【実体験混じりTips】IT系専門学校(開発系専攻)卒業生がこれから入学する人に送りたい記事
当記事は以下に移転しました。
以下の記述は2024年4月時点の古いものです。
はじめまして。
もうすぐIT系専門学校(4年制)を卒業する者です。
この記事では、これからIT系専門学校に入学する方に向けて、
私なりのIT系専門学校での学校生活の過ごし方、
やっておいた方がいいこと、私の経験談について教えたいと思います。
なお、ある程度専門用語が飛び出すので、適宜用語をググって意味を調べるなどして頂くことを前提にしています。
これもエンジニアの必須スキルなので、練習だと思ってください。
また、入学前の段階で全部を理解しなくても大丈夫です。
この記事は学校生活が進むに従って理解度が高まっていく、スルメのような記事です。
なお、私は就活の内定の経緯がかなり特殊、簡単に言えば「たまたま運が良かっただけ[1]」で、学校によって事情も異なり、私の話は約に立たないと思うので、学校の人やOB/OGに聞いてください。
あとは「Fラン大学就職チャンネル」もおすすめです。
なお、参考までに私のプロフィールを書いておきます。
プロフィール
- 小学校の途中〜中学不登校
- 高校は通信制
- 学校の勉強は苦手
- 大学入試を諦めて入学
- 開発系専攻・4年制
- 実家通い
- バイトは単発のみ経験
- PCは中学から触っている
- 本格的なITの勉強は入学してから
- 入学前に自作PCを経験
- Arch Linuxユーザー
- Vim経験者
- ドット絵が特技
- 個人VTuberオタク
- インフラはからっきしだが、開発系専攻でも必要だと考えている
- どちらかといえばフロントが得意
- デザインは苦手
- 自分のサイトを作成したことがある
- 応用情報技術者試験に合格している
- 3年から学校の授業でLinuxを常用
- 先輩後輩と共にIT系コンテストに出場
- クラス内で仲のいい友達は片手の指で足りる程度(ほぼぼっち)
- 何度かグループ演習でリーダーを務める
- 設計や要件定義、スケジュール管理は苦手
- 最終的に学内掲示物に顔と名前が載るレベルの良い企業に内定を頂く
- 個人開発などの実践は不足しており、周りの評価ほど自信はない
- 故に卒業制作での発表では、つよつよインフラ専攻組との格の違いを感じた
専門学校入学者がやるべきこと
PC選び
端末が支給される学校とされない学校がある。
それぞれの場合に求められることを書いておこう。
前者の場合
基本的にPCを買う必要はないが、スペックが足りなくなったり、解像度が低いなど何らかの不満が出る可能性はある。
そのため、ゲーム制作や人工知能など高いスペックを必要とする分野を学びたい場合は今すぐにでも購入、3年制以上の場合は、或いは2年くらい掛けて新しいPCを買う資金を貯めておいたほうがいい。
その際は後者の説明と同様。
要するに、学ぶ分野が決まってない人はとりあえず買わずに資金を貯めておこう。
後者の場合
親任せにせず、PCのスペックの見方を調べて覚える必要がある。
親任せにして安物の低スペックPCを与えられたら元も子もない。
学校への質問もアリ。
あと、学校推奨はサポートが手厚いが、スペックが足りるとは限らないので、自分で選んだほうがいい。
以下の説明はPCのスペックの見方を知っている前提で話すので、分からない人は調べるところから始めよう。
最新〜1つ前世代のCore i5/Ryzen 5[2]以上にメモリ16GB以上、最低SSD256GB、余裕があれば512GB以上は欲しい。ディスプレイもフルHD以上で。
Windows11と企業によっては使うことの多いTeamsで、メモリ8GBはほぼ埋まるらしい。
最低16GBの時代にも片足突っ込んでるので、エンジニアなら16GB以上は必須である。
容量256GBは授業をこなすだけならいいが、他にPCを持ってなくて遊びでPCを使う、仮想環境を立てまくる等の用途にすると絶対足りなくなる。
このスペックなら2024/02/11時点で6~8万もあれば買える。
中古PCについて
よくチラシで送られてくる中古PC譲渡会のPCが、
- 詳細な性能が不明
- 値段の割に性能が低い
- 中古PC専門店でももう少しまともなPCが買える
といった点で論外なのは言うまでも無いが、
近年はCPUの性能が著しく進化している。
そのため、中古PC自体、性能を求めるとコスパはかなり悪くなる。
数世代前のCore i7/Ryzen 7などの高性能なものを求めるぐらいなら、
プラス数万で買えるCore i3/Ryzen 3~Core i5/Ryzen 5のPCのほうが確実に性能面で上回る状況になっている。
2~4年使うという状況も加味すると、間違いなく新品のPCを使った方がいい。
また、教室にコンセントが備わっているかも学校に確認しておこう。
冗談抜きでコンセントがない教室があるという馬鹿馬鹿しい話を聞いているので、ない教室があると言われた場合、もしくは分からない場合は念の為バッテリー持ちの良いパソコンを選んだほうがいい。
GIGAスクールのPCで育った学生も増えると思うので言っておくが、タッチパネルやペンは、特別な理由がなければまず必要ないので、大人しくスタンダードなノートPCを買っておこう。
絵を描くにしてもiPadの方がいい。
Macについて
プログラミングスクールなど、Google検索上位に出てくるようなサイトがこぞってMacを勧めるが、PCに不慣れな人にはおすすめしない。
理由としては
- 聞ける友達が少ない
- 教員のサポートは期待出来ない
- 教員の指示と異なるやり方を自分で調べる必要がある
- Officeは使えるが、互換が完全ではない
- Macの方が開発向きという言説があるが、Windowsが特別劣っている訳ではない
- それどころか、近年はむしろWSLやWindows Terminal、winget、PowerToysなどの登場で急速に改善しつつある
- etc
などが挙げられる。
どうしてもMacがいいなら、
- iOSアプリやMacアプリの制作など、Macでしかできないことがしたい
- 起こったトラブルを人に聞かずに自力で解決できる
