございました!
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