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古いMacBookを再利用!外出先から自宅のMacを操作する方法
はじめに
「使わなくなった古いMacBook、捨てるには惜しい…」
「売っても大した値にならないし、データの消去なども不安…」
そんな悩みを抱えるあなたへ
実は、その古いMacBookを「クライアントPC」として活用し、自宅にあるMacを外出先から自在に操作することで有効活用が可能です。
これにより、高性能なマシンパワーをいつでもどこでも引き出せる新しい作業スタイルが実現できます。
本記事では、低遅延リモートデスクトップツール「Parsec」のセットアップ手順やポイント、
そして、実際の使用感から具体的な活用例までをご紹介します。
🙋♂️この記事を読んで欲しい人
- 古いMacBookを有効活用したい人
- 自宅の高性能Mac環境を外出先でも利用したい人
- 低コスト・高パフォーマンスな作業環境を構築したい人
準備するもの
必須アイテム
-
古いMacBook(クライアント側)
外出先からアクセスするMacBook。(Intel時代の旧型でもOK!) -
自宅に設置するMac(ホスト側)
常時電源オンが可能なMac。(Mac miniなど) -
Parsec
無料リモートデスクトップツール
デスクトップ環境の基本アイテム
-
キーボード・マウス・モニター
ホスト側Macの初期セットアップやトラブルシューティング時に必要。
推奨
-
安定したインターネット回線
- クライアント側:操作遅延の防止、映像の滑らかさ確保
- ホスト側:高品質な映像送信、接続維持の安定性
-
HDMIダミープラグ
- ホスト側のディスプレイ解像度を最適化
- 物理モニターの表示を抑制
Parsecとは?
Parsecは、元々ゲーム用途に開発されたリモートデスクトップツールです。
そのため映像遅延が少ないという特徴があります。
- 低遅延・高画質:映像のもたつきが少ないため、プログラミング作業にも遜色なく利用可能。
- クロスプラットフォーム対応:Mac同士はもちろん、WindowsやAndroidなど多様な環境での利用も可能。
- 無料で利用可能:個人利用なら、基本的なリモート操作は無料で利用可能。
セットアップ手順
1. ホスト側Mac(自宅Mac miniなど)へのParsec導入
- Parsec公式サイトからMac用クライアントをダウンロード
- アプリケーションフォルダへ移動し、Parsecを起動
- アカウントを新規作成またはログイン
- 「システム設定」 > 「プライバシーとセキュリティ」でParsecに画面録画、入力監視など必要な権限を付与
- 「Parsec」アプリの「Settings」 > 「HOST SETTINGS」から
「Hosting Enabled」をオン
2. ホスト側Macの最適化(推奨)
-
「システム設定」 > 「省エネルギー」から
「ディスプレイがオフのときに自動でスリープさせない」をオン- 理由:常時起動を維持することで、いつでもリモートアクセス可能な状態を維持できます。
-
物理モニターを外し、HDMIダミープラグを挿入
- 理由:リモート操作時にモニターが動作しないようにしつつ、理想的な解像度を維持できます。
3. クライアント側Mac(古いMacBook)へのParsec導入
- 同公式サイトからParsecをダウンロード・インストール
- 同一アカウントでログイン
4. クライアント側Macの最適化(推奨)
-
「Parsec」アプリの「Settings」 > 「CLIENT SETTINGS」から
「Immersive Mode」を「Keyboard」に設定- 理由:Raycastのようなランチャーアプリのhotkeyをリモート側のPCで使用できるようになります。
5. リモート接続を開始
- クライアントMacでParsecアプリを起動
- 「Computers」タブからホストMac(自宅Mac)が表示されているか確認
- 「Connect」をクリックして、リモート操作スタート🚀
実際の使用感
実際に、Parsec経由でMacBook Air(Intel)から自宅のMac miniをリモート操作して、開発を行ってみました。
使用感をまとめると以下のとおりです。
- 体感遅延:最初はやや遅れる感じがありましたが、数十分作業を続けると慣れてきて、普通に開発ができました。
- ショートカット・Hotkey操作:最初は、上記「クライアント側Macの最適化(推奨)」の設定をしていなかったため、クライアント側のPCで実行されてしまっていましたが、設定をしたら、ホスト側のPCで、ショートカット・Hotkey操作ができるようになり、普段の作業環境と同じ感覚で操作できました。
- 開発モチベーションUP:副次的ですが、外出先でも、自宅のMacを操作できているという状態自体にワクワク感があり、開発のモチベーションが上がりました🔥
活用例
-
高性能Macを自宅において、外では軽量の古いMacBookで作業
- クライアント側のPCスペックへの依存度が低いため、ホスト側のPCスペックが高ければ、作業は快適にできます!
-
高コスパな作業環境を構築
- 自宅のデスクトップPCを高性能なデスクトップ型のMacにすることで、同スペックのMacBookを購入するよりも安価に良質な作業環境を構築できます!
- さらに、Mac miniなどのデスクトップ型のMacは、バッテリーを搭載していないため、バッテリー劣化の心配がなくMacBookよりも耐用年数が長いという点でもコスパが良いです!
-
自宅での作業を外出先でそのまま継続
- 同一の環境を操作するため、開いていたブラウザや書きかけのコードなど、そのままの状態で作業を再開できます!
- 面倒な開発環境構築をしなくていい点も魅力です!
まとめ
メリット
- 古いMacBookの再活用
- 高コスパ
- どこでもアクセス可能
デメリット
- ネットワーク環境に依存
- ローカルと比べると若干の遅延がある
- 電力消費(常時起動を維持する場合)
最後に
古いMacBookを「クライアントPC」として再活用すれば、 低コスト・高パフォーマンスな作業環境が手に入ります。
自宅のハイスペックMacの性能を場所に縛られずにフル活用し、 スマートな開発体験を始めてみませんか?
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