- どうしてもMacで出来ないことがある時のためにWindows環境が用意出来る
の全てに当てはまることを確認しよう。
なお、現在のMacではBoot Campは使えず、別の手段が必要なので、注意が必要である。
追記
読者よりこのような意見が寄せられた。
少なくとも2023時点のMacは、分解してストレージ(記憶装置)を取り出すといったことは出来ない(はんだ付けされめいる)ので、注意が必要である。
タッチタイピングの会得
当たり前だろと思うかもしれないが、出来ない人は授業外時間を割いてでも習得すべき。
むしろ、家にPCやキーボード対応iPadがあるなら、入学前にマスターすべきである。
タイピングサイトであるe-typingでA+~S以上が出せるようになれば御の字。
私はe-typing派だが、タイピングブラウザゲームである寿司打派も多く、ゲーム感覚で楽しみたいならこちらも良し。
余裕があればコーディング速度を高めるため、英語のタイピングもやっておこう。
やりたいことを明確にしておく
学校の言う通りにしておけばいいだろと思う人もいるかもしれないが、
大学にしても専門学校にしても、高校以前と異なり、卒業だけでなく、自分にとって満足の行く企業に就職することも最終目標とされる。
そもそも、受動的に生きていても卒業できるのは義務教育だけであり、そもそも高校も義務教育ではないはずなのである。
そのため、ITエンジニアの職種、ITエンジニアが学ぶべき分野などを予め知っておくといい。
授業が始まったら、目の前の課題に忙しくなるため、時間のある入学前に済ませておいたほうが、後々楽である。
あなたが現役の高校生であれば、情報の教科書を引っ張り出して読み込むことをおすすめする。
下手な書籍よりずっと本格的だと聞いている。
多くの高校生、況してや専門学校に入学するような高校生は情報Iのみの学習となると思うが、情報IIの分野については、「全部出来たら並エンジニア以上なんですがそれは……[3]」とまで言われるレベルであるため、持っているならちゃんと読んでおこう。
無い場合は、Amazonで購入してもいいが、教科書の書店[4]であれば安く購入することが出来る。
情報Iの分野が簡単だと思うなら、情報IIの教科書を読んでみるのもいいだろう。
メルカリの教科書は安いが、情報技術は移り変わりが早く、文部科学省が力を入れて改訂する前の教科書であることが多いため、新品の購入をオススメする。
また、NHK高校講座のサイトでは、通信制高校でも実際に授業に使われている情報Iの授業がタダで視聴できる。
NHKの番組のようにテレビ感覚で見られるので、時間に余裕があればこちらもオススメである。
プログラミングは数ある分野の一つに過ぎず、ITパスポートでは高校の教科書で網羅されるテクノロジ系分野だけでも
- 基礎理論
- アルゴリズムとプログラミング
- コンピュータ構成要素
- システム構成要素
- ソフトウェア
- ハードウェア
- ヒューマンインターフェイス
- マルチメディア
- データベース
- ネットワーク
- セキュリティ
と、多彩な分野が存在する。
ITパスポートではこれに加え、企業活動や法務などのストラテジ系分野、
プロジェクトマネジメントやシステム監査などのマネジメント系分野が加わる。
長くなるので、ここではこれらの意味は説明しない。
そのため、小中学校のプログラミング教育よりも遥かに広い分野の学習と、
実務への理解が要求される。
IT業界を研究しておけば、自分の目指すべき目標も明確になり、そこから逆算して自分がやるべきことも明確になるはずである。
もちろん、入学前の段階ではハードルが高いので、面白そうな言語や技術を色々調べるのもアリであり、そこからこれを学びたい、これを作りたいという目標が定められれば勉強に困ることはないだろう。
逆に、これが明確でない学生は、学校に出された課題をこなすだけで、放課後はダラダラするというありがちなダメパターンになってしまう。私も半ばそれに片足を突っ込んではいた。
入学後の1年前期の座学で概念を学んでからでもいいが、せっかくの春休みである。
早ければ早いほど良いのは間違いない。
入学後
学生アドレスのフル活用
学割で享受できるサービスは多い。
せっかく学費を払ってるならフル活用すべきである。
例えば、コードを書く際にAIで補完してくれるサービスであるGitHub Copilotが無料で使えるGitHub Studentや、高性能な統合開発環境であるJetBrainsなどがある。
また、一部のPCやスマホは学割で安く買えるため、活用するのは大いにアリ。
他所の記事だが、こちらも参考までに。
資格
資格は早めに取っておいたほうがいい。
進級・卒業用件となる資格を先に取っておけば、残りの時間を就活や独学に専念できる。
授業内で試験が行われるものについては、授業内で取ればいいが、
自分で申し込んで受ける必要がある卒業要件もあるので、注意が必要である。
ただし、資格を先に取ると、より上の資格を取らされる学校もあるので、はりきりすぎないように。
また、内定先によっては社会人になってから資格を取ったほうが手当面で得という話もあるが、一方で社会人は勉強する時間が取りにくくなるため、慎重に決めることをおすすめする。
また、卒業要件となる資格を先延ばしにしていると、うちの卒業制作メンバーのように、卒業制作と資格の勉強の挟み撃ちという地獄を見るので注意。
午前免除などが学校側で用意されているなら、有効なうちに合格しておいた方がいい。
なお、応用情報技術者試験を学生で取っている人は珍しいと聞いており、実際私のクラスにも10人もいなかったので、就職で大いに有利になるのは間違いないだろう。
独学
専門学校で習うカリキュラムだけで実力が付くとは言い難い。
なぜなら、ITエンジニアと言っても、その技術スタックは様々なので、画一的なカリキュラムで全ては網羅出来ないからだ。
また、最新の技術事情に疎く、古い技術を教え続けている講師も少なくない。
そのため、専門学生はカリキュラムで習った基礎を活かして、興味ある分野を授業外で自分で勉強する必要がある。
また、これは一般論だが、専門学校は就職の実績を誇示したがるため、基本情報の合格を生徒にさせたがる。
