MAUIでアプリ作成(0)

MAUI環境の構築

.NET Mauiで開発をするにあたってVisualStudioを使用していたんですが、どうせGUI部分はxamlで記述するしかないので、であればVSCodeでもいいなと思ったので、VSCodeでの構築方法の説明です。

前準備

VSCodeはインストールされている前提です。
VSCodeの拡張機能をいくつかインストールして下さい。

C# Dev Kitは、プロジェクト管理をしてくれて、使用感がVisualStudioみたいになります。

.NET MAUIは、デバック作業で必要です。

プロジェクトの作成

C# Dev Kilとインストールしておくと、プロジェクトを新規で作成することが出来ます。まずはVSCodeを起動してください。
右側のアイコンから、一番上の「エクスプローラ」を選択すると、いくつかボタンが表示されます。この中から「.NET プロジェクトを作成」を押て下さい。

テンプレートの選択にて、「.NET MAUI アプリ モバイル,デスクトップ」を選択しましょう。　　

すると次にプロジェクトを保存するフォルダを選択するウィンドウが開きますので、適当な場所を選択してください。

次はプロジェクトの名前の入力欄です。これもそのままでEnterを押しましょう。

おめでとう、プロジェクト完成です。

ビルド

プロジェクトを右クリックして、出てくるメニューから、デバック実行が出来ます。 「新しいインスタンスの開始」を選択下さい。

出力ウィンドウに、「Android」がどうのこうのといったメッセージが出て、ビルド失敗となります。表示されるメッセージから、Android環境でのビルドとなってるみたいですね。ライセンスの承諾が必要そうなメッセージが表示されます。

「ライセンスの承諾」を押下でエラーとなります。詳細を見ると、

記載の通り行ってみますが、エラーになりました。

そもそもAndroid環境で実行する必要が無いので、ここはスルーしましょう。
VisualStuioでビルドすると、問題なくエミュレータ起動して動作するんですけどね...、何か設定が必要なのかもしれませんね、調べときます。

最初に「.NET MAUI」拡張機能を入れているので、「実行とデバック」から実施する事で、Windows上で起動させることが出来ます。

次にデバッガーの選択にて「.NET MAUI」を選択

しばらく待つと…例外発生でした。

例外発生の理由

VisualStudioでビルドすると、親切に原因を教えてくれます。

メッセージの通りで、構成マネージャにて配置にチェックが入っていません。

対策

配置の設定ができていない事が原因です。
配置の設定は、.slnファイルを変更する必要があります。ソリューションエクスプローラの表示では、slnファイルは表示されないので、従来のエクスプローラ上からファイルを選択してください。

slnファイル内の「GlobalSection」内に以下の1行を追加してください。

{4839E7BE-59A6-4DE5-B878-B31F95A68DD3}.Debug|Any CPU.Deploy.0 = Debug|Any CPU

前半のGUID部分は、お使いの環境に合わせて下さい。既存の記述をコピーして、「CPU.Deploy」部分を書き換えるのが良いです。
「Debug」「Release」ともに記述下さい。

実行

再度「デバックと実行」からの手順で実施することで、アプリが軌道します。

デバック

ブレイクポイントを付けて実行すれば、きちんと止まるので、デバック作業もできます。