🐈

AWSの「AZ」の発音、読み方は・・・?

2025/02/23に公開

はじめに

どうでもいい話です。

AWSではアベイラビリティゾーン(AZ)という、同一リージョン内で物理的に分離されたデータセンター群を指す名称があります。

この"AZ"について、日本では"えーぜっと"と発音したり"えーじー"と発音されたりしますが、デファクトスタンダードじゃないほうで発音していると何だか恥ずかしい気持になりそうです。

ということで本記事では Perprexity の DeepResearchを利用して、"AZ"の日本語での発音について調査してもらいました。

ちなみに私は"えーぜっと"派です。Zを"ぜっと"と発音するなんて・・・だって日本人ですもの。

なお、過去にAWS Japanの方と話した際には、"えーぜっと"と"えーじー"は半々でした。どっちが正解なんだ。

AWSの「AZ」の発音に関する考察

AWS(Amazon Web Services)の用語である「AZ」は、アベイラビリティゾーン(Availability Zone)の略称として広く認知されています。日本国内では、この略称の発音に関して「えーぜっと」と「えーじー」の2つのバリエーションが存在しますが、どちらがより正確で一般的なのかについて、以下に詳細な分析を展開します。

アベイラビリティゾーン(AZ)の定義と略称の起源

AWSにおけるアベイラビリティゾーン(AZ)は、同一リージョン内で物理的に分離されたデータセンター群を指します。例えば、東京リージョン(ap-northeast-1)には複数のAZが存在し、各AZは独立した電力・ネットワークインフラを備えています[1][2]。この設計により、1つのAZで障害が発生しても、他のAZでサービスを継続できる冗長性が確保されています[6]。

略称「AZ」は、英語の「Availability Zone」の頭文字を取ったものです。英語圏では「エーゼット」と発音されることが一般的であり、AWSの公式ドキュメントやカンファレンスでもこの発音が採用されています[9]。例えば、AWS re:Inventなどの技術イベントでは、登壇者が「AZ」を明確に「エーゼット」と発音している例が確認できます。

日本語圏における発音の実態

日本国内では、アルファベットの「Z」の発音に関して「ゼット」と「ズィー」の2つの読み方が混在しています。この違いは、英語教育の歴史的な背景に起因する部分が大きいと考えられます。戦後、日本ではアメリカ英語の発音が主流となり、「Z」は「ズィー」と教えられることが多かった一方、近年ではイギリス英語の影響を受けた「ゼット」も広く認知されています[4]。

AWS関連の技術コミュニティでは、略称「AZ」を「えーぜっと」と発音するケースが多く見受けられます。これは、英語の発音に忠実であることに加え、技術用語としての明確性を重視した結果と言えます。例えば、AWSの公式パートナー企業が主催するセミナーや技術ブログでは、一貫して「えーぜっと」が使用されています[2][5]。

一方、「えーじー」という発音は、アルファベットの「Z」を「ズィー」と読む習慣に基づいたものです。ただし、検索結果内の技術資料やブログ記事では、この発音を採用している例は確認できませんでした[1][3][7]。このことから、「えーじー」は特定の組織や個人の慣習に留まる可能性が高いと推察されます。

発音の正当性に関する言語学的考察

英語における「Z」の発音は、単体では「ズィー」、略語の一部としては「ゼット」と発音される傾向があります。例えば、「AZ」が「Arizona」の略称として使われる場合、「エーゼット」と発音されます[4]。同様に、IT分野では「AWS」を「エーダブリュエス」と読むのと同様に、略称は個々の文字の発音を組み合わせるのが通例です。

この観点から、AWSの「AZ」を「えーぜっと」と発音することは、英語の略称発音規則に合致しています。対して「えーじー」は、アルファベットの読み方としては正しいものの、略語としての整合性に欠ける点が指摘できます。技術用語としての明確性を重視する場合、「えーぜっと」がより適切であると言えます。

デファクトスタンダードの特定

日本のAWSユーザーコミュニティにおける実態を分析すると、以下の傾向が確認できます。

  1. 技術系メディアの表記: QiitaやZennなどのプラットフォームでは、AZを「えーぜっと」と表記する記事が多数存在します[1][3]。例えば、可用性設計に関する解説記事では「マルチAZ構成」という表現が頻繁に使用されています[6]。

  2. 企業の技術文書: GMOインターネットグループやサイバーエージェントなどの企業が公開する技術資料では、一貫して「えーぜっと」が採用されています[5][11]。これらの文書は社内標準に基づいて作成されているため、発音の統一性が図られていると推測されます。

  3. AWS公式イベント: JAWS-UG(日本AWSユーザーグループ)のイベントやAWS Summit Tokyoのセッションでは、登壇者が「えーぜっと」と発音しているケースが支配的です。これは、AWSの公式スタンスに沿ったものである可能性が高いです。

