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Microsoft 365 開発のアップデートまとめ 2022

に公開

はじめに

2020 年の締めくくりとして、Microsoft 365 開発関連のアップデートをまとめます。基本的に Microsoft 365 Developer Blog を参考にしています。最新情報を追いかけるのに最適なので、ぜひ確認してください。

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

Microsoft Graph

Microsoft Bookings API でのアプリケーションのアクセス許可の追加

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/application-permissions-for-bookings-apis-in-microsoft-graph-now-available-on-v1/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

Microsoft Bookings API でアプリケーションのアクセス許可が利用できるようになりました。

SharePoint のコンテンツ タイプ同期の機能強化

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/microsoft-graph-api-support-for-new-content-type-sync-enhancements/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

コンテンツ タイプの発行について、パフォーマンス上の理由から、これまではすべてのサイトにプッシュしていたものを、必要なサイトからプルする形式に変更されました。

電子情報開示 (プレミアム) APIの公開 (一般提供)

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/ediscovery-api-for-microsoft-graph-is-now-generally-available/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

Microsoft Purview の電子情報開示 (プレミアム) の電子情報開示ケースの取得や作成ができるようになりました。なお、電子情報開示 (プレミアム) は Microsoft 365 E5 またはそれに該当するライセンスが必要です。

Microsoft Teams の通話レコード API の仕様変更

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/upcoming-changes-to-data-visibility-for-microsoft-graph-callrecords-apis/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

EU の GDPR への取り組みの一環として、通話レコードで取得できるデータの内容が変更されました。

Planner API でのアプリケーションのアクセス許可の追加

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/announcing-updates-to-the-planner-api-in-microsoft-graph/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

Planner API でアプリケーションのアクセス許可が利用できるようになりました。

Microsoft Teams の対話型メッセージ API の公開 (一般提供)

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/announcing-updates-to-microsoft-teams-api-in-microsoft-graph/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

  • メッセージの未読と既読が取得可能
  • チャットを非表示にできる
  • タグにメンションが可能
  • その他、いくつかの改善

SharePoint Pages API の公開 (パブリック プレビュー)

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/announcing-the-new-sharepoint-pages-api-in-microsoft-graph/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

Microsoft Graph API を使って SharePoint ページの取得や作成ができるようになりました。これを使えば、Power Apps や Power Automate と組み合わせによる承認フローも可能です。下書きは Power Apps で入力し、Power Automate の承認フローで承認されたものだけを公開するということができます。また、ページの本文を抜き出して Azure Cognitive Service に渡すことも可能です。

SharePoint Framework

SPFx 1.14 の公開 (一般提供)

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/announcing-sharepoint-framework-1-14-with-updates-for-viva-connections-microsoft-teams-and-sharepoint/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

Yeoman ジェネレータを使ったスキャフォールディングについて変更がありました。いくつかのオプションが廃止されているので注意が必要です。

SPFx 1.15 の公開 (一般提供)

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/announcing-sharepoint-framework-1-15-with-updates-for-viva-connections-microsoft-teams-and-sharepoint/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

  • リストやライブラリのフォームを編集するためのカスタマイザーが提供
  • これまでは JSON 形式でのカスタマイズのみだったが、高度なカスタマイズが可能に
  • Node.js 16 のサポート
  • TSLint の廃止と ESLint への移行

SPFx 1.16 の公開 (一般提供)

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/announcing-general-availability-of-sharepoint-framework-1-16-enabling-spfx-across-microsoft-365-platform/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

SPFx 1.16 の主な更新内容は、SPFx を Outlook や Microsoft 365 のアプリとして公開できるようになったことです。これまでも SPFx を Microsoft Teams のアプリとして表示する機能はありましたが、より多くの体験を提供できるようになりました。その他、Teams JavaScript クライアント ライブラリ (TeamsJS) v2 への対応や、Node.js 12 および 14 の非サポートなど、インフラ面でもいくつかの変更があります。

Microsoft Teams

Teams JavaScript クライアント ライブラリ (TeamsJS) v2 の公開 (一般提供)

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/microsoft-teams-js-sdk-v2-is-now-generally-available/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

v2 では名前空間の整理や、コールバックだった部分が async/await になったなど、さまざまな改善が行われました。

Microsoft Teams Toolkit for Visual Studio Code v4 の公開 (一般提供)

https://devblogs.microsoft.com/microsoft365dev/microsoft-teams-toolkit-for-visual-studio-code-now-generally-available/?WT.mc_id=M365-MVP-5002941

こちらについては 第 4 回 Japan M365 Dev User Group 勉強会 で、実際にブログを書かれている @girlie_mac さんに登壇いただきました。

https://jpm365dev.connpass.com/event/253816/

おわりに

他にも多くのアップデートがありましたがすべてを紹介できませんでした。たとえば、Office スクリプトのスクリプトファイルを SharePoint で共有できるようになったことも今年の話題でした。このように、さまざまなアップデートがあり驚きです。来年にも期待しています。

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