1年の前期は資格の勉強やアルゴリズムなどの座学が中心になり、コーディングなどの実習は1年後半辺りから始まることが多い。
そのため、これらの退屈な期間を自習に転換できれば、技術力・就職共に周りと大きく差が付けられる。遊んでいる暇など無いのである。
況してや、2年生学科の場合は、1年の後半から就活も始まるため、技術力を付けたいなら1年の前期のうちにやっておくことが求められる。
具体的な目標としてベストなのは、アプリでもゲームでも何でもいいので、動くものを作ることである。
アイデアがない人は、GitHubの何らかのリポジトリ(ファイルやプログラムの集まり)をクローン(手元に複製)して、コードを写して動かして学習することで、コーディング力が身に付く。
AtCoderなどの競技プログラミングもアリである。
私はあまりこれが出来ていなかったので、読者諸君には後悔の無い学校生活を送ってほしい。
また、資格で出てくる用語(例:TCP/IPなど)について、試験に合格しているとつい知ったかぶってしまうが、そういった技術についても、ぜひ技術書を手にとって積極的に学ぶことをおすすめする。
また、独学で学んだ内容は、所謂ガクチカとしても活用出来るため、良いことづくめである。
他の学校は知らないが、弊学の開発系専攻はインフラの知識は殆ど教えてもらえないと言って良い。
そもそも、インフラの学習はルーターやスイッチなどの専用の機材を使うか、高額なクラウドサービスに契約するかする必要があるため、学生にはコストが高く、私も手が出せなかった。
インフラ系専攻と全く同じというわけには行かないが、ネットワークやサーバーの仕組み、Linux、仮想化の仕組み、Dockerなどについては、開発系でも教養だと思って学んでおくと、見える世界も広がるし、演習でも役に立つだろう。
私も感覚が麻痺していたのだが、わざわざ中古のPCを買ってLinuxを入れてる時点で普通じゃない。
しかし、そのような資金がなくとも、場合によっては出来ることはある。
あなたが実家暮らし、或いは一人暮らしで回線を契約している場合は、自宅にある家庭用のルーターやモデム、ホームゲートウェイなどの機器の設定を変えることである。
これにより、Wi-Fiパスワードの仕組み、IPアドレスの仕組み、DNSの仕組み、ファイアウォールの仕組みなど、様々なことを学ぶきっかけになる。
面白くなってきたら、次はラズベリーパイを購入しよう。
たった1万前後の出費で、Linuxも学べるしサーバー構築も出来る。
VPNサーバーを立てれば、ExpressVPNなどのVPNサービスを契約しなくともスタバ等で安全にネットワークを利用出来る。
便利な使い方を見つけたら、是非ともお友達にも布教してみよう。
これも一般論だが、専門学校のコーディング実習はCやJava、PHPなどの良く言えば堅実、悪く言えば陳腐な技術を学ぶことが多く、Reactのようなモダンなフレームワークや、それらをすぐに使いこなせるようにするための根本的な低レイヤの学習は学校の授業だけでは習得できない。
もちろん、授業で学んだことをアウトプットすることも求められる。
特に、設計書を書く作業については、授業だけではイメージが掴みづらい一方で、習得できればキャリア上有利であるため、練習しておくことをおすすめする。
専門学校の教員を活用して、自分の作った設計書を見てもらうのもアリ。
検索力
GoogleやChatGPT・Copilot(旧Bing AI)のようなツールと仲良くなるべきである。
検索クエリを使ったり、日本語ではなく英語で検索・質問したり、侍エンジニア塾のような役に立たないサイトを見分ける術を身に着けたりすべきである。
使いたい技術の関連アウトプット記事を探したり、公式ドキュメントやGitHubのマニュアル・issueを読んだり、StackOverflowのようなフォーラムサイトで解決策を探したり、それらのサイトが英語で描かれている場合はツールで翻訳して読んだりするなどのスキルは、自分で学ばないと身に付かない。
下手にググるよりもCopilotに聞いたほうが早い場合もあるので、使い分けるといい。
「できること」「メリット・デメリット」「現役エンジニアが教える」「専門知識いらず」「わかりやすく」といった言葉には要注意。
なお、この件については既に記事を書いているので、是非読んで頂きたい。
自分のPC環境に気を遣う
あなたはIT業界で働く人になるのである。
そのためには、髪型や肌などの身だしなみに気を遣うように、PC環境にも気を遣うべきであるというのが私の持論である。
もちろん職場においては、シャドーITと言って、自分勝手に便利なソフトやツールを導入するとセキュリティ上の問題が生じる。
しかしあなたはまだ学生である。
金髪や紫髪のようは派手な髪型が学生だから許されるのと同じである。
PCの基本操作に慣れたら、学生のうちに、沢山PCを弄って沢山調べて、エンジニアに求められる調査能力を鍛えることで、PCの知識を深めておくことをおすすめする。
iPhoneなどのスマートフォンは、素人でも簡単に使えるように作られており、パソコンよりもスマートフォンの方が使いやすいと感じる人も少なくない。
しかし、使いやすくカスタマイズされたPCは、スマートフォンよりも効率が良くなるものと私は考えている。
故に、目の前にPCがあるのに、授業の不明点をわざわざスマホで調べるクラスメイトを見て、とても勿体無いと感じた。
また、壁紙やタスクバー、ブラウザがデフォルトのままというクラスメイトも散見されている。
完全に余計なお世話であることを承知で言うが、私はこういうのは勿体無いと感じている。
PCを使いこなせるようになるのは、ITエンジニアの必須スキルであるため、PCへの慣れと知識はあればあるほど良しというのが私の持論だ。
Windowsやテキストエディタを使いやすくする
近年のWindows、はっきり言って初期設定は不備が多い。
そのため、
- 「この鬱陶しい検索ボックスどうにかならないの?」
- 「白いタスクバーなんかダサいな、好きな色に出来ないかな」
- 「こういう操作をもっと早く出来ないかな」
- etc.
