👥
現場事例#007 所属マスタを情シス専用で作る
あらまし
社員マスタの準備#1で社員マスタを用意したら、次は所属マスタがいるでしょう。
ということで所属マスタを作成したいと思います。
課題
なぜ個別で所属マスタが必要になるか...というと
- 人事異動が確定しても、引継ぎやらデータの移行が必要
- 異動の発令日に合わせて、システムの権限を切り替えてよいのか?
- 現状の業務を引き継いだまま、兼務となることはないか?
という理由からです。
対策
基幹システム内に同等の情報をもったマスタがなかったので、社員マスタに合わせて
所属マスタ(権限マスタ)を用意しました。
既存システムが対応していないのは、 しょうがない と割り切って
- 所属マスタ: DEPTM
- 社員所属マスタ: USERDEPTM
を新たに作成しました。
所属マスタと記載しましたが、各機能の使用可否用コードとして
階層構造を持たずに、単純な所属IDを割り当てています。
これによって、会社の人事異動とは別に必要に合わせて設定を変更できるように
なりました。
しかし、付与した権限を外すタイミングが分からなくなるので、定期的な
権限チェックが必要です。
データサンプル
DEPTM : 所属マスタ
所属ID | 所属名 | 削除FLG |
---|---|---|
4010 | 生産計画業務 | 0 |
4210 | 出荷業務用 | 0 |
USERDEPTM : 社員所属マスタ
社員コード | 所属ID | 削除FLG |
---|---|---|
23101 | 4010 | 0 |
23101 | 4210 | 0 |
参考情報
この、一人の社員に対して複数の所属を割り当てられるマスタが存在しないと、
一人の社員は1つの所属ID しか割り当てられないことになります。
社員所属マスタが存在しない時の社員マスタ
社員コード | 氏名 | 用途 |
---|---|---|
23101 | 鈴木さん | 生産計画業務用 |
23101A | 鈴木さん | 出荷業務用 |
上記のように社員マスタが担当業務ごとに増え、実ユーザー数と一致しなくなります。
対応時のポイント
同等のマスタが無かったので仕方なく作成しましたが、作成したのちに
手を加えたりしたシステムは、このマスタを軸にする事ができたので有効だったと思います。
もう一度同じことをするなら
社員所属マスタ(USERDEPTM)に開始日と終了日を追加しておけば、4月1日の早朝作業は
不要にできたと思います。
Discussion