事業会社から開発会社に転職して2ヶ月が経った
はじめに
事業会社から開発会社に転職して、2ヶ月以上経ちました。
年末ですし、自身の気づきやこれからをまとめておこうと思います。
なぜ転職した?
もともとITコンサルでWebマーケや経営企画として働いていました。
その後エンジニアに転向してしばらくはWeb制作を行っていましたが、ビジネス目線でサービスを理解し、事業を成長させられるエンジニアになりたいと思うようになり転職を決意しました。
開発会社への就職に至った動機
事業会社も開発会社もどちらも見ていましたが、最後は開発経験や多様な技術スタック、案件を優先して開発会社を選択しました。
転職の経緯については、こちらで詳しく記事にしています。
入社2ヶ月程を振り返って
初めての転職
私自身、初めての転職でした。
転職の大変さを想像できていなかったので、転職は「頭で分かってても行動するのは勇気がいるし、難しいし、大変」という感覚を身に染みて体感しました笑
前職では4年ほど在籍していたことや正社員が10人程度の小さな会社でもあったので、一通りの仕事はできますし、必要とされている感覚は大いにあったように感じます。今回の転職では、そんなところから40人以上の開発会社に、そして「自分が1番レベルが低い」集団に行ったことになります😭
めちゃしんどいですよね笑
ただ、理屈ではこれで次のステップとしての転職は合ってたことになるし、エンジニアとしての成長を考えれば合理的な選択かなと思います。(気持ち的には大変ですけどね😂)
開発上の気づき
Web制作とアプリ開発の違い
エンジニアとしてまず実感したのはWeb制作とアプリ開発の違いでした。技術スタックはもちろんですが、開発を進めていく上でそれらの性質の違いに気付かされました。
デザインに対する考え方
サイト制作のデザインとアプリ開発のデザインとの違いをエンジニアとしてですが業務の中で感じました。
先日見かけたツイートがまさにそれでした...↓
簡単にいうと「マーケティング的目線で誘導する」Webサイト制作と「快適にユーザーが操作を行い目標を達成できるよう誘う」アプリ開発といった違いがあるように私は感じました。
また、toBの開発というところもありますが、デザイナーとの協業や議論はかなり減ったなぁと感じます。
Web制作では私自身もXDを触る機会も多く、デザイナーとエンジニア間で「このデザインはこうできないか?」と相談することも多々ありました。そこが基準になっていたのでなおさらそう感じたのだと思います。
ついでに言うと、これも案件によるものですがデザイン再現の重要性の違いは驚きました。割とざっくりな再現度に見えて、サイト制作のデバイスチェックで死ぬ程修正返されてた私には驚きでした笑
この辺も考え方が違うのかもしれませんね...
逆に開発者的なメリットとしては、レスポンシブをほぼ考えなくてもいい要件だったのでその点は楽になったなぁと思いましたね。スマホサイズとタブレットサイズとPCサイズを考慮してCSSを設計するのは大変です。
サイト制作→アプリ開発で生きること
サイト制作だとマークアップがほとんどなので、CSS、特にレスポンシブなんかは生きる場面が多いのかなぁと感じました。公開されてて一般ユーザーの流入があるアプリなんかであれば、マーケ的な目線でUIの改善なんかは生きるかもしれないです。
逆にサイト制作でもJSを使用する場面がありますが、アプリだとコンポーネントの親子関係やルーティング等考慮することが大きく変わってきます。したがって、そのまま経験が生きる場面は少ないかなぁと思います...(特にNuxt周りは要学習)
結局ずっと「わからない」を抱え続ける
案件的に技術スタックや要件にそこまで変化がない仕事をし続けていると「完全に理解した!」みたいな気持ちになってきます。それは楽だったんですが、はっきり言って面白くはないです。(だから転職したのですが...)
利用技術や要件も様変わりする環境に行くと、経験を経たとて結局ずっと「わからない」を抱え続けるんだなぁと思いました。どこかで「完全に理解した!」みたいな時が来ると思いながら続けていきがちですが、特に変化が激しいWebエンジニアはよほどの天才でもない限りそんなことはないんだろうなぁと思います。
なので「わからない」気持ち悪さはそのままに、学び続けるしかないんでしょう。
引用:https://developers.freee.co.jp/entry/understand-of-perfect-understanding
「理解」のモデルは上画像なんかが有名ですが、結局これを反復する。それを肌身で感じました。
キャリア上の気持ち
ここからは働き方やキャリア的な目線での気づきをまとめていこうと思います。
事業会社と開発会社の違い
まずびっくりしたのはプロジェクトが違うとマジで関わりがないってことですね。前職ではエンジニア以外とも常にやりとりしながらのお仕事だったのでこの点は驚きました。
人数的には40人ぐらいなんですが、顔と名前が一致するまでしばらく時間がかかりそうです...(ごめんなさい笑)
また、これは想像通りなんですが基本的には実装ばっかやれる環境ではありました。
前職では人数が少なかったり事業会社ということもあり、コーディングをしながら改善業務やビジネス面での議論に時間を取られていた部分もありました。これについては良し悪しありますが、今は開発に集中して技術力を高めた後、ビジネス面に貢献できていけるようになっていきたいと考えています。
SESとして働くということ
SESとして働くことも初めてでした。あまりイメージはできていなかったのですが、途中から案件に入ったので仕様を理解するのにかなり時間がかかりました💦(というか今もまだ微妙なところある...)
また「副業でもコアメンバー!」みたいな売り文句がありますが、SESでも入り方や契約によっては責任も少ないけど、影響範囲も少ないみたいなことも起こり得るなぁと感じました。フリーランスの悩みもこういうところにあったりするのかなぁと...
先日社内slackで流れてきた記事にこんな文言がありました。
確かに技術力は必要だけど、それがなくてもできることはいくらでもある。
時にSESとして参画することを単なる「技術力」の派遣と捉えてしまいがちです。
確かに技術力は大切ですが、それを言い訳にして本来発揮したい価値を諦めていないかとハッとさせられました。「経済価値に直結するコードを書けるようになりたい」、そこを再認識して開発に取り組みたいですね。
これから実現したいこと
転職してみて、実際に感じたことや気づいたことが多くありました。
しかし、転職時のキャリアイメージに大きな修正が必要だなぁと言ったことは今のところ感じていません。
今後は以下のようなポイントを頭に入れながら働いていこうかなぁと考えています。
エンジニアとして
- まずは経験自体が少ないので、これから経験を積んでいきながら技術力を高めていく(量による底上げ)
- エンジニアとしての技術面での強みを見つける(質による自信)
- 上流工程に挑戦していく(中長期的キャリア面での必要性)
ビジネスマンとして
- 今の会社もこれから作っていく部分は多いので、組織作りでも貢献していきたい(HRは個人的探求テーマ)
- "エンジニア"×"hoge"でどんな人材として活躍していきたいのか思索する
最後に転職時に勇気づけられたツイートを引用して終わります。
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