といった疑問や悩みが浮かんだら、それをそのままにせずに、その解決策を調べて、
Windowsの設定を変更したり、新しいソフトを導入したりすることが求められる。
PCの基礎的な使い方がままならない人は、技術力以前の問題なので、まず日経PC21(ビジネス寄り)やMr.PC(ホビー寄り)などのPC系雑誌を購読しよう。お金がない人は図書館へ。
なお、Mr.PCは日経のPC雑誌よりマイナー寄りであり、私の地元の書店(最新号の発売が12月なのが原因の可能性もある)や図書館には無かったが、記事執筆時点(2024/02/12)ではKindle Unlimitedで無料で読める。
1年以内のバックナンバーでも、唆られる内容があれば読むことをオススメする。
また、学校の授業の指示で、ソフトウェアを導入することがあるだろう。
弊学でも、例えばサクラエディタの導入を指示された。
しかし、私はサクラエディタではなくVSCodeを入れた。
もちろん、後に現役エンジニアをやっている私の推しから、サクラエディタも優れている点はあると聞いたが、私は入学前からVSCodeユーザーだったので、慣れた方を選んだだけである。
用途一つ取っても、それが出来るソフトウェアは複数ある場合があるので、自分にとって快適な環境を探求するのが、PCユーザーの性だというのが私の持論だ。
こういうライフハックで盛り上がれる友達が作れたら御の字である。
また、私も全てをこなした訳ではないが、
- PowerShellスクリプトでの自動化、
- パフォーマンスモニターを使ったPCが重くなる原因の特定、
- Windows Terminal/WSL/wingetを導入した快適なターミナル環境の追求
- VSCodeやその他テキストエディタの設定を弄ったり、拡張機能やプラグインを入れて強化したりする
- レジストリを編集する(自己責任)
- etc.
などなど、Windowsもカスタマイズをすると楽しいのは間違いない。
私も知らないことが多い。
もちろん、自分で解決する術が身に付き、Windowsでしか出来ないことを割り切れて、尚且つ万が一の時のためにWindows環境を残しておけるのであれば、WindowsをやめてMacやLinuxを使ったっていい。
私もArch Linuxを使っている。
そして、カスタマイズを重ねて快適になったPCは、使った時の満足度も高くなり、知識や調査能力も身に付くし、場合によっては「調査能力が身に着いた」というPRの根拠にもなりうる。
パスワード管理・セキュリティ意識
アカウントのIDやパスワードは誰にも見られない紙のノートやパスワードマネージャーなどでしっかり管理して忘れないようにする必要がある。
- PCをロックせずに席を離れる
- 単純なパスワードを使う
- パスワードを使い回す
- パスワードを書いたノートを入れた鞄を置いたまま席を離れる
- 怪しい動画コンバーターや動画ダウンローダーを入れようとする、
- PCにアドウェアなどが入っている
- プリインストールされたセキュリティソフトの更新期限が切れたまま放置する
- etc.
