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Preattentive Attributesと視覚属性 .1

2021/11/01に公開

Preattentive Attributesと視覚属性 .1

概要

Preattentive Attributesは、日本語では前注意的処理と訳したりします。
ほぼ無意識にミリ秒単位で人間の脳が知覚することを指します。
3種類の記憶(感覚記憶・短期記憶・長期記憶) [1]のうち、特に感覚記憶に影響します。
思考のフローが霧散しないよう、感覚記憶に残るPreattentive Attributesを活用して、アウトプットの理解を一瞬でできるようにします。

Preattentive Attributesの効果を知る

これは体感した方がわかりやすいため、
さっそくですがPreattentive Attributesの効果を体験してみましょう。

「次の図の中から数字の9の数を数えてください」
制限時間:5秒

The Big Book od Dashboards: FIGURE1.3

どうでしょうか。数えきれないか、または諦めてしまったかもしれませんね。
数えられた人は、自信をもってその数であると言えるでしょうか。

次の図の場合はどうでしょうか。

The Big Book od Dashboards: FIGURE1.4

この例のように色やサイズを変えることでわかりやすさは歴然ですね。
ここでいう「色」や「サイズ」はPreattentive Attributesに有効な「視覚属性」といわれます。
これらの視覚属性を組み合わせ、感覚記憶で一瞬で理解できるように
データ可視化するメリットはわかっていただけたと思います。

色とサイズ以外にも、Preattentive Attributesに有効な視覚属性はたくさんあります。
次の章へ続きます。

脚注
  1. 記憶_Wikipedia ↩︎

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