Bloggerで独自のテンプレートを作る
Bloggerの独自テンプレートは壁が高い
Bloggerには、公式、非公式に素晴らしいテンプレートが用意されており、テーマやレイアウトを変更することで、多彩なブログ画面を生成できます。 これらを軽微にカスタマイズすることは簡単ですが、大きなカスタマイズや、独自テンプレートの作成は、情報の少なさから苦戦することが多いようです。
この記事では、独自のテンプレートへの第一歩として、ミニマムなテンプレートの内容を説明します。
ミニマムなテンプレートの定義
Blogger のテンプレートは、xhtml で定義します。 そして、エラーの発生しないテンプレートは、わずか 11 行です。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<html b:css='false' b:js='true' b:defaultwidgetversion='2' b:layoutsVersion='3' b:responsive='true' b:templateUrl='' b:templateVersion='1.0.0' expr:lang='data:blog.locale' expr:dir='data:blog.languageDirection' xmlns='http://www.w3.org/1999/xhtml' xmlns:b='http://www.google.com/2005/gml/b' xmlns:data='http://www.google.com/2005/gml/data' xmlns:expr='http://www.google.com/2005/gml/expr'>
<head>
<b:skin>
<![CDATA[]]>
</b:skin>
</head>
<body>
<b:section id='main' showaddelement='yes' />
</body>
</html>
ここにある、Blogger 独自の要素は 3 つですが、この記事では、<html>タグの独自属性にフォーカスします。
- <html>タグの独自属性
- <b:skin>タグ
- <b:section>タグ
<b:skin>と<b:section>は、後続の記事で説明しますので、ここでは決まりごと程度に見てください。
<html>タグの独自属性について
html タグの独自属性は、Blogger テンプレートの基本動作を設定します。 少し数が多いですが、1 つずつ見ていきます。
<html
b:css='false'
b:js='true'
b:defaultwidgetversion='2'
b:layoutsVersion='3'
b:responsive='true'
b:templateUrl=''
b:templateVersion='1.0.0'
expr:lang='data:blog.locale'
expr:dir='data:blog.languageDirection'
xmlns='http://www.w3.org/1999/xhtml'
xmlns:b='http://www.google.com/2005/gml/b'
xmlns:data='http://www.google.com/2005/gml/data'
xmlns:expr='http://www.google.com/2005/gml/expr'>
b:css
Blogger が提供する css ファイルの読み込みを行うかを設定します。
値 | 意味 |
---|---|
true | 読み込む(省略した場合のdefault値) |
false | 読み込まない |
b:js
Blogger が提供する js ファイルの読み込みを行うかを設定します。
値 | 意味 |
---|---|
true | 読み込む(省略した場合のdefault値) |
false | 読み込まない(レイアウト画面でガジェットを配置できなくなります) |
b:layoutsVersion
レイアウトバージョンとは、Blogger のテンプレートで使える機能を表します。 2022 年 4 月時点では、2 と 3 を選択できますが、古いバージョンを選択する理由はありませんので、今後は 3 を選択することになります。 また、レイアウトバージョンは、次に説明するウィジェットバージョンに、影響を与えます。
値 | 意味 |
---|---|
2 | 旧バージョン |
3 | 現バージョン(2022年4月時点) |
b:defaultwidgetversion
Blogger が提供するウィジェット(ブログパーツ)のバージョンを指定します。2022 年 4 月 30 日時点で、ウィジェットバージョンには 1 と 2 を設定できますが、レイアウトバージョンを 3 とした場合は、ウィジェットバージョンは 2 以外を設定できません。
値 | 意味 |
---|---|
1 | レイアウトバージョンが2の場合 |
2 | レイアウトバージョンが3の場合 |
b:responsive
このテンプレートがレスポンシブか否かを表すメタ情報です。 この属性を設定しても、Blogger の動作は変わりませんが、テンプレートの中からこの属性値を参照して利用できます。
値 | 意味 |
---|---|
true | レスポンシブ |
false | 非レスポンシブ |
b:templateUrl
テンプレートの提供元の URL 情報のメタ情報です。 この属性を設定しても、Blogger の動作は変わりませんが、テンプレートの中からこの属性値を参照して利用できます。
値 | 意味 |
---|---|
URL | テンプレート作成者のURL |
b:templateVersion
テンプレートのバージョン情報のメタ情報です。 この属性を設定しても、Blogger の動作は変わりませんが、テンプレートの中からこの属性値を参照して利用できます。
値 | 意味 |
---|---|
VERSION | テンプレートのバージョン |
expr:lang
Blogger の情報を利用して、lang 属性を動的に設定します。
expr:dir
Blogger の情報を利用して、dir 属性を動的に設定します。
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