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科学的に正しいチームメソッド30

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科学的に正しいチームメソッド30 メンバーが実力以上の力を発揮できるチームの作り方という本を読みました。
生命科学のアプローチでいいチームの作ろうという本。印象に残ったことを簡単にまとめておきます。

身体を理解することは「自分とのコミュニケーション」

他人とコミュニケーションをとるために、言語を学ぶ。自分とのコミュニケーションには身体を理解する。イライラしているな〜 -> カルシウムが不足してるんだと察知します。自分の機嫌を自分で取ることができるようになろうということです。(注: カルシウムの効果は、人によります。)

オキシトシンは伝播する

他者から共感されたり、親切にされたりするとオキシトシンが分泌されます。そして、オキシトシンが分泌されると、他者に親切にしようという気持ちになって、隣の人に親切にすると、その隣の人もオキシトシンが分泌されて、他者に親切にしようという気持ちになって、そのまた隣の人に親切にすると、、、(無限ループ)といった具合によい関係性が構築されていく。オキシトシンを分泌させる、初めの一人になりましょう!
 仕事で簡単にできそうなこと。(本+私調べ)↓↓

  • 目を合わせる
  • チャットじゃなくて、直接話す
  • 挨拶する
  • おやつ食べる
  • 雑談する
  • 笑う

エンパワーメント(権限委譲)で活性化

自分で仕事をコントロールできる状態だと、ストレスが減り、自分がやったんだ!という盛り上がりから、ドーパミンがでて、最強の状態になります。
 20%ルールもエンパワーメントを高める活動の一環。ちゃんと効果を発揮できているのかは見直したほうが良さそう。ただの学習時間になっていないかな、、?

人類は皆うさぎ🐰

ホモ・サピエンスは他者や組織とのつながりを根源的に求めるようつくられているそうです。みんなが寂しがり屋のうさぎだと思ったら、とてもかわいいです。

かがみになる

ミラーニューロン。相手の行動をみたり、言葉を聞いたりしたときに、自分も同じ行動をしたように同じ脳の領域が活性化する特殊な細胞のこと。相手が笑ったりすると、自分も笑ったときに活性化する脳の領域が活性化するというものです。この仕組みで、人間は無意識的に相手の立場に立って考えて、共感することができるそうです。
 共感には、模倣が重要とのこと。(↑とのつながりがあるようなないような??)**相手に共感していることを伝えるためには、模倣 + リアクションいっぱいとるのが必要です。**↓できそうなこと

  • オウム返し
  • うんうんと頷く、なるほど〜という顔をする
  • おお〜とか、すごい〜ってリアクションする
  • 一緒に落ち込む
  • にこにこする

(余談)かがみに向かって、笑ったら、ミラーニューロンの効果で楽しさが2倍になったりするのかなって、、気になります!

大きい概念からパワーをもらう

すべての生き物の中で人間だけが、虚構の概念を信じることができます。そして、組織が存在する意義や個人が存在する意義など、、大きな概念がモチベーションに影響を与えることができます。
 特に、ヒトは「誰かのため!」といった貢献テーマを示されると、オキシトシンが分泌され、「ワクワク!」といった関心テーマを示されるとドーパミンが分泌されます。組織の目的としては、「誰かのために」「ワクワク」できることを掲げるとよいです。「世界平和のため!」とか「世界変える!」とか言われると、なんとなくやるぞって気になるのが多分この効果ですね。

みんなであそぼう

ポリヴェーガル理論(なんかすごそうな理論)によると、ヒトには3種の自律神経の階層があり、それらを駆使して生存戦略をとっています。生物の進化とともに神経系が発達してきており、社会交流神経はヒトが進化で得たものです。
3種の自律神経の階層は、こんな感じ↓↓

---- 副交感神経系 交感神経系 社会交流神経系
起源 爬虫類 哺乳類 高等哺乳類(ヒト)
生存戦略 死んだふり 闘争/逃走 他者との交流

そんなこんなで、ヒト特有の社会交流系神経を使って、他者とコミュニケーションをとり、つながりを感じることで安心安全の状態になることができる。なので、交感神経と社会交流神経をつかった活動 -> あそびをしましょう。いいあそび↓↓(学校行事って感じ)

