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新米チームリーダーが「リーダーの仮面」を読んで得た気づき

2024/06/23に公開

はじめに

はじめまして。私は3か月前にチームリーダーに昇進した新卒2年目のエンジニアです。元々人を引っ張っていくようなタイプではない中で、リーダーの在り方やチームマネジメントの仕方に悩んでいたところ、「リーダーの仮面」という本に出会いました。この記事では、新米チームリーダーの視点からこの本を読んだ感想や気づきを共有します。

前提

  • 筆者は新卒2年目のフロントエンドエンジニアで2年目の4月に初めてチームリーダーを任された
  • 10人規模の新規機能開発チーム(同期1人を除き自分が一番年下かつエンジニアとしての経験年数も少ない)
    • 開発期間は半年ほど

「リーダーの仮面」概要

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リーダーがフォーカスすべきなのは、「5つのポイント」だけ。それが、「ルール」「位置」「利益」「結果」「成長」です。
カリスマ性も、人間的魅力も不要。そのために最適なのが、「リーダーの仮面」というツールです。
ポイントを押さえた声がけやルール設定、評価をし、メンバーが最終的にちゃんと成長する。そんな「素顔」を見せないのが「仮面」の力です。
内向的でもいい。声が大きくなくてもいい。
ちゃんとポイントさえ押さえれば、部下を成長させ、結果を出すリーダーになることができます。
この本は「識学」というマネジメント法に基づいて、部下を成長に導くためのリーダーのふるまい方や思考法について書かれています。

本書は「識学」というマネジメント法に基づいて、部下を成長に導くためのリーダーのふるまい方や思考法について書かれています。リーダーがフォーカスすべき「5つのポイント」(ルール、位置、利益、結果、成長)を中心に、カリスマ性や人間的魅力に頼らない「リーダーの仮面」というコンセプトを提唱しています。

私がリーダーになった後マネジメントについて初めて学んだ本で、選んだ理由はAmazonのレビュー数の多さでした。

新米リーダーとしての気づき

本書を読んで特に印象に残った部分や気づきを書いていきます。

無機質なリーダー像

本書が提唱する「無機質で冷たい印象を与えるリーダー像」に最初は戸惑いを感じました。しかし、「リーダーの仮面」を被ることで感情を排除し、客観的な判断が可能になるという点は、チームの成果を最大化する上で重要だと感じました。また、この「仮面」が、2年目の若手である私の「こんなことを言っていいのか?」という迷いや不安から守ってくれる効果があると気づきました。

1on1も飲み会も不要

驚いたことに、本書は1on1や飲みニケーションなどの個別のコミュニケーションを不要としています。最初は違和感を覚えましたが、組織の規模が大きくなるほどこの考えが有効になるのではないかと感じました。大規模組織では全ての部下に同等のケアをすることは困難であり、密なコミュニケーションはお気に入りの部下を贔屓していると思われかねません。その中で平等性を保つためには無機質にならざるを得ないのかもしれません。

タスクを依頼するときは言い切る

たとえば、部下に仕事を任せるとき、次のような言い方をしていないでしょうか。
「時間があるときで構わないので、資料まとめておいてくれない?」
「やりたくなかったら断ってくれていいんだけど、この仕事できるかな?」
これらは典型的な「位置」を間違えた言い方です。平等と対等を混同しています。特にプレーヤー気分が抜けない若手リーダーが言いがちです。

はいすみません。。。私のことです。。。
「お願いできたりしますかね?」などと言っている自分に、本書の指摘はとても刺さりました。リーダーには決定する責任があり、それをメンバーに押し付けることは自分の弱さの表れだと気づき、これを読んでからは言い切りで頼むよう意識するようになりました。

個人的な葛藤と気づき

本書で想定されているチームと、エンジニアチームの実態には違いがあると感じました。特に、新卒2年目で年齢・経験年数ともにチーム内で最も若い自分がピラミッド型の上下関係を構築するのは難しいと思います。しかし、本書でリーダーに必要とされているエッセンスを取り入れていくことは可能だと感じました。例えば以前はみんなの意見を取り入れようとしすぎて議論が中々収束しないことがあった中で、「仮面」を被り感情を排除することでよりスピーディーで効果的な意思決定をすることができるようになると考えています。

まとめ

この本を通じて、識学に基づいたリーダー像を学びました。しかし、自分の状況やチームの特性を考慮すると、本書の教えを全面的に実践するのではなく、部分的に取り入れることが効果的だと感じました。
今後は、本書から学んだ「冷静さ」と「客観性」を保ちつつ、よりスピーディーな意思決定を心がけていきます。また感情に流されず、チームメンバーの成長を促進するリーダーシップを目指し、今後も成長し続けたいと思います。

おわりに

初めての投稿で拙い文章にもかかわらず、ここまで読んでくださった方ありがとうございます!おすすめのマネジメントやリーダーシップ関連の本があれば、ぜひ教えてください。

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