社内 LT 大会を開催したら好評だった
Leaner 開発チームの黒曜(@kokuyouwind)です。
先日、社内 LT 大会を実施して好評だったので知見をまとめておきます。
なぜ社内 LT 大会を開催したか
5 月に開催されたRubyKaigi 2023 の LT 枠で登壇させていただいたのですが、これが単純に楽しかったので社内でもやると面白いんじゃないか、という思いつきが大本です。
また極力ハードルの低いプレゼンテーションの機会を作りたかったということもあります。
各種イベントでの登壇は技術的な交流や情報発信のため積極的にしていきたいですが、急に「技術的な成果を 20 分枠のボリュームで構成し、資料にまとめて、社外の人もいる場で発表する」というのはかなりハードルが高く感じます。もちろん全然余裕でできる人もいるでしょうが、個人的には不慣れな人でももっと気軽に発表できる機会が作れると良いなと考えていました。
社内に閉じた場であればあまり気合を入れて準備する必要もないですし、 5 分枠の LT であれば発表準備も比較的少なくすみます。そのうえで、 5 分の枠に収めるよう発表を構成できれば、より長い時間の枠に対応するのは比較的容易です。
そういった目的があったため、発表内容は技術的な内容に限らずなんでもありとし、「とにかく 5 分でなにかについてプレゼンする会」として実施しました。
開催のレギュレーション
以下、社内に周知した文章をそのまま掲載します。
- 発表内容はなんでもいいです
- 資料作りも何を使っても OK です
- スライドではなく Notion 映しながらとかでも OK
- 社外秘の情報が含まれる場合は、社外から見られないツールで作ってください
- 発表時間は各自 5 分厳守、質疑応答はなし
- 残り 1 分・残り 10 秒・時間切れの 3 回ベルを鳴らします(Time Keeperを使う予定です)
- 時間切れになったら発表途中でも即切って次の人に回します
発表時のタイマーについて
発表の際のタイマーには上述の通り Time Keeper を使いました。
Zoom へタイマーを映す設定は下記記事を参考に OBS Studio を利用しました。
ただし Mac で利用しているためか、仮想カメラは認識されるものの仮想マイクはそもそもなさそうでした。
このため VB-Cable を利用し、 OBS のモニタリング音声を VB-Cable 経由で Zoom に流すよう設定しました。この際に Zoom の標準設定だとベル音がノイズとして消されてしまったため、オーディオプロフィールを調整する必要がありました。
少し準備は面倒ですが、タイマーが映っていることで緊張感があり 5 分での打ち切りも機械的にできたため、総合的には準備してよかったです。
どんな発表があったか
技術的な話から趣味の話まで、多彩な内容が集まりました。
以下、今回の発表タイトルリストです。各発表の内容については割愛します。
- ボードゲームメカニクス入門 〜Leaner 見積をボードゲーム化するなら?〜
- JS 入門(嘘)
- アクセシビリティの意外な側面の話
- 5 分でちょっと分かった気になりたい画像生成 AI の話
- サンリオとの闘い 2023
- OAuth 2.0 Demonstration of Proof-of-Possession at the Application Layer (DPoP)
参加者の感想
発表者や参加者に感想を聞いたところ、「シンプルに楽しかった」という声が多く安心しました。
また発表内容を技術的なことに絞らずなんでもありとしたこともあり、「みんなの嗜好がわかって良い」という意見も多く聞かれました。これと関連して、今回はエンジニアチームイベントとして開催しましたが「エンジニア以外のメンバーの発表も聞きたい」といった声が見られました。
逆にゲストとして聴きに来ていたビジネスメンバーからは「普段知らない話が聞けて面白い」と好評だったこともあり、チームや役職で区切らず開催しても良さそうという感触が得られました。技術的に尖った難しい話でも、 5 分という短い枠なので聞き疲れることなく「わからないけどなんか面白い」という感想を持ってもらえたようです。
次回に向けて
非常に好評だったので、隔月くらいを目安に定期開催していく予定です。
次回からはエンジニアチームに閉じず、ビジネスチームからも発表者を募り、発表練習の場と社内交流のお祭り的な場として全社で盛り上げていきたいです。
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