  • チーム系のスポーツ、運動会!!
  • ダンス
  • 合唱、合奏
  • 創作活動

モチベーションは2種類

  • ドーパミン型(わくわく!)
    • 「もっとやりたい」「楽しくしたい」
    • 長続きする
  • ノルアドレナリン型(怒られたくない!)
    • 「嫌だな〜」「怖いな〜」
    • 短期的

心の三原色

ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニンの3つのホルモンのバランスがいい状態を目指しましょう。マネジメントの際は、どのホルモンが足りてないのかを見極めることが大事。ドーパミンが足りてなさそうならワクワクさせる、セロトニンが足りていないなら、褒めてあげるなど。(SSRイノベーション・マネジメント・スパイラルプロセスという。Server Side Renderingではなくて、Stretch Suport Reward。)

マインドフルネスやっとけばいい

すごい人はみんなやってるという、マインドフルネス。何がいいかというと↓↓

  • 自分のありのままを受け入れる
    -> 心から身体の状態を変えるアプローチ
  • 心拍を安定させる
    -> 身体から心の状態を変えるアプローチ

When 完璧なタイミングを科学する

人間は3タイプあって、タイプによってどの時間帯にどんな仕事が向いているかが違うらしい。 When 完璧なタイミングを科学するを読め。

1分間の呼吸を12回以下に抑えると意志力が高まる??

意志力とは、自分をコントロールする力。例えば、早起きして勉強するぞ!と決めて、実際に実行する力。意志力が発揮される場面では、心拍変動(心拍数のゆらぎ)が起こるという関係があります。
どうやったら意志力を増やせるかというと、、、1分間の呼吸数を減らす(理想4~6回、最低12回) -> 心拍変動(心拍数の揺らぎ)が増える -> 意志力が高まる とのこと。楽器や歌の練習とか良さそうです〜。

知覚の範囲を増やす

人はある一定量の知識を得ると、逆に新しい気づきを得にくくなります。経験が多いほど、過去の事例に当てはめて考えてしまうので、頭が硬くなってしまいます。脳はみたいものしか見えないのです。
新しい気づきを得るためには、知覚の範囲を増やすことが大切。そのために、普段読まない分野の本を読んでみたり、行かない場所に行ってみたり、自分の中に新しい視点ができるようなことをするとよいです。

感覚が認知を変える

感覚が認知を変えることがあります。感覚を知覚すると、そこから生まれる感情や過去の経験や知識を統合して認知が形成されます。そのため、アイスコーヒーを飲んでいる人を見ると冷たそうな人だと思ったり、メガネをかけている人を見ると頭良さそうだなと思ったり、、しますね。
 広々とした明るい空間で会議をすることで、発想力を広げることができます。会議室じゃなくて、海や公園で会議をしてみるのもいいかもしれません!冷静に話したいときは暗闇とかもいいですね。

アート思考

「どうすれば売れるか」と正解を求めすぎるのではなく、自分の感性に従ってみようという思考法。

アート作品を見たときに、私たちの脳では以下の2つの処理が行われます。

  • トップダウン処理
    • モノの形、色をそのまま捉える
  • ボトムアップ処理
    • 過去の経験、知識をもとにモノを捉える

抽象画を見たときに、まずトップダウン処理で感じたままに捉えようとするが、何かわからないので、ボトムアップ処理でトップダウン処理で得られた感覚的な知覚に意味や概念・イメージを与えます。←この瞬間に新しい概念を閃いたり、新しい感覚を呼び覚ますことができる。たまには美術館に行ってみるのもいいかもしれない。

似た人間なんてそういない

生まれたときから人間の本質は決まっているのか、環境によって変わるのか。一卵性双生児の双子でも全く同質ではないでしょう。生活習慣や考え方、置かれた環境によって遺伝子の装飾が変わり、遺伝子から発現するタンパク質が変わるのです(エピジェネティクスといふ)。
 似たような人だな〜とか、特徴のない人だな〜とか思うことあると思うのですが、まだその人のポテンシャルに気づけていないだけ。個人の特性を引き出しましょう。

まとめ

人間の特性を理解することで、自分のことや周りの人のことも理解しやすくなるのかもしれない。
アート思考が新鮮だったので、美術館行ったり、未知なことに挑戦したりしようかなって思いました!!

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