【URL】URI・URL・URNの違いをまとめてみた
はじめに
URLのポイントをまとめていく過程でURLと似たワードで「URI」「URN」が出てきました。
URL ≒ URI である、という解説をあちこちで拝見しましたが、そもそもこれら一体何を表していて、どんな関係があるのかわからず、どれを使用するのが正しいのか判断できませんでした。
本記事では、これらをなるべくわかりやすくまとめていきます。
URIとは
まずは全体像を見ていきましょう。
※https://danielmiessler.com/blog/difference-between-uri-url より
URIはUniform Resource Identifierの略で、インターネット上に存在するリソース(情報)を一意に識別するための仕組みのことです。
慣れないうちはこれが何を意味しているか分かりづらいため、噛み砕いていきます。
インターネット上には膨大な数のコンテンツがありますが、それぞれは一意に識別できるようになっています。
では、その中から自分が必要としているコンテンツにどうやってアクセスすればよいのでしょうか?
アクセスする方法には2つあります。
1つは、そのコンテンツを一意に識別できる名前(URN)を使う方法、
もう1つは、そのコンテンツが実際に保存されている場所(URL)を指定してアクセスする方法です。
このように、コンテンツを識別するための仕組み全体を指すのが URI(Uniform Resource Identifier) です。
URIは、リソースを一意に識別するための「名前」や「場所」に関する情報を統一的に扱うための枠組みであり、その中には URL と URN という2つの種類があります。
URLとは
URLとはUniform Resource Locatorの略で、リソースが保存されている「場所(Location)」を示すURIの一種のことを指します。
私たちが見ているWebページや画像、動画など、すべてのコンテンツは「どこかに」存在します。そして、この「どこかに」存在するコンテンツにアクセスすることでコンテンツを見ることができます。
その「どこにあるか(場所)」を指定するのがURLの役割です。なので、英語でLocatorが使われています。アクセス可能な「場所」を指定する識別子で、いわばインターネット上の住所のようなものと言えます。
※URLの構造については本テーマとは異なるため、割愛します。
たとえば、Googleのトップページにアクセスするには、以下のようなURLを指定します。
https://www.google.com/
また、URLには通信手段であるプロトコルが含まれているのが特徴です。
URNとは
URNはUniform Resource Nameの略で、リソースの「名前(Name)」を示すURIの一種です。単に名前だけで特定することができます。
※URNはリソースの名前を識別するためのものであり、アクセス可能な場所の情報は含まれません。
URNの解説には、ISBNがよく取り上げられますので紹介します。
ISBN
ISBNとはInternational Standard Book Numberの略で、書籍などの出版物を一意に識別するための国際的な番号です。
世界中に存在する本1冊1冊にこの本を識別するための番号が付与されています。
※http://pro.bookoffonline.co.jp/book-enjoy/books-trivia/20160408-isbn-mean.html より
イメージ図で「ISBN」の表記の後にある13桁の数字がISBNコードです。
「ISBN + 13桁のコード」全体が名前となっており、これによって世界中で書籍を一意に識別できます。
このように、名前がダブらないように数字が世界全体で管理されることによって、一意の名前を実現し、URNを可能にします。
まとめ
URIはインターネット上のリソースを一意に識別するための統一的な枠組みであり、その中にはリソースの「場所」を示すURLとリソースの「名前」を示すURNの2種類があります。
URLはWebページや画像などの「住所」を示し、アクセスするための手段として日常的に使われています。URNはISBNのように「名前」だけでリソースを特定できる仕組みで、場所に依存せずに識別できるのが特徴です。
この違いが理解できれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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