など以ての外なので、
Bitwardenなどのパスワードマネージャーをおすすめする。
パスワードマネージャーは面倒くさそう、迷宮入りしそうと思う方もおられると思うが、
乗っ取られたり忘れたりしたら同じようなものなので
面倒臭がらずにパスワードマネージャーは使ったほうがいい。
Windowsでかつ仕事でなければ、デフォルトのセキュリティソフトで十分なので、プリインストールされたノートンやマカフィー、ウイルスバスターはアンインストールすることをおすすめする
セキュリティ意識はこちらの本で学ぼう(無料PDF)
壁紙など
学業には直接の影響は出ないが、壁紙を好きなコンテンツの画像にするなど、モチベーションが上がるならどんどんカスタマイズすべきである。
ただし、私みたいにTPOなんか知るかとばかりに、VTuber推しを壁紙にする痛い人にはならないように注意が必要である。やってもいいけど自己責任で。
ブラウザ
拡張機能の入れ方、ブラウザの設定の弄り方、Web開発ツールの使い方は把握しておいたほうがいいだろう。
よく使うサイトは積極的にブックマークすることで、偽サイトへのアクセスを防ぐと共に、時短にもなる。
拡張機能はウェブサイトの翻訳、検索結果フィルタ、電卓、デバッガー、パスワードマネージャー、スクリプト実行、その他欲しい機能があったら積極的に探そう。
ただし、近年は怪しい拡張機能も増えているため、レビューを確認し、本当にその拡張機能が必要かどうかも吟味しよう。
設定は最低でも、アカウント同期を設定しておくことで、万が一PCが不調になっても、ブラウザの設定を保持出来る。
ただし、学校が発行したアカウントやアドレスで同期すると卒業後にアカウントが無効になって死ぬ場合があるので、個人用アカウントを用意しよう。
また、EdgeやChromeではないブラウザを導入してもよし。
私のおすすめは断然Vivaldiだ。
他にも、FirefoxやBrave,近年ではSidekick、Floorp、Arcなどの新興勢力も存在している。
PC遠隔操作
自宅にデスクトップPCがある場合は、遠隔操作できるように設定しておくと何かと便利である。
一番手軽なのはGoogleアカウント一つで手軽に接続出来るChromeリモートデスクトップである。
デスクトップPCがPro版のWindowsを使っているなら、Windowsのリモートデスクトップも利用できる。
また、VNCやSSHといった技術を使って接続する方法もあり、この場合はVPNサーバーを立てて外部からの接続が出来ないようにするなど、軽いインフラの勉強にもなる。
余談だが、弊学のクラスでは卒業制作で機械学習をするために、私物のゲーミングPCをわざわざ学校に持ち込む人がいた。
一見凄そうに見えるが、Chromeリモートデスクトップを使って遠隔操作すれば1発なので、知識の大切さを感じる一件だと言える。
便利で面白い使い方を見つけたら、是非ともお友達にも布教してみよう。
GitHub登録
他の学校は知らないが、弊学はソースコード共有サイトであるGitHubの使い方を詳しく教えてくれない。
しかし、GitHubに登録しておけば、
- 自分の書いたコードを手軽に共有できる
- 様々なライブラリやソフトウェアの使い方や不具合情報が見られる
- 色んな人が書いたコードが閲覧でき、写経に使用出来る
- 様々なIT系クラウドサービスなどのログインに使用出来る
- VSCodeの同期に使用出来る
- 使い方を覚えればグループ演習でも大活躍
- ある程度個人開発のリポジトリが残せれば、そのままポートフォリオになる
- etc.
など、いい事づくめなので、とりあえずでも登録することを推奨。
なお、学校アドレスは失効するので個人用アカウントでの登録を推奨する。
また、IDは全世界に公開されるので、命名には注意が必要である。
Qiita/Zennの登録
これらは技術記事を書くサイトなのだが、「ググった際によく出てくる、答えを教えてくれるサイト」で終わらせるのは勿体ない。
自分でも学んだことをアウトプットできる貴重なサイトであり、
また登録することで気に入った記事をブックマークしたりも出来るため、
アカウント登録だけでも済ませておくことをおすすめする。
技術寄稿サイトとは仲良くなっておいて損はない。
- おすすめの技術書
- 個人開発のアイデアの出し方
- 資格の勉強法
- 情報収集の方法
- 勉強会探しのためのサイト
- 無料で閲覧できる企業の研修資料
- おすすめの社員ブログ
- 無料で利用できる学習サイト
- etc.
など、エンジニアなら誰しも一度は欲しいと思う情報はほぼ必ず誰かしらが記事にしているので、そういった記事をよく読むことが大事である。
学校生活
専門学校の無断欠席、つまりサボりはおすすめしない。
私は特性上、就活には色々苦労したのだが、
授業にしっかり出席し、高い成績を取っていたため担任から信頼されていた。
それ故、担任などに頼った結果、就活について色々根回ししてくれた。
もし私が無断欠席を繰り返す生徒であれば、こういうことはあり得なかったと思っている。
技術力や資格、就活に関する情報収集能力に自信がない場合は、可能な限り教員からの信頼を損なうようなことをすべきではないと私は考えている。
出席や課題、進級要件や就職について厳しく呼び掛けるような先生であれば、言うことは聞いておいたほうがいい。
一方、やる気が無さげな先生が担任になってしまった場合は、自力で情報を集めるなり、他の先生と仲良くなるなりすることを求められる。
また、学校にもよるが、うちの後輩からは「単位が取れなかった時にやらされる補習ではろくなことをやらされない」と聞いており、
しかもまともに出席していれば休みになる時間がまるまる潰れるので、補習は当てにしない、受けないに越したことはない。
また、就活では確実に学校の授業のことを聞かれるので、無駄な時間と思わずに、授業を経て得られたこと、感じたことをしっかり覚えておくと良い。
暇潰し
