Go Conference 2025 にシルバースポンサーとして協賛しました #gocon
こんにちは、Engineer Enablerの三木です。
ナレッジワークにおける技術ブランディング活動全般を担当しています。
2025年9月27日(土)・28日(日)にAbema Towers(東京、渋谷)にて開催された「Go Conference 2025」に、ナレッジワークはシルバースポンサーとして協賛しました。

The Go gopher was designed by Renée French. Illustrations by avocadoneko.
「Go Conference」は、プログラミング言語「Go」のユーザー(以下、Gopher)が参加する、国内最大規模のカンファレンスです。2013年に初回が開催され、今年で13回目を迎えました。2025年のメインテーマは「sync.go」。年々その開催規模を拡大しており、今回は244ものプロポーザルがありました。Goは海外の大規模プロダクトやOSSでの採用が加速し、世界的に利用者が拡大しています。国内でもその流れを受け、新たに学び始めるエンジニアが増え続けており、コミュニティはかつてないほど活気づいています。
今回のGo Conferenceの会場では、Goの実装・仕様・設計、性能最適化、ツールや開発環境、品質保証や信頼性、実践導入や応用事例といった多様なテーマのセッションが繰り広げられたほか、技術理解を深めるためのワークショップも開催されました。Goの最新状況に関心を持つ多くのエンジニアが、知見を共有し合い、直接交流する貴重な機会となりました。
以下では、会場の写真を交えつつ、今回の協賛に至った経緯や当日の模様についてご紹介します。
協賛の背景・開催までの経緯
ナレッジワークでは、創業以来、バックエンド開発の主要言語として一貫してGoを採用してきました。Goのエンジニアコミュニティの発展は、そこから多くの知見を得ている当社のプロダクト開発にとっても極めて重要です。
また、当社は事業と組織の両面で「イネーブルメント」を大切にし、「できる喜びが巡る日々を届ける」ことを目指しています。こうした想いに基づき、今回のGo Conferenceのように、エンジニア一人ひとりの成長や学習を後押しする取り組みに積極的に貢献したいと考えています。
こうした背景を踏まえ、Goエンジニアコミュニティのさらなる充実と発展に寄与するべく、今回のGo Conferenceへの協賛を決定いたしました。
今回、ブースの企画運営への協力を社内で募ったところ、4名のバックエンドエンジニアが手を挙げてくれました。
来場いただいたGopherの皆さんに楽しんでいただけるだけでなく、交流を促進し、さらにナレッジワークの根幹である「イネーブルメント」を感じていただけるブースにするために、過去に参加してきたカンファレンスや、運営に関わったコミュニティイベントでの知見を持ち寄り、何度もディスカッションを重ねて企画のアウトラインを固めていきました。Kickoffミーティングから本番日までタイトなスケジュールではありましたが、ブースキットの製作においてブランドデザイン部門の力強いバックアップを受けるなど、多くの関係者の尽力のおかげで、無事に開催当日を迎えることができました。

※今回のブース企画および当日運営に関わった4名によるブログ記事です。併せてご覧ください。
- 「実運用で考える Profile-guided optimization (PGO)」/ 38tter
- 「Go言語でstack trace付きerrorを自作してみる」/ nasum
- 「『スケルトンテスト』でテストの作成を自分に強制する」/ munetoshi
- 「Go の静的解析による影響分析」/ aita
参加型ブース企画 「ENABLE THIS CODE by your REVIEW」



今回、「ENABLE THIS CODE by your REVIEW」と題して、Gopherの皆さんがそれぞれの開発現場で日々向き合っている「コードレビュー」をコンセプトにした企画を実施しました。レビューという身近な営みを題材に、楽しみながら多様な視点を持ち寄れる場となるよう工夫しています。
Goで書かれたサンプルコードをA0サイズの大判パネルに引き伸ばして掲示し、その中にあえて改善ポイントやツッコミどころを仕込みました。参加者はコードを読みながら、改善提案やコメントを付箋に書いてパネルに貼り付けることができ、後からブースを訪れた方もそれを読みながら楽しめる仕組みです。
用意したパネルは全部で4枚で、4名のエンジニアが1枚ずつ作問を担当しました。掲示する内容は二日間にわたり時間ごとに入れ替え、リピーターの方にも新鮮な体験を提供できるようにしました。特に優れたレビューをしてくださった方には豪華ノベルティをプレゼント。さらにパネルと同じ内容のハンドアウトを配布し、ブース周辺や離れた場所でもじっくり取り組めるようにしました。挑戦いただいた方には、各問題のレビューポイントを作問者自身が解説した答え合わせ冊子もお渡ししました。

