ブリッジSEの私がよく使う、会議で使える英語フレーズ集
ブリッジSEの私がよく使う、会議で使える英語フレーズ集
先日、以下のような記事を書きました
本記事では、海外との打ち合わせや技術会議で役立つ実用的な英語表現を紹介します。進捗共有やアイデア議論などエンジニアが会議で頻繁に使うフレーズをピックアップしています。
なお、私個人の趣味が筋トレでもあるため、それに因んだ表現もやや多めとなっています。もし筋トレ好きのエンジニアの方がいらっしゃいましたら、たとえ英語を使わなくとも参考にしていただけると幸いです。それでは、Let's flex our English muscles and get started! 💪
技術会議で使える英語フレーズ集
まずは、開発現場の会議で頻出する英語フレーズをシーン別にまとめます。進捗報告、アイデア出し、会議進行やリアクションに分けて、実用的な表現とその簡単な和訳・解説を付けています。
進捗・状況報告で使うフレーズ
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How is the progress coming along? (進捗状況は順調ですか?)
プロジェクトの進み具合を尋ねる定番表現。「coming along」は「物事が進行する・順調に進む」という意味です -
What is the status? (状況はどうですか?)
こちらも進捗や作業の状況をシンプルに尋ねる表現。「status(ステータス)」で現在の状態を指します。 -
Do you have any update on this issue? (この課題に進展はありますか?)
直訳は「何かアップデートはありますか?」で、現在の進捗や新しい情報の有無を確認する表現。返答として “Let me update you.”(最新情報をお伝えします)のようにも使えます。 -
Keep me posted. (状況を随時報告しておいてください)
進捗があれば逐一知らせて欲しいと依頼する表現。「posted」は「投稿された」の意から転じて「最新情報にアップデートされた状態」を意味します。 -
We are on schedule. (予定通り進んでいます)
計画に対して順調であることを報告する表現。例えば進捗会議で順調さを伝える際に使います。 -
We’re a little behind schedule. (スケジュールより少し遅れています)
進捗が遅れている場合の表現。「behind schedule」で予定より遅れている状態を表し、後に原因や対策を続けることもできます(例:We’ll speed up to catch up.「挽回するためにスピードアップします」)。
アイデア共有・議論で使うフレーズ
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Any thoughts? / Any ideas? (何か意見・アイデアはありますか?)
相手に意見や考えを求めるカジュアルな質問。ミーティングで自分がアイデアを出し尽くした時などに使えます。 -
Let’s brainstorm (some ideas) (ブレインストーミングしましょう)
複数人でアイデア出しを提案する表現。自由に意見を出し合いたい時に「ブレストしよう」とカジュアルに呼びかけます。 -
What do you think about this approach? (このアプローチについてどう思いますか?)
特定の提案や方策について相手の見解を尋ねる表現。技術的な解決策を提案した後で相手の反応を聞くのに便利です。 -
That’s a good point. (それはいい点ですね)
相手の意見に同意しつつ、重要な指摘だと認める表現。議論中に相手の指摘を肯定することで建設的な雰囲気を作れます。 -
Good idea! (いい考えですね!)
相手の提案に賛成・共感するシンプルな誉め言葉。さらに意見を続ける時は “Good idea, but …” (いいですね、ですが…)のようにb utを付けてクッションにすると丁寧です。 -
Definitely. / Absolutely.(間違いないです/その通りです)
強い賛同を示す短い返答。カジュアルな会話では単独で“Yes”より力強い肯定となり、ビジネスでも頻繁に使われます。 -
I’m not 100% sure that… (~とは100%は言い切れませんが…)
丁寧に異議を唱える際の表現。直訳は「100%確信があるわけではない」で、反対意見を柔らかく切り出すクッションフレーズとして使えます。 -
I see what you mean. (おっしゃることは分かります)
相手の意見を理解していることを示す表現。反対意見を述べる前置きにも使え、「I see what you mean, but…」(言いたいことは分かりますが…)のように続けることで相手を尊重しつつ自分の意見を言えます。
会議進行・リアクションで使うフレーズ
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Let’s kick off the meeting. (会議を始めましょう)
kick off は「開始する」のカジュアルな表現で、ミーティングの冒頭で使います。“Let’s get the ball rolling.”(さあ始めましょう)のような表現も同様に使えます。 -
Can everyone hear me okay? (皆さん、私の声は聞こえていますか?)
オンライン会議で最初に音声チェックする際の定番表現です。聞こえづらい場合は “You’re a bit quiet.”(少し声が小さいです)などと返すことができます。 -
Are we on the same page? (認識は一致していますか?)
直訳は「同じページにいる?」ですが、比喩的に「理解や認識が共有できているか」を確認する表現です。議論中に共通理解を確認したい時に使われます。 -
Could you elaborate on that? (それについてもう少し詳しく説明してもらえますか?)
分かりにくい点や詳細を尋ねる丁寧な表現。技術的な議論で相手の説明を深掘りしたい時に役立ちます。 -
Let’s wrap up (the meeting). (この会議を締めくくりましょう)
会議の終わりに差し掛かった時に使う表現。wrap up は「まとめる/終わらせる」の意味で、“wrap up with X” と言えば「Xをもって締めとする」という意味にもなります。 -
Next steps (次のステップ/今後の段取り)
会議の締めで今後の行動計画を話す際に登場するフレーズです。
例:「Our next steps are to integrate the module and test it.」(次のステップはモジュールを統合してテストすることです)。 -
Let’s catch up next week. (来週またお話ししましょう)
catch up は「久々に会って近況を話す」の意味ですが、ビジネスでは「後日改めて打ち合わせする」のカジュアル表現として使われます。ミーティング終了時によく使われ、「では来週また」というニュアンスになります。
筋トレ比喩を使ったユニーク英語表現
筋肉好きエンジニアならではの筋トレ用語を交えたユーモラスな英語表現も使ってみましょう。
実際、海外のエンジニアは筋トレを習慣にしている人も多く、技術の話にフィットネス比喩を混ぜることで、チームメンバーの印象に残ったり場が和んだりすること間違いなしです。
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Let’s pump up this model! (このモデルをパンプアップしましょう!)
