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『Cursor』を試してみる

に公開

注:この記事は2025/01/07に作成しています。公開日とあっていませんのでご注意ください。

記事の概要

GitHub CopilotのFree版を少し触ってみたことに触発されて、「Cursor」も少し触ってみました。で、色々とメモ。
なお、GitHub Copilotと同じようにアップデートサイクルが早いので、今だけの情報かもしれません。

「Cursor」とは?

公式サイト https://www.cursor.com/

  • Anysphere社が開発
  • AIを活用したコーディング支援用のエディター
  • VS Codeをフォークして開発されている
    • VS Codeの拡張機能のほとんどが利用可能
  • Cursorはそれ自体がVS Codeと同じようにIDEであるため、Visual Studioなどでは使用できない

料金プラン

https://www.cursor.com/ja/pricing

なお、今回は課金せずにPro試用期間で試しました。

重要な設定(プライバシーの設定)

※この設定は、会社や受託開発で使う場合は必ず設定した方がよいでしょう。

Privacy modeの設定

インストール時にもPrivacy modeの設定を聞かれますが、インストール時に設定をしなかった場合はCursor Settingsで設定ができます。

[ファイル]→[ユーザー設定]→[Cursor Settings]

Generalの中に「Privacy mode」という項目があるので、「enabled」に設定する

公式ドキュメント

https://docs.cursor.com/get-started/

主な使い方

なお、Windows 10で試しています。

コード提案

AIが予測してコードやコメント文の提案をしてくれます。提案は、TABキーで確定。

ショートカットキー

ショートカットキー 機能
Ctrl + k インラインチャットの起動
Ctrl + Shift + l チャットパネルの起動
Ctrl + i コンポーザーを起動

インラインチャット

  • 先にコードを選択してからCtrl + kを押下すると、選択部分に対する指示が可能
  • ターミナルでも使用可

デバッグ(エラー修正)機能

コードのエラーが発生している部分を選択
Ctrl + kでインラインチャットを起動し、エラーの修正を指示する

チャット (CHAT)

シンボル機能

チャットウィンドウで@を入力

以下のオプションから選択:

  • @Files : 特定ファイルを参照
  • @Folders : フォルダーを参照
  • @Codebase : コードベース全体を検索
  • @Docs : ドキュメントを参照

コンポーザー(COMPOSER)

  • AIがファイルの編集可能
  • 複数ファイルの編集が可能
  • AIエージェント的な指示が可能

バグファインダー(BUG FINDER)

まだ実験段階機能らしいです。

  • コードベース全体のバグスキャン機能
  • 信頼性スコアの提供
  • メインブランチとの差分分析
  • 無料の解析プランと有料の解析プランがある

メモ帳(NOTEPADS)

  • ベータ版らしく、今後、別機能に移行?
  • メモがどこに保存されているのか分からず

コミットメッセージの作成

まだ未使用

Cursorの設定

[ファイル]→[ユーザー設定]→[Cursor Settings]
他の設定はVS Codeと同じのようです。(VS Codeの設定と同期されていないので、注意)

AIの振る舞いルールの設定

Rules for AI

AIの振る舞いをカスタマイズするための設定機能です。

[Cursor Settings]→「General」の中 →「Rules for AI」で設定

.cursorrules

プロジェクトのルートディレクトリに.cursorrulesというファイルを作成します。
このファイルに、プロジェクトやチーム固有のルールや情報を記述します。
.cursorrulesをリポジトリにコミットしてチーム全体に共有することで、チームメンバー全員に同じ設定を反映します。

コードベースのインデックス

AIがより正確で優れたコードベースの回答を得るために、コードベースをインデックス化します。
[Cursor Settings]→「Features」の中→「Codebase Indexing」で設定

.cursorignore と .gitignore

.cursorignore.gitignoreに記載したフォルダーやファイルは、コードベースのインデックスには含まれなくなります。

注意点

VS Codeの非推奨になっている拡張機能を、非推奨として表示してくれません。

例: Unity用の古い拡張機能

VS Codeで開くと非推奨の表示になりますが、Cursor上だとそのまま表示されています。

感想

  • GitHub Copilotより高性能な印象。GitHub Copilotではできないリファクタリングもできたりしました。
  • 多機能なので、使いこなせるか?
  • Cursor自体の更新スピードが早い。バグ修正も結構早い。

追記

以下にその後の記事を追加しました
https://zenn.dev/kconcon/articles/4bf84050b609fb

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