AI Studioを使ってノーコードで着信転送
はじめに
10時から17時なら電話転送し、それ以外の時間にかかってきた電話は転送しない仕組みを Vonage AI Studioを使ってノーコードで作成します。
所要時間は電話番号の発行済みであれば30分〜60分程度で完成します。
電話番号取得についてはこちらを参考にしてください。
前提条件
- 着信させるVonageの電話番号が取得済みであること
- 着信可能な転送先の電話番号があること(個人の携帯電話など)
AI Studioの起動
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Vonageダッシュボードへログインし左メニューからAI Studioを選択
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右上のCreate Agentを選択
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Telephonyを選択しNext
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Fill in Detailsへ詳細情報を入力する
Region は United States を選択でOK -
Choose Template で Start from Scratchを選択しNext
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Select Event で Inbound call を選択しNext
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以下のような画面が表示されAI Studioの利用準備が完了
作成したAgentへ準備したVonage電話番号を割り当てる
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画面左側上部にある受話器のマークを選択し Phone Settingsを選択
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Assign Phone Number →購入済の着信に利用する電話番号→Assign Numberの順に選択
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Phone Settings のAgent phone number に選択した電話番号が表示されていれば設定完了
AI Studioで着信転送のみのフローを作成して動作確認
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左側のNODESメニュー内のActionsから Call Routing を右側へドラッグ&ドロップする
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設置したCall Routing のClick hear to edit をクリックし転送先の番号を入力しSave&Exitを選択
転送先の電話番号の国を選択し転送先番号を入力する。※転送先電話番号は頭の0(ゼロ)は不要 -
STARTから作成したCall Routing1 を接続
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画面右上のPublish を選択し、必要に応じてVersion nameやDescriptionを入力しPublishをクリック。変更した場合はPublishしないと動作に反映されないため注意。
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割り当てたVonageの番号へ電話をかけ、設定した転送先へ転送されるのか動作確認してみる
転送されれば着信転送完了
SMSで発信者番号を送信
着信転送を行うと、転送先の視点ではVonageの番号からの着信となるため、発信者の番号がわかりません。そのためSMSで発信者番号を送信します。
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NODES > ActionsからSend SMSをドラッグ&ドロップ
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Click here to editをクリックし、FromへSMS送信元として表示される内容を記入
※日本語では送信できないので注意
To へSMSの送信先番号を入力しEnterを押下する。
番号フォーマットは81を先頭につけて、その後先頭の0を取った番号で記入。
(例:090-YYYY-XXXX の場合 8190YYYYXXXX)
※Enterを押さないと確定できなので注意。
Body へは着信日時と発信元の番号を入れる
$を入力するとSystem 候補が表示されるので、そこから送信したいパラメータを選択する
今回は以下のような形で「日付 時刻:発信者番号」を入れSave&Exitを選択
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StartとCall Routing1の間に設置しPublishして動作確認
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着信情報がSMSで受信できれば完了
着信転送させる条件を入れてみる
今回は指定時間内10時〜17時のみ転送してみます。
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NODES > Conversation から Conditionsをドラッグ&ドロップ
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追加したConditions1をクリックしCreate Conditionを選択
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上部のConditions1と記載されているところに任意のタイトルを入力
ParameterにCALL_START_TIME、OperationにTime is after、Valueに10:00:00を入力
Add group を押しand を選択
2つ目の条件にParameterにCALL_START_TIME、OperationにTime is Before、Valueに17:00:00を入力しSave&Exit
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SMSとCall Routing1の間に入れてみる
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このままだと対象時間外だった場合の処理がないためNODES > Conversation から Speakをドラッグ&ドロップ
Speak1 のClick here to Editを選択し、Agent saysへ時間外の場合の音声を記述してSave&Exitをクリック
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先ほど作成したConditions1のDefaultの方からSpeakを接続
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Actions > End Callをドラッグ&ドロップしSpeakからEnd Call1 を接続
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Call Routing1のFailedからもEnd Callを接続してPublishを実行
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Vonage番号への着信が時間内に転送されるか動作確認
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転送された場合は現在時刻を時間外になるよう調整(Conditions1 の時間を変更)する。転送されずに自動音声が流れて通話が終了されれば完了
おわりに
今回はAI Studioを使って、条件付きの着信転送をノーコードで作成しました。
今回の条件では時間を指定しましたが、発信元番号を指定することなども可能です。
1時間程度で簡単にできますので、ぜひお試しください。
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