直訳は「このモデルを筋肉パンパンにしよう」ですが、ここでは「モデルを強化しよう」という意味のジョーク表現です。「pump up」はポンプで空気を入れるように勢いづけることや、筋トレで筋肉をパンプさせることを指します。AIモデルの性能向上をジムの比喩で表現したフレーズです。 -
No pain, no gain. (痛みなくして得るものなし)
筋トレ好きにはお馴染みの格言で、「苦労なくして成功なし」という意味の英語のことわざです。技術プロジェクトにも「困難なくして成果なし」と置き換えて使えます。例:「No debug pain, no machine learning gain!(デバッグの苦労なくして機械学習の成果なし!)」なんて冗談交じりに言うのも面白いでしょう。 -
We need to beef up our security. (セキュリティを強化する必要があります)
beef up は「~を強化する、より強くする」という意味のイディオムです(直訳は牛肉でパワーアップ?!)。「beef up the dataset」(データセットを増強する)のように、システムやデータを強化・増強する場面で使えます。 -
Let’s flex our creative muscles. (創造の筋肉をフル活用しましょう)
flex one’s muscles は本来「筋肉を見せつける」という意味ですが、転じて「実力を発揮する」というニュアンスで使います。creative muscles(創造力の筋肉)という言い方は、創造力を筋肉に見立てて「鍛えたり使ったりする力」として表現するフレーズです。ブレストの前などに使えば場が和むかもしれません。 -
Don’t skip leg day (on testing)! (テストで“脚の日”をサボるな!)
Don't skip leg day は筋トレ界隈のジョークで「脚の筋トレの日をサボるな」という意味です。脚トレはやったことのある人にしかわからないのですが、実際本当にキツイです。本気で取り組む人の中には、翌日が脚トレというだけで、メンタルが落ち込む方もいらっしゃいますし、実際、脚トレで追い込みをかけていくと、吐きます🤮
これをプロジェクトに例えるなら「地道な基本(例えばテストやドキュメンテーション)を疎かにするな」という戒めになります。冗談として「テスト工程は筋トレのレッグデーのようなもの、飛ばすと痛い目を見るよ」といった使い方もできます。
こうしたフィットネス比喩は海外でもジョークとして通じる場合が多く、技術トークにユーモアを交えて場を和ませる効果があります。
ただし乱用は禁物です!真面目な場では状況を見て使いましょう。
海外との打ち合わせ:ミニ会話例
最後に、上で紹介したフレーズを交えたミニ会話の例を見てみましょう。
筋肉系エンジニア(Engineer)と海外同僚(Colleague)がプロジェクト会議でやりとりするシーンです。
Engineer: Hello everyone! Let’s kick off the meeting with a quick progress update.(みなさん、こんにちは!まずは簡単に進捗報告から始めましょう。)
Colleague: Sure. How is the new model training coming along?(了解です。新しいモデルのトレーニングは順調に進んでいますか?)
Engineer: It’s going well – we are on schedule so far. The model is training hard; no pain, no gain, right?(順調です — 今のところ予定通り進んでいます。モデルも懸命に学習中です。「痛みなくして得るものなし」ですよね?)
Colleague: Absolutely. Any ideas on improving its accuracy?(その通りです。精度を上げるためのアイデアは何かありますか?)
Engineer: Let’s brainstorm. For example, we could beef up the dataset to give it more variety.(ブレインストーミングしましょう。例えばデータセットを増強して多様性を持たせるのはどうでしょうか。)
Colleague: Good idea! That could really pump up the model’s performance.(いい考えですね!それでモデルの性能を本当にパンプアップできそうです。)
Engineer: Great. If everyone is on the same page, let’s move on.(いいですね。皆さん認識が一致しているようでしたら、次に進みましょう。)
Colleague: Before we wrap up, let’s summarize our next steps.(終了する前に、次のステップをまとめましょう。)
Engineer: Sure. I’ll integrate the new data and retrain the model. We’ll meet again next week for updates.
(承知しました。私が新しいデータを統合してモデルを再学習させます。来週、進捗を報告するためにまた集まりましょう。)
Colleague: Sounds good. Let’s catch up next week.(わかりました。では来週お会いしましょう。)
いかがでしょうか?技術的な内容にもしっかり対応しつつ、ところどころに筋トレ由来の表現を織り交ぜることで、自分らしさとユーモアを発揮できます。海外の同僚との会話でも、共通の趣味の話題で盛り上がったり、場の空気を和らげたりするきっかけになるでしょう。
おわりに
英語も筋トレも、一朝一夕では成果が出ませんが、コツコツ継続すれば確実に力がついていきます。普段の開発業務と同じように、小さな改善を積み重ねていきましょう。実用フレーズを覚えて実践することで、会議での英語も徐々にスムーズになるはずです。
筋トレと同じ情熱で英語力も鍛えて、グローバルな舞台でも活躍できる自分を目指しましょう!継続するあなたにきっと成果(gain)は現れます。
それでは、Let’s pump up our English and code!
筋肉駆動で英語も技術も高め、筋肉系エンジニア界隈を盛り上げて行きましょう!💪✨
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