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ObsidianとSupermemory MCPをつなぐ知識管理ワークフロー
はじめに
個人開発をしていると、こんな悩みはありませんか?
- 毎回 AI に同じ前提をコピペしている
- 仕様メモやテスト設計を残しても活用できていない
- ローカルに蓄積した知識と AI ツールをつなげたい
そこでおすすめなのが、「Obsidian × Supermemory MCP」 のハイブリッド運用です。
この記事では、個人開発における実際の使い方とメリットを紹介します。
Obsidian とは?
- Markdown ベースのノートアプリ
- 完全ローカル保存(安心して使える)
- プラグインで LLM 連携やベクトル検索も可能
個人開発においては、「知識の資産化」 として最適です。
Supermemory MCP とは?
- Claude / Cursor / Gemini CLI など 100+ AI クライアント対応の MCP サーバ
- URLを登録するだけで即利用可能(ホスト版あり)
- Notion / Google Drive / PDF なども「記憶」として統合できる
一言でいえば、「AI クライアント横断の共通メモリ」 です。
ワークフロー全体像
- Obsidian: 仕様メモ、テスト設計、実装ノートをMarkdownで保存
- Supermemory MCP: 即席メモリとしてClaude/Cursorから参照
- Claude / Cursor: コーディング・レビューで利用
共有メモリーサービスの比較検討
個人開発で「共有メモリー」として利用できるサービスを整理しました。
サービス | 導入のしやすさ | 特徴 | 個人開発での強み | 弱み |
---|---|---|---|---|
Supermemory MCP | ◎(URL登録ですぐ) | マルチクライアント対応、外部サービス連携豊富 | Claude & Cursor 両方で同じ知識を利用できる | ホスト利用時は外部に保存される |
Cipher | ○(セルフホスト必要) | OSS MCPサーバ、完全ローカル運用可能 | 自前環境で安全に使える、改造も自由 | 構築コストが高い |
Serena | ◎ | Claude Code向け効率化ツール | Claude Code専用で軽快、トークン圧縮に強い | 他クライアントとは共有できない |
Obsidian | ○ | Markdownノートアプリ(ローカル資産化) | 知識の整理・資産化に最適 | MCP標準ではないため即席共有は弱い |
Claude Projects | ◎ | Claude内でプロジェクト記憶 | Claudeだけで完結するなら便利 | Cursor等とは共有不可 |
ChatGPT Memory | ◎ | ChatGPT専用の記憶 | ChatGPT中心なら自然に利用可能 | 他クライアントと共有不可 |
Mem.ai | ○ | メモアプリ+AI | 個人メモ重視、UXに優れる | 開発ツール連携は弱め |
関連記事紹介
「Serena と Cipher の比較」については、こちらの記事がとても参考になります。
👉 Serena vs Cipher 比較記事(Zenn: minewo さん)
この記事では、
- Serena は「Claude Codeに特化した効率化」
- Cipher は「OSS MCPサーバとしての永続メモリ」
という住み分けが丁寧に解説されています。
今回紹介する Supermemory MCP は、この2つの中間に位置する「手軽さ+横断利用」が強みです。
なぜ Obsidian × Supermemory MCP が最適なのか?
個人開発の条件を満たす「資産化」と「即効性」を同時に得られるからです。
-
資産化(Obsidian)
- Markdown形式でメモを残せる
- GitHubと同期でき、将来の再利用や公開も容易
-
即効性(Supermemory MCP)
- Claude / Cursor で同じ前提を横断的に呼び出せる
- コピペ作業が不要になり、開発スピードが上がる
さらに他サービスと比べて…
- Cipher → 本格運用には最適だが導入負荷が高い
- Serena → 軽快だがClaude専用
- Claude Projects / ChatGPT Memory → ベンダーロックインが強い
→ 個人開発では「Obsidian × Supermemory MCP」が最もバランスが良い選択肢といえる。
導入のステップ
Step1: Obsidian を用意
- Vault を作成し、仕様・テスト設計・実装ノートを保存
Step2: Supermemory MCP を登録
npx install-mcp https://mcp.supermemory.ai/xxxx/sse --client claude
npx install-mcp https://mcp.supermemory.ai/xxxx/sse --client cursor
Step3: Claude / Cursor で利用
supermemory に保存した設計ノートを呼び出して
まとめ
- Obsidian は個人の知識資産を残す「土台」
- Supermemory MCP は AI クライアント横断で活用する「即席メモリ」
- この組み合わせが「軽さ・継続性・横断性」のバランスに優れている
個人開発ではまずこのハイブリッドを導入し、必要に応じて Cipher や Serena を追加するのがベストプラクティスです 🚀
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