AudioPlayerスキルで使用するオーディオファイルは、スキル内からアクセスできるように、インターネット上に保存・公開しておく必要があります。
その1つの方法として、無料でかんたんに使えるオンラインストレージサービスである「Dropbox」を使用する場合の手順をご紹介します。
Dropboxを使ったオーディオファイルの公開
mp3ファイルの準備
AlexaのAudioPlayerで再生できるオーディオファイルのフォーマットは決まっています。事前にそのフォーマットにあっているかをご確認ください。
Dropboxへのアップロード
ブラウザで https://dropbox.com/ にログインします。
オーディオファイルをブラウザにドラッグ&ドロップします。これでアップロードされます。
ファイルの共有設定
ブラウザで https://dropbox.com/ にログインしてファイルの一覧を表示します。
アップロードしたオーディオファイルのファイル名の左にチェックを入れると「共有」ボタンが表示されるので、これをクリックします。
右下にある「リンクを作成」をクリックします。
画面下部に「閲覧リンクを作成しました」と表示されれば、共有用のリンクが作成されます。「リンクをコピー」をクリックします。
「リンクをコピーしました。」と表示されれば、クリップボードに共有用リンクのURLがコピーされています。メモ帳などのテキストエディタを開いてペーストしてください。
テキストエディタにペーストした共有用リンクのURLは以下のような形になっていると思います(xxx...の部分はランダム)。
https://www.dropbox.com/s/xxxxxxxxxxxxxxx/autumn3.mp3?dl=0
一番最後の?dl=0
のところを?dl=1
に変更します。
https://www.dropbox.com/s/xxxxxxxxxxxxxxx/autumn3.mp3?dl=1
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オーディオファイルの保存先について
今回のサンプルではDropboxを使用しましたが、同様のサービスは、無料・有料含めて多数あります。いくつかご紹介するとと主に、メリット・デメリットをかんたんにまとめます。
無料サービス
無料サービスのいいところは、なんといっても無料だということです。初心者の時はあまりお金はかけたくないですし、とりあえずお試しで動かしてみたいというような場合、無料なら気軽に使えますよね。
反面、以下のようなデメリットもあります。
- 保存容量に上限がある
- ブラウザやアプリで使うことをメインとしているため、公開設定をしてもAlexaスキルからは参照できない場合がある。
- Dropboxで共有URLを少し変更(
?dl=0
→?dl=1
)しているのはこのため。
- Dropboxで共有URLを少し変更(
- 有料サービスに比べると不安定
- 大量にアクセスが発生した場合に、アクセス制限、場合によってはアカウント停止を実施される可能性がある。
特に最後の部分は重要かと思います。
AudioPlayerスキルでは比較的大きなデータの転送が発生します。よほどの人気スキルにならない限りは問題ないような気がしますが、このあたりは明確な指針が開示されていない場合も多く、サービス事業者側の判断になりますのでなんとも言えません。スキルが人気になった場合には有料サービスへ移行するなどを検討するのが良いと思います。
有料サービス
有料サービスの最大のメリットは、安定しているということでしょう。容量も転送量も制限がない場合が多いです。
反面、それらはすべてコストになります。繰り返しになりますが、AudioPlayerでは比較的大きなデータの転送が発生します。有料サービスでは、保存容量だけでなく、この転送量にもコストがかかるものが多いです。
つまり、スキルが人気になればなるほど、そのコストも大きくなります。この点には十分ご注意ください。