ビジネス・組織系の読んだ本まとめ
普段は技術的な記事を書くことが多いですが、それとは別に趣味で読んだビジネス・組織系の本をまとめておきたいと思います。
『ビジネスモデル・ナビゲーター』は、オリヴァー・ガスマン著のビジネス書です。この本は、55のビジネスモデルパターンを紹介し、それらを組み合わせて新しいビジネスモデルを作り出す方法を解説しています。ビジネスモデルのイノベーションを追求する企業や、新しいビジネスアイデアを探している起業家にとって、非常に有用なガイドとなるでしょう。
また、本書はビジネスモデルの理論だけでなく、具体的な事例も豊富に取り上げており、読者が理解を深めるのに役立ちます。ビジネスモデルの概念を理解し、それを自分のビジネスに適用するための具体的なステップも提供しています。
『エンジニアリング組織論への招待 ~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング』は、広木大地氏によって書かれた本です。この本は、エンジニアリング組織の運営と管理についての洞察を提供し、不確実性に対処するための戦略と手法を探求します。広木氏は、ソフトウェア開発の現場で直面する課題を解決するための具体的なアドバイスを提供し、組織のリーダーやマネージャーが自分たちの組織を効果的にリファクタリングするためのガイドを提供します。チャプター構成は以下でアジャイルなチーム作りフォーカスされています。
Chapter 1 思考のリファクタリング
Chapter 2 メンタリングの技術
Chapter 3 アジャイルなチームの原理
Chapter 4 学習するチームと不確実性マネジメント
Chapter 5 技術組織の力学とアーキテクチャ
『起業家精神のルーツ CHUTZPAH イスラエル流“やり抜く力”の源を探る』は、イスラエルの起業家精神とその源泉について探求する本です。この本は、イスラエルがどのようにしてスタートアップのナションとして世界的に認識されるようになったのか、その背後にある要素を詳しく解説しています。
特に、イスラエルの教育、文化、社会構造が、人々にどのように影響を与え、イノベーションと起業家精神を促進しているのかに焦点を当てています。また、イスラエルのビジネス環境や、成功したスタートアップ企業の事例も紹介されています。
この本は、イスラエルの起業家精神を理解し、その成功の秘訣を学びたいと考えているビジネスパーソン、起業家、または学生にとって有益なリソースとなるでしょう。
『ハーバード流マネジメント講座 90日で成果を出すリーダー』はマイケル・ワトキンスが書いたビジネス書です。
この本は、昇進や転職などで新しい役割に就いたリーダーが、最初の90日間で成果を出すためのロードマップを示しています。リーダーに必要な「移行能力」を高めるために、10の原則を紹介しています。例えば、
- 準備を整える
- 効率よく学ぶ
- 状況に合った戦略を立てる
- 初期の成果を上げる
- 成功条件を交渉する
- 組織のバランスをととのえる
- チームを作る
- 味方の輪を作る
- 自己のバランスを保つ
- 組織全体の移行を速める
などです。
この本は、世界的なベストセラーであり、『エコノミスト』誌で「オンボーディングのバイブル」と評されました。また、著者のマイケル・ワトキンスは、リーダーのキャリア移行を支援する移行加速の世界的エキスパートであり、2019年には世界で最も影響力のあるビジネス思索家の一人に選出されました。
この本は、新しい挑戦に直面するリーダーにとって有益な知識やツールを提供してくれると思います。
『多様性の科学 画一的で凋落する組織、複数の視点で問題を解決する組織』は、マシュー・サイドという著者が書いたビジネス書です。
この本は、組織やチームにおける多様性(人口統計学的多様性と認知的多様性)の必要性と重要性を科学的に説明しています。多様性がないとどんな失敗や弊害が起こるか、多様性があるとどんなメリットや効果が得られるか、さまざまな事例や調査研究のデータを用いて分かりやすく解き明かしています。例えば、
- なぜCIAは9.11を防げなかったのか? →第1章 画一的集団の「死角」 へ
- なぜ一流の登山家たちがエベレストで遭難したのか? →第3章 不均衡なコミュニケーション へ
- なぜグッチは成功し、プラダは失敗したのか? →第4章 イノベーション へ
- なぜ白人至上主義の男が間違いに気づけたきっかけとは? →第5章 エコーチェンバー現象 へ
などです。
この本は、世界的なベストセラーであり、『エコノミスト』誌で「オンボーディングのバイブル」と評されました。
この本は、多様性を正しく理解し、活用することで組織やチームの知性やイノベーションを高める方法を提供してくれると思います。