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今年1年でCTOとして取り組んできたこと

2023/12/01に公開

https://qiita.com/advent-calendar/2023/kaonavi

この記事は カオナビ Advent Calendar 2023 1日目です。

はじめに

カオナビCTOの松下( @matsukaz )です。

1年空いてしまいましたが、今年はカオナビもAdvent Calendarに参加することにしました!

前回も書いてくれたメンバーだけでなく、新卒や最近中途で入った方など様々なメンバーが参加してくれているので、今から内容が楽しみです!😆
Advent Calendarを通して、カオナビのプロダクト組織の雰囲気などが少しでも伝わると嬉しいです!

というわけで1日目は、今年1年CTOとして取り組んできた施策などを一部ご紹介できればと思います。

AI関連

AIチャットボット「ナービィ」導入

各社ChatGPTを始めとした生成AIの利用が進んでいるかと思いますが、カオナビでもSlackと連携したAIチャットボット「ナービィ」を開発して社内導入しました!

主な利用方法として、以下の2種類を提供しました。

  1. 任意のチャンネルに「ナービィ」アプリを追加し、 @ナービィ_navi にメンションを飛ばすとスレッドで回答してくれる
  2. 「ナービィ」アプリに対してDMのようにメッセージを送るとスレッドで回答してくれる

1は同じチャンネルに参加してる人同士でプロンプトや回答が見れるので、プロンプトを使いこなすためのナレッジ共有になればと期待しての形式です。
とはいえ他の人に見られたくないというケースも多いので、2の方法でprivateな利用も可能にしました。

内部的にはご多分に漏れずAzure OpenAI Serviceを利用しています。
低コストで運用したかったので、全体アーキテクチャとしては以下な感じ。

月に数千回は利用してもらえているので、かなり有効利用してもらえているんじゃないかと思います!
ちなみにコストはAzure側で2万ちょい、AWSは数百円ですね。リーズナブル😊
CDK使って片手間で3週間ぐらいで作りました。
どっちかといえば、監査用にプロンプトのやりとりをログ出力する仕組みとかの方が時間がかかってたかもしれません。

ちなみにナービィの名前やアイコンは、社内のコミュニケーションデザイン室の方々が作ってくれました✨

プロンプト大会

当然ながらAIチャットボットを入れても使いこなせるかは別問題です。
社内でもネタ的な利用も多かったので、少しでもプロンプトに慣れてもらえるように全社向けにプロンプト大会を実施しました!

プロンプト大会は以下の内容で実施しました。

  • オフライン参加者のみ大会参加(11名)
  • オンライン参加者は観戦のみ(28名)
    • 以前の記事でご紹介した、Slackのメッセージが画面上でニコニコ動画風に流れる Message Screen を利用して、誰のプロンプトが上手いとか面白いなど中継してもらいました🤣

社内の勉強会は普段はオンライン開催なんですが、直接集まった方が盛り上がると思ったのでオフライン開催としました。
大会時の写真を撮り忘れるという痛恨のミスをしてしまいましたが、それなりに盛り上がったんじゃないかと!

結果はというと、エンジニアよりも営業の方がうまくプロンプトを使いこなしていたというのも面白かったです。
普段から、お客様の反応を予測したり期待する回答を引き出しているからでしょうか?

問題を作るのが一番大変だったので、せっかくなので問題を共有しておきます。
もしプロンプト大会を自社でやりたい場合はご参考にして頂ければ👍

https://drive.google.com/file/d/1dVb3IVKqXbj_i-4r5i2jimlGXqE-yn9Q/view?usp=sharing

GitHub Copilotの導入

私は導入までの社内調整やセキュリティ面の担保でいろいろ動いたぐらいで、その後の検証や導入の実作業は担当グループにお任せしました。

実際に使ってみた感想ですけど、評判通りとっても便利ですね!!
普段から対象言語に精通している人にはそれほど効果はなかったようですが、ジュニアな方や、対象言語・ライブラリに不慣れな場合はかなり生産性向上につながっているようです。

「ホンダナ」制度

「ホンダナ」という、月に1冊好きな本を購入できる制度を作りました。
以前から書籍購入制度はあったんですが、

  • 会社に返却が必要
  • 会社全体での重複購入は基本的にNG(返却してもらって、次に借りたい人が持ち帰る)

という課題があって、ハイブリッド勤務になってからはあまり利用されなくなっていました。
「ホンダナ」は全体で重複購入してもOK、会社への返却も基本的には不要なので、多くの方に毎月利用してもらっています。
ときには同じ本をみんなで買って輪読会もしているようです!