かといって、退屈な授業を真面目に受けるのも酷な話である。
専門学校によっては、技術力とは関係ない授業や、技術に関する授業でも、実習を伴いそうな名前でありながら実習を伴わない退屈な授業、実習はするが、教科書含めて内容が古すぎる授業もある。
PCに向かっていれば、最低限真面目に受けているようには見えると後輩は言っていたので、
具体的な時間の潰し方を教える。
前提として、課題をさっさと出した上で行うこと。
また、グループワークの場合は全体に迷惑になるため、控えること。
自習
ベストオブベスト。
個人開発をするも良し、学校で習わない言語の学習をするも良し。
これなら独学の時間が増やせるため、合理的である。
最初はQiitaやZennなどの技術メディアで気になる記事を読むだけでも良し。
各種言語・フレームワーク・ライブラリ等の技術の公式ドキュメントにある、チュートリアルをこなすのも、
コストが掛からないおすすめの方法である。
Linux弄り
後輩や私がおすすめする方法である。
型落ち中古PCに導入したLinuxをひたすらカスタマイズする。
LinuxはWindowsやMacよりも情報が少なく、必然的に英語の情報やフォーラムやWikiの頼ることになる。
正直、かなり頭を使う作業で疲れるが、解決した時の達成感は中々味わえるものではなく、おのずと情報収集能力も養われる。
ただし、Arch LinuxのISO等一部のOSを起動するとクソデカビープ音が教室に鳴り響くので注意。
マジで教室中がざわついて恥ずかしい思いをした。
この娯楽の楽しさについては、長くなるのでまた別記事に書く。
技術書を読む
電子書籍なら、真面目に受けているふりをして、机のスペースも取らずに技術書を読めるメリットがある。
ただし、コストが嵩むのが難点なので、大きな割引やポイント還元がある場合は積極的に利用しよう。
Udemyなどの動画講座
テロップが付いている講座なら、イヤホン不要で見られるのがメリットである。
こちらも積極的に割引を利用しよう。
教科書の授業で使わない部分を読み込む
授業で使う教科書の記述は、全体の一部に過ぎない場合がある。
また、教科書を買うだけ買わせといて全く使わない授業もある場合がある。
書籍のレビューを確認し、まともな教科書であれば、授業で使わない部分の教科書を読み込んで他の生徒と差を付けよう。
ただし、学校や授業によっては全く使えないレガシーな教科書で学ばされる場合もあるので、授業や教科書の内容もネットで裏取りをすることをおすすめする。
古いことが分かったら、適当にこなしつつ余った時間を自分の学習に使おう。
資格の勉強
IPAの資格であれば、過去問道場を使ってWeb上で勉強できるのでおすすめ。
専門学校は資格を推しがちであるため、完全に嫌な顔は出来ないだろう。
電子書籍との複合という離れ業もアリ。
おすすめしない暇つぶし
遊ぶ
私もあまり人のこと言えないが、万が一バレたら印象が悪いので、勉強したほうがいい。
スマホゲームをしたり、ゲーム機を取り出したりするのは論外である。
授業中はPC以外のデバイスを触るべきではないだろう。
とはいえ、息抜きは必要なのでPCを使ってQiita/Zenn記事、ニュース記事、SNSなどを見る程度なら、ほどほどに楽しむのはよし。
ただし、まとめサイトや怪しいサイトなどを見ると、サポート詐欺の警告が教室中に響き渡る可能性があるため注意が必要である。
もちろん、技術を勉強して「遊ぶ」のであれば全然アリ。
面白いものを見る
笑い声が教室中に響き渡ると白い目で見られるのでおすすめしない(経験者は語る)
いかがわしいサイトを見る
論外。
グループ演習・卒業制作
専門学校によっては、グループになって開発を行うこともあるが、私の経験から大切な心構えを教えようと思う。
なお、私は技術力が下の人からリーダーを任されることが多かったため、その視点での話となる。
なお、技術力の高い人という言葉が度々出てくるが、これは相対的な話であり、私の技術力はそこまで高くはないので注意。
グループワークの必須ツールを抑えておこう
- バージョン管理ツールのGit/GitHub
- 共同編集が可能な無料OfficeのGoogleドキュメント・スプレッドシート・スライド
- ログがずっと残る点でLINEやSlackより優れるDiscord
- コードの共同編集が出来るVSCodeのLive Share
- スケジュール管理やメモ・ノートなど万能なNotion
- 無料でVSCodeでも動いて簡単に設計書が掛けるdraw.io
- etc.
一人で突っ走るな
集まったメンバーよりも技術力が上の人は注意してほしいのだが、
技術選定の際、イケてるフレームワークやサービスを使いがちである。
しかし、これらは相応の学習コストが伴うことも多いため、
メンバーの技術力と相談し、多少イケてなくても学習コストの低いサービスを使うことも選択肢に入れておいた方がいい。
実際、私は巷で枯れているとよく言われている技術を使って質の高い卒業制作を成し遂げたグループを高く評価している。
また、学習コストが高い技術をどうしても使いたい場合は、自分がやることも考えた方がいい。
「公式ドキュメント読んでね」が通じるメンバーばかりでもない場合があるため、齟齬が生じないように気を付ける必要がある。
特に、コーディング規則やコミットメッセージなどについては、しっかりルールを定めておく必要があり、メンバーの仕事もしっかり面倒を見ることが求められる。
一人で抱え込むな
これも技術力が上の人が陥りがちなのだが
一人で抱え込んで、他のメンバーを頼ることが出来なければ、
グループワークは達成できない。
そのため、(相対的に)技術力の高い人は技術力の低い人を「使えない」と見下すのではなく、相手にどの程度のことなら任せられるかを相談して、適切にメンバーに仕事を割り振る必要がある。
一方、技術力の低い人も技術力の高い人に頼らず、自分に出来そうなことを考えて技術力の高い人の負担を減らす必要がある。
