【Azure】ローカル開発環境の構築手順メモ
はじめに
AzureFunctionsなどを、ローカルで開発する環境を構築する手順をメモしていきます
利用環境
項目 | バージョンなど |
---|---|
MacOS | Sonoma |
VS Code | 1.87.2 |
.NET SDK | 8.0 LTS |
インストールしたいもの
項目 | 概要 |
---|---|
.NET SDK | C#による開発を行いたい場合に必要になる(SDKには .NET CLIも含まれるので、CLIも利用可能になる) |
Azure CLI | コマンドラインからAzureのリソース操作が可能になる |
Azure Functions Core Tools | ローカル環境でAzureFunctionsの開発が可能になる |
C#(VSCode拡張機能) | C#コードのインテリセンスやコード補完などが可能になる |
Azure CLI Tools(VSCode拡張機能) | Azure CLIのコマンドの実行が可能になる |
Azure Functions(VSCode拡張機能) | VSCode上で簡単にAzureFunctionsの開発が可能になる |
MacOSに.NETをインストールする
1..NETのダウンロードサイトにアクセス(.NETダウンロード先)
2. 任意のバージョンのリンクを選択し、対象のインストーラをダウンロードする
※1:今回は、現時点で最新の「.NET 8.0」をインストールとした
※2:Appleシリコン搭載のMacの場合は、ARM64を選択
3. ダウンロードしたpkgファイルをダブルクリックし、インストールダイアログに従ってインストール
公式ドキュメント
Azure CLIをインストールする
Azure CLIとは
Azureに接続して、Azureリソースに対して管理コマンドを実行するための、クロスプラットフォームのコマンドラインツール。
ターミナルやスクリプトを通じてコマンドの実行が可能になる。
インストール手順
1.ターミナルを起動後。以下コマンドでインストールを行う
brew update && brew install azure-cli
2.インストール確認を行う
az --version
# 出力例
azure-cli 2.58.0 *
core 2.58.0 *
telemetry 1.1.0
Dependencies:
msal 1.26.0
azure-mgmt-resource 23.1.0b2
公式ドキュメント
Azure Functions Core Toolsをインストールする
Azure Functions Core Toolsとは
ローカル上で関数の開発、およびテストが可能になるツール
インストール手順
1.ターミナルを起動後。以下コマンドでインストールを行う
brew tap azure/functions
brew install azure-functions-core-tools@4
# if upgrading on a machine that has 2.x or 3.x installed:
brew link --overwrite azure-functions-core-tools@4
2.インストール確認を行う
func --version
# 出力例
4.0.5571
インストール時のエラー対応メモ
エラー内容
コマンドラインツールのバージョンが古すぎるという理由でエラーが発生した
==> Installing azure-functions-core-tools@4 from azure/functions
Error: Your Xcode (14.2 => /Applications/Xcode_14.2.app/Contents/Developer) at /Applications/Xcode_14.2.app is too outdated.
Please update to Xcode 15.1 (or delete it).
Xcode can be updated from the App Store.
Error: Your Command Line Tools are too outdated.
Update them from Software Update in System Settings.
If that doesn't show you any updates, run:
sudo rm -rf /Library/Developer/CommandLineTools
sudo xcode-select --install
Alternatively, manually download them from:
https://developer.apple.com/download/all/.
You should download the Command Line Tools for Xcode 15.1.
対応内容
Xcodeのバージョンをアップデート(AppStoreから、Xcodeのバージョンアップを実行)後に、インストールコマンドを再実行することで対応した
公式ドキュメント
Azure CLI で拡張機能を使用および管理する
拡張機能とは
公式ドキュメントより引用
Azure CLI には、拡張機能を読み込む機能が用意されています。 Azure CLI の拡張機能は Python の wheel 形式であり、CLI には付属していませんが CLI コマンドとして実行できます。 拡張機能を使用すると、独自の CLI インターフェイスを記述する機能と共に、リリース前の実験的なコマンドにアクセスすることができます。
拡張機能のインストール
拡張機能の検索方法
「az extension list-available」 コマンドを使用する
az extension list-available --output table
拡張機能の手動インストール方法
「az extension add」 コマンドを使用する
拡張機能の名前やURLを指定することでインストールする
az extension add --name <extension-name>
az extension add --source <URL-or-path>
拡張機能の自動インストール方法
「az config set extension.use_dynamic_install」 コマンドを使用する
az config set extension.use_dynamic_install=yes_without_prompt
拡張機能の更新方法
「az extension update」 コマンドを使用する
az extension update --name <extension-name>
拡張機能のアンインストール方法
「az extension remove」 コマンドを使用する
az extension remove --name <extension-name>
公式ドキュメント
VSCode拡張機能をインストールする
VSCodeの拡張機能メニューから、以下を検索してインストールした
各機能の説明は冒頭の 説明 ご参照
- C#
- Azure CLI Tools
- Azure Functions
VSCode上で、「Azure Functionsプロジェクトの作成 〜 Functions実行」までを試してみる
手順
1、Azure Functionsプロジェクト作成
-
VSCodeのAzureアイコン > Functionsアイコン > [Create Function...] を選択(プロジェクトの保存先は、任意のディレクトリを選択する)
-
任意のプログラミング言語を選択(「C#」とする)
-
任意のランタイムバージョンを選択(「.NET 8.0」とする)
-
任意のテンプレートを選択(「HTTP trigger」とする)
-
任意の関数名を入力し、Enterキーを押下
-
任意の名前空間を入力し、Enterキーを押下
-
任意の承認レベルを選択し、Enterキーを押下(詳細は右記参照: 承認レベル)
-
[Add to workspace]を選択
-
プロジェクト作成が完了し、初期プロジェクトが表示される
2、Azure Functionsプロジェクトの実行
-
VSCode上で、[F5]キー押下
-
プロジェクトが実行されてURLが表示される
-
URLを任意のブラウザで開き、結果を確認する
-
実行終了したい場合は、[ctrl + c]を押下 > 適当なキーを押下
Azure Functionsプロジェクトを、VSCodeからデプロイする
1、Azureへサインイン
拡張機能の [Azure]選択 > [Sign in to Azure...] よりサインインを行う
2、Azureへデプロイ(新規に「関数アプリ」を作成してデプロイする場合)
- [Deploy to Azure...] アイコン選択 > デプロイ先のサブスクリプションをリストから選択
- 「関数アプリ」を新規作成する場合は [Create new function app] を選択
※既存の「関数アプリ」にデプロイする場合は、リスト表示されていものから任意選択する
3.新規作成する「関数アプリ」の名称を入力する(任意の名称)
4.ランタイムスタックを選択する(任意のランタイムを選択)
5.デプロイ先のリージョンを選択する(任意のリージョンを選択)
6.デプロイが始まり、成功すると以下メッセージが表示される
※APP名は入力した名前が表示される