Teams AI Library v2 のプレビューが公開されました
Microsoft Build 2025 で Teams AI Library v2 のプレビューが発表されました。
Teams AI Library v1 の頃は Teams ボットと LLM や Microsoft Graph API などを接続するためのさまざまな機能を備えていました。v1 は Teams ボット、つまり Bot Framework に乗っかる形で動作していましたが、v2 は Bot Framework の互換性を維持したまま別実装になっています。これにより、v1 では若干いびつに見えた構成がすっきりしています。
v1 と v2 の違いは EchoBot を見ていただくとわかりやすいです。
v1 の場合は Application クラスが Bot Framework の IBot インターフェースを実装しています。Application クラスの OnMessage メソッドや OnActivity メソッドに対してハンドラーを登録することで動作します。
v2 の場合は AddTeams 拡張メソッドを呼び出すことで必要な機能が構成されます。メッセージの受け取りも Controller になるため、ASP.NET Web API に慣れていれば取っつきやすいです。Azure AI Bot とのメッセージのプロトコルには変更がないため、互換性を維持したまま移行できます。
気になるのは Bot Framework の後継である Microsoft 365 Agents SDK です。Microsoft 365 Agents SDK は Web チャットを含めマルチチャネルというのが強みであり、すぐになくなることはないと考えています。Microsoft 365 Agents SDK はマルチチャネルの AI エージェント、Teams AI Library は Teams 向けの AI エージェントという整理になりそうです。
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