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マネジメント領域のAI活用、についての私見(10/22修正)

に公開

はじめに:Developers IO 2025に参加しての感想

10/18に東京で開催されたDevelopers IO 2025 TOKYOに参加しました。
https://classmethod.jp/news/20250829-developersio-2025/

良い刺激を受けることができたので、次回も参加しようと心に決めました。

  • 参加したセッションと感想

マネジメント領域へのAI活用ディスカッション〜15人の集合知で未来を模索〜
面白かった。これだけで一日いけるんじゃないかしら。

AIセンター試験
51点。まあ、平均よりちょっと下くらい?ドメイン領域じゃないから許して。

AIセンター試験解説
やっちまったな的ところも多かった。

クラスメソッド社員による怒涛のLT大会、11連発
シイタケがかっさらってった感ある。

  • 自己紹介
    製造業の中間管理職です。いわゆるコーディングは殆どやりません。Pythonを計算に使用するくらい。もっぱら物理的なモノをドメインとしている人です。LLMはPythonのバグ取りと、文章の成型、足りない知識の補完がメイン。初投稿なのでお手柔らかに。

本題:LLMの出力をマネジメントで使うとは

前提

まずは一番進んでいる分野即ち、LLMや生成AIのコード生成から出発します。

  • 前提1:LLMの出力は不完全である
    コーディングをされている方の傾向からみて、LLMの出力を手放しで実環境に投入できると考えている人はごく少数。必ずリファクタリングする必要があるというのが大多数と思っています。
    仮に、試験環境で100%動いても「脆弱性がない」という保証は付きません。
    この辺は人間の出力と一緒ですね。

  • 前提2:LLMは責任を持たない
    LLMはChatGPTでもGeminiでも必ず免責が入っています。
    つまり、LLMの間違った出力はLLM提供元に責任がなく、LLM自体も責任能力を持ちません。

  • 前提3:コピー&ペーストの責任の所在
    私がという脆弱性のあるPythonのコードを技術ブログで公開したとします。私は善意で公開しているため、OSSとして公開しています。
    誰か(彼)がprint('Hello World')をコピー&ペーストをおこないます。さらに実行して「彼」の環境で深刻な被害を発生させたとします。
    この場合、私は責任を負う必要があるでしょうか。エンジニアの常識では「彼」に実行の責任がある。これはコモンセンスになっているといっていいと考えています。

前提のまとめ
ここまでをまとめると、LLMのコードは不完全な可能性があり、責任がなく、コピー&ペーストと実行は「彼=プログラムの実行者」が負う必要があるといえます。

コードを生成するとは

  • 発展1:「私」によるコード生成
    ここから先は「仕事(対価の発生する業務」でおこなう作業について述べます。趣味でやっているコーディングじゃないよ、って意味です。

「彼」はコード出力が欲しいですが、自身の環境に悪影響があってほしくはありません。
「彼」はコードの内容はわからないため、コードの生成の代行を求めます。
「私」は「彼」に経済活動としてコードの生成を代行します。
「私」はコードを直接生成し、彼の求めるコードを作成します。

2つの場合を考えましょう。

  • 1.コードは脆弱性があるかもしれず、「彼」の環境に悪影響を及ぼす可能性がある。悪影響を及ぼしても「私」は関知しない。
  • 2.コードは脆弱性があるかもしれず、「彼」の環境に悪影響を及ぼす可能性がある。悪影響を及ぼし、それが明確な脆弱性である場合、「私」が復旧と動作を保証する。

有償の場合、「彼」はどちらを選択するでしょうか。
10人中10人が2.を選択します。この保証が人間とLLMの最大の違い、責任です。
以降、保証=責任とします。

発展1まとめ
コードは「私」の責任と一緒になって初めて、動かしても大丈夫なコードになります。

責任 + コード = 動かしても大丈夫なコード

  • 発展2:「LLM」によるコード生成
    コード生成を代行するところまでは一緒です。

「彼」はコード出力が欲しいですが、自身の環境に悪影響があってほしくはありません。
「彼」はコードの内容はわからないため、コードの生成の代行を求めます。
「私」は「彼」に経済活動としてコードの生成を代行します。
「私」は「LLM」にプロンプトを与え、「LLM」がコードを生成します。

発展1で明らかなように「彼」は動かしても大丈夫なコードを求めます。
しかし、前提の部分で確認したようにLLMのコードは責任がないコードです。
「彼」の条件を満たすためには「私」がコードの動作について責任を付与する必要があります。

発展2まとめ

LLMの生成したコード ≠ 動かしても大丈夫なコード

私の責任 + LLMの生成したコード = 動かしても大丈夫なコード

雑談:なんとなくAIのコードをまんまコピペしたZennの記事に対して、私も含めたみんながモヤモヤするのもこの辺にある気がします

-次回はコードを文章に読み替えます。

以下、随時追記

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