メンバーを見下すな、メンバーのせいにするな
これも技術力が上の人は注意してほしいのだが、
同じ専門学校の生徒でも、入学の動機は様々だ。
私のように技術オタクの人ばかりではない。
先述の現役ITエンジニアの推しも技術オタクではない。
そのため、どうしても技術力には差が出るし、
もしかしたら要領の悪い人や、やる気のない人と組むこともある。
しかし、一緒になってしまった以上、彼らと共に課題を達成するまで漕ぎ着けるのもグループワークに求められるスキルである。
人をまとめる立場というのは、メンバーに全ての責任を押し付けるなどあってはならないのである。
先述の技術選定の話もそうだが、一人で突っ走って難しい技術を使って作業させると、思わぬ所で「(自分にとって)そうはならんやろ」となるような成果を出すことがある。
ただし、一概にリーダーが全ての責任を負うのも少し違うので、これについては次項で説明する。
私が世話になった人の話
敢えてここだけは文体を変えてます。
私の初めてのグループワークでは、技術的に劣る人と組むことになりました。
技術力の高いメンバーもいましたが、体調の都合で学校に来られなくなり、残ったメンバーで何とかする羽目になりました。
発表まで急ごしらえで仕上げる必要があり、質疑応答で矛盾点を詰められて「考えてませんでした」と答えることになりました。
その時の私は、発表の時スライドの切り替えに手間取ったり、全体的に作業中にサボりがちだったメンバーを悪く言うようなことを、当時関わっていた4歳年下のネ友(女性)に言っていました。
今思えば自分にも至らぬ点はあり、それを棚に上げてメンバーに全て押し付けるような発言をすること、無関係の人に愚痴をこぼすことなど、非常に見苦しい行為だと思っています。
彼女とは恋愛関係ではありませんでした(ココ重要)が、かなり私のことを気に掛けてくださったかけがえのない友人でした。
その時彼女に言われた言葉は今でも覚えており、この言葉が無ければ現在の卒業制作も上手く行かず、就活でいい結果を得ることも無かったレベルです。
「ろどちゃん(私の渾名)が出来ること出来ないからって、その人を無能扱いするのは勿体ない、側面を見るべき」
私の未熟さ故に、彼女には多大な迷惑を掛けた結果現在は仲違いしましたが、今の自分を作ってくれた方なので、何度も苦言を呈してくれた彼女に報いるために進み続けなければと思っています。
報連相、大事
これは逆に技術力が下の人に求められることである。
未知の技術やツールなどを使用し、分からないことばかりなまま作業が進むこともあるが、
そんな場合でも、リーダーもメンバーの理解度などは把握しきれない。
ここで気を付けるべきことは幾つかある。
1.分からないことを延々と考えたり、不具合を報告せず一人で抱え込んだりして時間を無駄にする
自分で調べることは大事ではあるが、チーム内で作っているプログラムの仕様など、担当者に聞けば一発で分かることも多いので、その場合は相談をした方がいい。
技術質問サイトであるTeratailも、「15分考えて分からないことは質問しよう!」と言っている。あのサイトはあまり好きではないが
2.他の担当者が作った、頼まれていない部分を勝手に変更する、確認を取らずに新しい何かを導入するなど
これは言っちゃ悪いけど非常に迷惑な話で、担当者に確認せずに独断で変更を発生させると、思わぬ不具合に繋がる。
こういった思わぬ事態を防ぐために、Gitなどのバージョン管理システムを導入することで変更の証拠が残り、否認防止にもなる。
3.分からないことを分からないまま、独断で適当に変更する
これも迷惑な話である。
例えば、「この資料を50枚コピーして」と言われた際、「白黒かカラーか」ということを指定されなかったとする。
指示する人は、インク代を抑えるために白黒を想定しているが、言われた人はその前提が分からない。
この場合はそれを指定しない指示者にも問題はあるが、ここで独断でカラーコピーをしたら、怒られるのである。
逆に、資料に写真が使われており、独断で写真の情報が伝わりにくくなる白黒コピーをしたら怒られる可能性もある。
それを防ぐため、分からないことは独断で進めずに、質問をすることが求められる。
一方、指示をする人は、そういう質問に対し「そんなことも分からんのか」という態度を取らず、「よく質問をしてくれた」と評価をすることが求められる。
メンバーの仕事はしっかり監査しよう
私も出来ておらず、苦手なことであるが、自分の仕事が忙しくても、メンバーの仕事はしっかりチェックすることが理想である。
これを怠ると、想定と違うものが出来上がる場合がある。
正直何度か技術力を買われてリーダー職をした私もこの問いに対して答えは出せていないが、この概念だけでも頭に入れてほしい。
グループワークで得た気付きをしっかり覚えておこう
グループワークは確かに面倒臭い。
しかし、真面目にこなせば必ず集団行動における何かしらの気付きが得られる。
その経験談は、就活において大いに武器になるだろう。
バイト
私は特性上、普通のバイトがあまり出来ないため、単発バイトアプリのバイトを狙うことが多かった。
専門学生であれば、普通のバイトより融通が効くためおすすめ。
履歴書を書く必要もなく、給料も日払いであるため、自分にこなせる仕事でかつ授業外の時間に行けるなら、大いに有用。
また、私は行わなかったのだが、派遣バイトという選択肢もあるようだ。
Telegramで連絡を行うなどといった所謂闇バイトに引っ掛からないようにしなければならないのは、言うまでもない。
とっておきのお得情報
私の先輩から聞いた話なのだが、
彼は所謂プログラミングスクールの学生メンターの仕事をやっていたと聞いている。
プログラミングスクールといえば、役に立たない記事を量産する、学費高い割に未経験からの就職は厳しい、そもそも未経験からエンジニアになれる人はこんな所に行かないなど散々な言われようである。