二日間を通して、下の写真の通りパネルには所狭しとレビューコメントが貼られ、その総数は私たちの予想を大きく上回る324枚に達しました。日頃からPRレビューに取り組んでいるエンジニアの皆さんならではの鋭い視点が集まり、どのパネルも多角的な意見で埋め尽くされました。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。弊社ブースで少しでも楽しんでいただけていたなら幸いです。
なお、作問者4名による各コードおよびレビューポイントに関する解説ブログを順次公開予定です。

SNSでも嬉しいリアクションをいただきました。本当にありがとうございます!
配布ノベルティ

今回はGo Conferenceへの出展に際し、ブースにお越しいただいたエンジニアの皆様に喜んでいただけるノベルティを提供したいと考えました。レビューコメントにご参加いただいた方にはナレッジワークのロゴデザインのキーキャップ(DSA)とマルチクロスを提供しました。会場では大変好評を得て、スタッフとのコミュニケーションの促進にも貢献しました。
また、作問者が「これは!」と感じる鋭いレビューを寄せてくださった5名の方には、特別にワイヤレス充電器を贈呈しました(撮影にご協力いただき、ありがとうございました)。

今回の「ENABLE THIS CODE by your REVIEW」は、我々ナレッジワークの参加メンバーにとって、異なる開発環境で日々エンジニアリングに取り組む多くの来場者の多様かつ深い視点に触れることができ、イネーブルメントを強く実感する非常に有意義な企画となりました。
【Go関連イベント】 「Go Night Talks – After Conference」 (10/14開催)

ナレッジワークが共催する、Go関連のイベントについてのご案内です。残席ございますので、参加登録をお待ちしています。
「Go Night Talks – After Conference」(10/14火、会場:メルカリ六本木オフィス)は、11社共催のGoエンジニア向けのオフラインイベントです。カンファレンスの熱気そのままに、現場のエンジニアたちが集まり、技術知見の共有やリアルなトークを通じて交流を深めます。ナレッジワークからは、今回「ENABLE THIS CODE by your REVIEW」でも作問を担当したnasum(なすえむ)が登壇します。「もっと話したい」「もっと聞きたい」を叶えるアフターイベントとして、Go Nightを一緒に楽しみましょう!
※主催企業:UPSIDER / メルカリ / ナレッジワーク / Gaudiy / スリーシェイク / Finatextホールディングス / ジーニー / TVer / hacomono / ヤプリ / ドットコム(順不同)
【ナレッジワークによるセッション情報】
「GoでもGUIアプリを作りたい!」
Go言語はクロスプラットフォームでコンパイルできポータブルな言語だと思います。そんなポータブルさを活かすアプリとはなんでしょうか。自分はGUIアプリだと思います。本セッションではGo言語でGUIアプリを作るいくつかの方法を紹介し比較し適切なフレームワークを選ぶための知識を共有します。electronライクのwails、ゲームエンジンのebitenなどの例を紹介し、Go言語で開発をしたい人向けに選択肢としてのGUIアプリの道を提示します。
スピーカー
nasum (@nasum360) / 株式会社ナレッジワーク ソフトウェアエンジニア
おわりに
今回の「Go Conference 2025」への協賛を通じて、多くのGopherの皆さまと交流することができました。自分のGoに対する知識を高めようとする来場者、持っている知見をコミュニティに還元しようと素晴らしいセッションを届けてくださった登壇者、多くのGoコミュニティがsyncする場を多彩な工夫で形づくった運営の方々、そして支える立場として参加した私たち協賛企業といった、すべての参加者がGoとGoコミュニティへの愛と熱量を持ち寄り、それが会場全体に満ちていました。まさにインターネットコミュニティの最良の形が具現化したイベントだと、現場で強く感じ取ることができました。
ブースや懇親会でお話しさせていただいた皆さま、そして運営の皆さま、本当にありがとうございました。
ナレッジワークは、エンジニア個人や組織の「イネーブルメント」を大切にする企業として、これからも技術コミュニティの発展に貢献し続けることを目指し、積極的に協賛活動に取り組んでまいります。今後のイベントでも、より多くの方々と交流できることを楽しみにしています。
最後に、ナレッジワークではバックエンドエンジニア(マネジメント・エキスパート)を募集しております。Goを使用するプロダクト開発環境に興味がある方はぜひご覧ください。
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