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Unity Version Control System(UVCS)ことはじめ

2024/07/30に公開

PlasticSCMがUnityに買収されたタイミングから活用できるようになっており、
この前にリポジトリをGit -> PlasticSCMに移行したため記事を作成。
Gitに近いシステムでバージョニングを確認でき、また複数拠点での使用を前提に組まれているので安心。

使っている中で何回か実施する操作、また気になったポイントを調べたので記事を作成。

前提環境の用意

  • UnityにPlasticSCMのインストールを実施。筆者はUnity Version Controlの右側歯車より「Open in Desktop App」からインストールした。
  • Unity Cloudでもし操作が必要なら実施。 https://cloud.unity.com/home/

非UVCSリポジトリのUVCSリポジトリ化

  1. Unity Hubを開く
  2. プロジェクト画面にてUVCSリポジトリ化したいプロジェクトの右側、三点リーダをクリック
  3. 下画像の通り出てくるので「Use Unity Version Control」をクリック
  4. リポジトリ名などを指定し「Connect to Version Control」をクリック

    Use Unity Version Control

    必要情報が入力されているので変更がある場合はここで変更

UVCSに保存したリポジトリのクローン手順

RamDisk等に入れていて、新規リポジトリを作成する場合は以下のとおり実施

  1. Unity Hubを開く。
  2. Add右側[Add UVCS repogitory]をクリックしUVCSのリポジトリ一覧を確認。
  3. 使用したいリポジトリにチェックを入れる。
  4. Project locationに高速なドライブ(RamDiskなど)を指定する。
  5. 追加完了。通常通りバージョンを指定して起動(2024/07時点では2022.3.22)
  6. データをDLする。時間がかかるので別のことをするのをお勧め。

UVCSを使用したコミット手順

RamDiskに入れている場合は再起動するとプロジェクトが消えるのでこまめに実施。特にプロジェクト終了時は必ず実施。
(していない場合はUnityを閉じない、など)

  1. Unity Version Controlを開き、Pending Changesを確認。
  2. コミット情報について [Changed items / Added and private]を確認。分割したい場合は分割してコミットする。
  3. 問題なくコミットされているか、[Changesets]を確認。心配であればUnity Cloudから確認する( https://cloud.unity.com/home/ DevOpsのショートカットを作っておくと便利)
  4. コミットの必要なさそうなファイルは右クリック[Undo Changes]より変更を戻す。

    Changesets。コミット一覧が見れる

UVCSを使用した複数プロジェクトのマージもできる。基本的にはGitと同様。以下の点に注意すれば問題ない。

  • コンフリクトした場合には「ディレクトリ単位のコンフリクト」から先に処理する。
  • テキストファイルと認識されるものについてはファイル単位でコンフリクトを処理する。

容量について

Unityとしては[時間当たりの容量でカウントする容量制限]で確認している。
ただ、課金形態には[総量としての容量制限]で記載があるので注意。
例えば無料プランの場合は[5GB]と記載があるが、これは上の[時間当たりの容量でカウントする容量制限]では[3720GB]に相当する。

以下は公式サイトの記述[1]

組織 (リポジトリ、ファイル、ビルドとコンテンツのアーティファクトなど) で使用されている合計 GB 時間が表示されます。

アップグレード後も、未使用の無料ストレージは引き続き利用可能です。

ストレージ使用量 (GB) は、1 時間ごとに保存または削除されたデータに基づいて時間単位 (GB 時間) で計算されます。例えば、5 GB を保存すると 3720 GB 時間 (5 GB x 744 時間) に相当しますが、最初の 1 時間以内にそれを削除すると、サイクル終了時の使用量は 0.00672 GB (5 GB/744 時間) になります。

そのため、心配になったときにはまず「リポジトリごとのストレージ使用量」を確認し、その後「現在の請求サイクルでのストレージ使用量」を確認すること。

リポジトリごとのストレージ使用量。1.66GBと記載がある
リポジトリごとのストレージ使用量。1.66GBと記載がある

現在の請求サイクルでのストレージ使用量
現在の請求サイクルでのストレージ使用量。1.66GBのため1195GBまで増加する想定

参考リンク

脚注
  1. Unity Cloudの現在の請求サイクルでのストレージ使用量にある"i"マークをホバーし確認 ↩︎

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