若手が積極的に買っているので比較的ジュニア向けの本も多いですが、よく購入されてる本は以下な感じでした。
ご参考までに。

https://www.amazon.co.jp/dp/4295004901?&linkCode=sl1&tag=matsukaz04-22&linkId=71fc51d2c3577dceed4a32d0d4d06a1c&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

https://www.amazon.co.jp/dp/4295016608?&linkCode=sl1&tag=matsukaz04-22&linkId=c2d8c2156cd8a7d1d8c3cb5a382c888f&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

https://www.amazon.co.jp/dp/4297132346?&linkCode=sl1&tag=matsukaz04-22&linkId=612f7ef82a06e97fd4b48aec0bbdebe0&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

https://www.amazon.co.jp/dp/4297119447?linkCode=sl1&tag=matsukaz04-22&linkId=5e8fb3655c747e605ea8d231b4afad51&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

https://www.amazon.co.jp/dp/4814400314?&linkCode=sl1&tag=matsukaz04-22&linkId=a318d598de4697df2565635f305ccbeb&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

https://www.amazon.co.jp/dp/4820729632?&linkCode=sl1&tag=matsukaz04-22&linkId=da2cdd5cc16766d5c98033d1abe29ca8&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

https://www.amazon.co.jp/dp/4839981728?&linkCode=sl1&tag=matsukaz04-22&linkId=508a854de43bfda85dad4de8c9cc8edf&language=ja_JP&ref_=as_li_ss_tl

技術広報

前半は採用広報としてやっていましたが、後半からは採用と切り離して技術広報として動くようになりました。
より社外でのカオナビのプレゼンスを高めるため、イベントへの協賛など積極的に行っていたかなと思います。

  • 2023/01 Regional Scrum Gathering Tokyo 2023
  • 2023/03 PHPerKaigi 2023
  • 2023/04 DevOpsDays Tokyo 2023
  • 2023/06 Go Conference 2023
  • 2023/06 Scrum Fest Osaka 2023
  • 2023/06 PHPカンファレンス福岡 2023
  • 2023/09 WEB+DB PRESS 22.9周年イベント
  • 2023/09 SRE NEXT 2023
  • 2023/10 PHP Conference Japan 2023
  • 2023/10 Qiita Conference 2023 Autumn
  • 2023/11 JSConf JP
  • 2023/11 pmconf 2023

ノベルティもいくつか作っていたんですが、中でもアイスクリームスプーンがとても好評で、 #カオナビアイスクリームスプーン部 というハッシュタグまで勝手にできていたのはとても嬉しい&めっちゃ笑いました🤣

便乗して、私たちもスプーンを配る際にハッシュタグを宣伝させていただきました!

https://twitter.com/matsukaz/status/1710863515979063721

お持ちの方、ぜひぜひ今後もご利用くださいませ😊
すでに在庫はないので、残念ながら今後お配りする予定はありません。
また次も話題になるようなノベルティが作れるように頑張ります!

あと昨年は毎月開催していたkaonavi Tech Talkですが、今年は残念ながら2回しか実施できなかったのが心残りです。
来年はまた継続できるように体制を組んでいければとー。

まとめ

それ以外にも

  • エンジニアが利用しているMacのハイスペック化
  • チームトポロジーの考え方を参考に、プロダクト開発組織の見直し

などなど、書けること書けないことありますが、いかに組織全体として生産性を高めるかを考えながら手を打ってきました。
引き続きやるべきこと、やりたいことは盛りだくさんなので来年も頑張りたいと思います!

それでは2日目の記事もお楽しみください!!👍

https://corp.kaonavi.jp/recruit/recruitment/

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