しかし、彼が言うには、スクールのメンターになれば、スクールが教えるカリキュラムを丸々学ぶことができ、さらにそれをアウトプットできるため、技術力の面で大いに鍛えられるらしい。
私がこれを聞いたのは3年の後期であったため、先輩からは遅いと言われたのだが、技術力を活かして稼ぎたいなら諸君には一考の余地があるかもしれない。
また、彼の同期からは開発の案件を受け、遠隔で仕事をしていたりもしていたと聞いている。
私も同じようなやり方に挑戦しようとしたが、私の調査能力が不足していたため、結局出来ず仕舞いに終わった。
しかし、たった今君たちのヒントになりうるような記事を発掘したので貼っておこう。
私の周囲とは関係ない、全くの他所の記事である。
飲食店や運送業者の元でバイトをするのもいいが、こういうやり方もあることを知っておいてほしい。
課外活動
学校にもよるが、IT関連で何らかの交流会や集まりが学内であり、時間やお金に余裕があるなら、積極的に利用しよう。
就活において大きな武器になりうるし、繋がりも出来る。
また、学内にそういったものが無い場合は、勉強会を探したり、SNSで繋がったりするのも立派な課外活動である。
一方、SNSを利用する際は、ITの皮をかぶった情報商材屋とは距離を取り、ITエンジニア要素が薄く年齢層が低めの自作PCやガジェット界隈とは適切な距離を保とう。
また、就活においては垢バレ防止も兼ねてなるべくリアルの話を書いた方がいい。
交友関係
私はあまり人との関わりを好まず、一人で過ごしてきたが、一人では寂しい人もいるだろう。
私が一つ心残りなのは、技術力の高いクラスメイトを把握しておかなかったことである。
技術力の高いクラスメイトを把握し、彼らと仲良く出来ていればより楽しい学生生活になったかもしれないし
私が就活の履歴書やESの内容を埋めることが出来たのも、技術力の高い先輩に出会って得た知見があったからである。
とにかく技術力や志の高いクラスメイトと仲良くなれば得をする。間違いなく。
これから入学する人は死ぬ気で志の高い人と仲良くなった方がいい。
技術オタクと仲良くなれ。
一つ注意が必要なのは、出席や課題で担任に顔をしかめられている人には2通りの人がいる点である。
まずは本当にITに興味がなく、やる気も技術力も無いような人である。こういう人とは距離を取った方がいい。
ただし中には、IT技術への造詣が深く、それ故に専門学校の授業やシステムに嫌気が差し、技術研究のためにサボっている人もいる。
こういう人は付き合う相手も選んでおり、一筋縄では行かないと思うが、間違いなく技術力は本物、むしろ私なんかよりずっと強い人である可能性が高いので、彼らのPC画面をチラ見みるのもいいかもしれない。恐らく授業よりずっと高度なことで遊んでいる可能性もある。
PCに言語やOSや企業などのシールを貼っている人なんかは、一度声を掛けてみてもいいかもしれない。
ただ、コミュ障の私は格上と仲良くなる手段には疎く、また強い人の中にもフレンドリーな人から一人が好きでうざ絡みを嫌う人までいるので、一度担任に人柄を聞いてみるといい。
私も恐らくクラス内ではそこそこなのかもしれないが、やっぱり上には沢山上がいた。
あと恋愛には期待するな。こんなところに来る女子なんて数人がやっとだ、大人しく高い月額料金を払ってマッチングアプリでもやるんだな。
学歴について
専門卒ということで、就職では求人が限られ、就職後も給与面で大卒よりも劣る場合があり、学外の人間との会話でも肩身の狭い思いや、恥ずかしい思いをする可能性があるだろう。
しかし、今君がやるべきことは、学歴煽りや学歴マウントにムキになることでも、学歴のルサンチマンを拗らせることでもない。
事情内容・業績・給与・福利厚生・コンプラ・残業時間・離職率・ワークライフバランス等各位が重視する点で満足できる企業に就職出来るように、ガクチカに力を入れたり、技術力を高めたり、資格を取ったり、自己分析をしたりすることである。
実際、業界を代表する知名度の高い企業に就職し、学内の掲示物に載っている学生もそこそこいる。
そういった人は、授業外の活動や勉強などで努力してきたのである。中には私が話したことのある先輩や、私ですら比べることがおこがましい化け物も存在する。
もちろんハードルは高いが、それさえ出来れば下手な大卒新卒より良い暮らしをすることも夢ではなく、実際私もそれを達成する見込みで、尊厳を取り戻すことに成功した。
もちろん、就職後も継続的に技術や資格などを学ぶことが求められる。東大に受かるのがゴールでないのと同じことである。
そのことを肝に銘じた上で、専門学生として学校生活を送ってほしい。
総括
とまあ、これが私が君たちに後悔のない専門学校生活を送って欲しいという思いで書いた記事である。
正直私もこれらを全て完璧にこなせたわけではない。
これがどれほど諸君の役に立つかは分からないが、是非とも専門学校に入学する知人がいたらこの記事を見せて欲しい。
私も思い残すことがたくさんあった。
少しでも実のある学校生活を過ごせる人が増えることを願う。
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もちろん応用情報を持っていた、担任の信頼を得ていた、技術力が高く評価されたなどの要因があり、全くのまぐれではない ↩︎
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数年後にはCore 5/Core Ultra 5になるか ↩︎
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引用元:https://twitter.com/vestigial/status/1757947107275899134 ↩︎
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普通の書店にはない ↩︎
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