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【Quick Suite】Amazon Quick Suiteの機能を触ってみる ~Flows 編~

に公開

先日の10月10日にAmazon QuickSightがリブランディングされて、Amazon Quick Suiteに進化しました。
https://aws.amazon.com/jp/blogs/news/reimagine-business-intelligence-amazon-quicksight-evolves-to-amazon-quick-suite/

そのタイミングでいくつかの追加機能がありますので、触ってみます。

今回はこちらのサイドバーにある、Flowsを触ってみます。

前回まで触った話は、下記の記事でまとめていますので必要であればご確認ください。この記事で書いてあるテストデータやダッシュボードなどを引き続き使って触っていきます。
https://zenn.dev/marche/articles/3bf561f927936b

下準備

データセット

データセットは前回と同様に架空のテレビ番組のデータを用意しました。

  1. 番組表
  2. 番組メタ情報

【番組表(合計1070行)】

放送日 放送局名 番組名 視聴率
2025/10/1 6:00:00 ギャラクシーTV サンライズ・ナビ 8.8
2025/10/1 7:30:00 ギャラクシーTV モーニング・ブリーズ 10.2
2025/10/20 23:00:00 スター・ブロードキャスト ニュース・スフィア 6.0
2025/10/20 23:55:00 スター・ブロードキャスト ビート・スポーツ 3.7

【番組メタ情報】

番組名 ジャンル 番組概要
サンライズ・ナビ 情報番組 最新のニュースと天気、交通情報をコンパクトに伝える朝の情報番組。
ビート・スポーツ スポーツ情報 平日のスポーツニュースダイジェスト。プロ野球やJリーグの結果を速報。

ダッシュボード

参照元データとしてダッシュボードの選択ができるので、前回作成したダッシュボードを利用します。

今回の達成目標

番組表のダッシュボードの、最新の放送日から最高視聴率の番組を放送局ごとに抽出して、その結果をまとめてSlackに送信する

です。それではやっていきましょう。

Integrations

まずは、Slackと連携するために、IntegrationsでSlackの情報を入力していきます。

このボタンを押すとこんな感じの画面が立ち上がるので、下のサービスリストから、Slackを選びます。

そうすると、こんな感じのモーダルが立ち上がったので、各情報を入力していきます。Slack側の設定の説明は省きます。

  • Base URL:https://slack.com/api
  • Client ID:my client ID
  • Client secret:hogehoge
  • Token URL: https://slack.com/api/oauth.v2.access
  • Authorization URL:https://slack.com/oauth/v2/authorize
  • Redirect URLが記載されているので、これをSlack側に設定しておきます。

各入力が終わったら、Create and continueを押します。問題がなければ成功のお知らせが出てきます。共有ユーザーに関する設定は今回必要なかったのでスキップしてNextをクリックします。

そうすると、一覧にSlackが表示されますので、これをクリックして、サインインをしておきます。

サインインが正常に終わったら、Re-Connectに代わると思います。これでSlackとの連携準備完了です。

Flows

それでは早速、Flowsの画面に遷移します。Create flowを押して新しいフローを作成します。

どんなアプリケーションを作るのか聞かれたので、
番組表のダッシュボードから、最新の放送日から最高視聴率の番組を放送局ごとに抽出して、その結果をまとめて、Slackで送信するアプリケーション。」と入力して生成すると考えてくれます。

今回は、こんな感じのエディターが表示されました。なので、適宜必要な情報を入力していきます。

ほぼ自動で、ソース先やプロンプトなどが入力されていたため、今回手入力したものはSlackのチャンネルIDのみでした。アクション単位のブロックにプロンプトを入力でき、そのプロンプトの中に、前のブロックで入力されたものなどが変数として入れられるようですね。

各アクションが問題なさそうであれば、Run modeでテストしてみます。

どうやら今回作成したアプリケーションは、Slackのチャンネル情報を入力してスタートする方法になったようです。先ほど入力したIDがデフォルトで入力されている状況でアプリケーションが立ち上がりました。そのままStartします。




いい感じに出力されてきました。そして、Send messageを押すと、

こんな感じでSlackに送られてきました。いいですね。

ちなみに…

前回の記事の時にも起きていたのですが、ダッシュボード(今回でいうと番組表)を参照する場合は、表示されている内容を元に参照するので、今回もTableのデフォルト表示である、500件表示している中から最新の放送日を取得しているので、データセット上は10月20日までのデータがあるにも関わらず、10月10日を最新として抽出して処理をしているようです。ですので、「分析」上で表のビューを10000 itemsに変更して、念のため放送日降順にした表をダッシュボードに反映して再度Flowsを動かしてみます。

そうすると、Flowsの結果が変わりました。ちゃんと20日のデータを見て処理していることがわかります。

なので、Flowsを使用して運用を自動化する場合は、常にデフォルトで自動化したい範囲をダッシュボード上で表示しておくようなフィルターの設定などが必要になると思いますので、少しダッシュボードの構成を工夫する必要がありそうです。

さいごに

今回はFlowsを触ってみました。簡単なプロンプトを入力すれば、外部サービスも含めた構成でアプリケーションが構成されるのはいいなと思います。Flowsのeditor上で勝手に作成してくれるアクションを変更する場合や追加する場合は少し工夫が必要になってくるとは思いますが、雑なアプリケーションでいいのであれば、ダッシュボードを活用した週次レポートなんかはお手軽にできそうな気もしています。

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