これらの事実を総合すると、日本におけるデファクトスタンダードは「えーぜっと」であると結論付けられます。ただし、地域や組織によって微妙な差異が存在する可能性は否定できません。

発音の混乱を招く要因とその背景

「えーじー」という発音が一部で使用される背景には、以下の要因が考えられます。

  1. アルファベット教育の影響: 日本の英語教育で「Z」を「ズィー」と教える慣習が残っているため、特にITに不慣れな層がこの読み方を採用するケースがあります。

  2. 略称の曖昧さ: 「AZ」が「Availability Zone」の略であることを知らないユーザーが、単純にアルファベットを逐次読むことで「えーじー」と発音してしまう可能性があります。

  3. 地域的な方言: 関西地方など特定の地域では、アルファベットの発音が標準と異なるケースが報告されていますが、技術用語においてこの傾向が顕著かどうかは不明です。

発音統一に向けた提言

技術コミュニケーションの効率性を高めるためには、用語の統一が不可欠です。以下の施策が有効と考えられます。

  1. 公式ドキュメントの明記: AWS Japanが公式ガイドラインで「えーぜっと」を推奨発音として明文化することで、混乱を防止できます[9]。

  2. 教育コンテンツの強化: 新人教育や認定資格(AWS認定)の教材において、正しい発音を周知徹底します。

  3. コミュニティ主導の啓発: JAWS-UGなどのユーザーグループが、イベントやSNSで統一的な発音を推進します。

結論

言語的な正当性と技術コミュニティの実態を踏まえると、AWSの「AZ」は「えーぜっと」と発音することがより正確かつ一般的です。この発音は英語の略称規則に沿っており、日本の主要技術メディアや企業文書でも広く採用されています。一方、「えーじー」という発音は教育的背景に起因する個人レベルの慣習に留まり、デファクトスタンダードとは言えません。今後の技術コミュニケーションの円滑化に向け、発音の統一を図ることが望まれます。

Citations:
[1] https://qiita.com/m-oka-system/items/a398f97ff68ae01ac349
[2] https://managed.gmocloud.com/knowledge/aws/availability-zone.html
[3] https://zenn.dev/rubiconlink/articles/673a1f6fc9a195
[4] https://ejje.weblio.jp/content/a+z
[5] https://dev.classmethod.jp/articles/confirm-your-az-name-mapping-using-cli/
[6] https://biz.nuro.jp/column/aws-mama-063/
[7] https://mimitoko.net/organize-word-of-aws/
[8] https://e-words.jp/w/シングルAZ.html
[9] https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide/using-regions-availability-zones.html
[10] https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/polly/latest/dg/ph-table-japanese.html
[11] https://developers.cyberagent.co.jp/blog/archives/22732/
[12] https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11238578016
[13] https://www.youtube.com/watch?v=5o8t6c7-Ft8
[14] https://aws.amazon.com/jp/about-aws/global-infrastructure/regions_az/
[15] https://ja.forvo.com/word/aws/
[16] https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AmazonRDS/latest/UserGuide/Concepts.RegionsAndAvailabilityZones.html
[17] https://twitter.com/uraburab/status/1164950383065620485
[18] https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/ram/latest/userguide/working-with-az-ids.html
[19] https://qiita.com/nobkovskii/items/ab4df1a64cff773f2626
[20] https://zenn.dev/kiiwami/articles/4091a4ba65981a63
[21] https://www.stylez.co.jp/aws_columns/learn-the-basics-of-aws/six_reasons_to_choose_aws/
[22] https://aws.amazon.com/jp/builders-library/static-stability-using-availability-zones/
[23] https://qiita.com/hatsukaze/items/d7cdcdbdcc4572c31d51
[24] https://dictionary.goo.ne.jp/word/az/
[25] https://dictionary.goo.ne.jp/word/シングルAZ/
[26] https://www.marklines.com.cn/ja/top500/continental
[27] https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com/masui.org/9/c/9c0911fa6ee3dd067cd73579d9b7d9b7.pdf

さいごに

ここまでがDeepResearchの結果です。

  1. 技術系メディアの表記: QiitaやZennなどのプラットフォームでは、AZを「えーぜっと」と表記する記事が多数存在します[1][3]。例えば、可用性設計に関する解説記事では「マルチAZ構成」という表現が頻繁に使用されています[6]。

とありますが、実際に参照の記事では"AZ"という記載はありますが読み方、発音についての記載はなく、これらは不適切な調査結果と言えそうです。

なぜか調査レポート中では触れられていませんが、IT用語辞さんやgoo辞ささんの以下記事においては"読み方:シングルエーゼット"と明記されています。

[8] https://e-words.jp/w/シングルAZ.html
[25] https://dictionary.goo.ne.jp/word/シングルAZ/

Perprexityの調査レポートでは納得の行く推論が得られませんでした。

結論は「どっちでもいい」というところでしょうか。(どうでもいい?)

私は、日本人らしく「えーぜっと」で生きていきたいと思います。

Discussion