開発チームのバックエンド、フロントエンド担当を入れ替えてみた

この記事は「レバテック開発部 Advent Calendar 2024」の 20 日目の記事です！
昨日は みやてく さんが担当していました！

はじめに

こんにちは！レバテック開発部の新卒領域で開発チームリーダーを担当している馬塲です。

普段はチーム内の開発スケジュールの作成やエンジニアのマネジメントを担当しつつ、私自身も開発に注力しています。

最近開発チームの担当領域（バックエンド、フロントエンド）を入れ替えてスクラムを実施してみたので、チーム内で起きたことを紹介していければと思います！

チーム概要

スクラムチーム内のエンジニアは正社員3人、業務委託2人で構成されています。

デリバリーを優先させるため、それぞれ得意な領域を担当

チームとして明確に担当を分けている状態ではなかったのですが、デリバリーを優先させるためにバックエンド、フロントエンドそれぞれ得意な領域を担当してもらっている状況でした。

約半年間のプロジェクトを完遂し、チームのアウトプットが安定

スプリントを繰り返していくことで、チームのアウトプットも増えた状態で安定してきました。

新機能を作る際もPOに起案してもらった要求に対して、各メンバーが得意な領域に関する意見を出し合って要件に落とし込んでいく。まさに職能横断的なチームとして稼働できている状態だと感じています。

一方で開発に慣れてきたような雰囲気もあり、チームとしてさらに成長していくために変化を加えていきたいと思うようになりました。さらにプロジェクト完遂直後ということもあり、チームのモメンタムがやや落ちてきているような感覚もありました。

チームメンバーからの要望もあり、チーム内の担当を入れ替えてみることに

チームメンバーとの1on1の際、今はフロントエンドをメインに開発しているが、バックエンド開発の経験も増やしていきたいという声がありました。

話があったメンバーのタスクの割合を変えてみることを最初は考えていたのですが、前述したチームの課題感を解消するため、チーム全体で担当を入れ替えてみることにしました。

レトロスペクティブの場でチーム内の担当を一度入れ替えてみようと提案してみたところ、他のメンバーからも賛同の意見をいただき、以下のようなルールを設定して次のスプリントで実施してみることにしました。

1. 新規開発、機能改善タスクは担当を入れ替えてアサイン
2. 不具合調査、リファクタリング系のタスクは今まで通り得意なメンバーが担当
3. あくまで期日優先、影響が出そうな場合は得意なメンバーがサポートに入るかタスクを巻き取る

担当を入れ替えてみた結果

👍 チーム内での相談やペアプロが自然と増えた

慣れていない領域での開発になるため、チーム内での相談が増えたことが一番良かったことだなと思っています。ペアプロも積極的に行われるようになり、さらにコミュニケーションが増えた印象です。

👍 想像以上に進捗は良く、プランニング時に設定したバックログを全てリリースできた

デリバリーに影響が出ることが心配でしたが、結果的に遅れもなくリリースすることができました。

• 慣れていない領域に取り組むことに対して、チーム全員がモチベーションを持って取り組むことができた
• バックエンドの技術スタックがNestJS/TypeScriptであるため、言語の壁は低い状態だった
• 全メンバーが入れ替えた領域の経験が多少はあったため、比較的スムーズに着手できた

👍 得意領域のドキュメント作成や改善を行うきっかけになった

普段担当していないメンバーが開発に着手することで、明文化されていない方針や開発フローを明文化する流れが生まれました。

また相談をきっかけに、フロントエンドを得意としているメンバーがstorybookの設定の見直しを行ってくれるなど、改善が促進されるきっかけになりました。

😢 担当を入れ替えることを意識しすぎて、実装待ちが発生した

担当を入れ替えることを意識しすぎたあまり、別の人がアサインされている先行タスクが完了するまで着手できない事態が発生しました。これは私の割り振りミスです。

ただ初回は入れ替えてみたことによる変化をできるだけ感じたかったので、ギリギリまで対応を巻き取らない方針で進めました。

最後に

担当領域を入れ替えてスクラムを実施してみた結果、私のチームで起きたことを紹介してみました。新しい取り組みに対して積極的に参加してくれるチームメンバーにはとても感謝しています。

とても良い効果があったのでしばらく今の形で実施してみる予定です。引き続き良いチーム作りに注力していければと思います。

明日は うち さんが投稿します！
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