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Fluent UI v9 がリリースされていました

に公開

以前に以下の記事を書きました。

https://zenn.dev/karamem0/articles/2020_12_14_120000

記事の後半に記載していますが、2 つの Fluent UI は統合される計画になっていました。ただ、いつになるかわからないと考えていたのですが、2022 年 6 月に Fluent UI v9 がリリースされていました。

https://react.fluentui.dev

Fluent UI v9 の特徴は、すでに記載したとおり @fluentui/react (v8: Office での利用) と @fluentui/react-northstar (v0: Teams での利用) の統合です。上記のサイトでも v8 や v0 という表記が使われているため、ここでもその表記に従います。なお、v9 のパッケージ名は @fluentui/react-components です。

v9 は v0 をベースにしており、v8 はテーマを Web Light または Web Dark に変更することで実現しています。ただし、見た目は完全互換ではありません。プロパティも v0 ベースですが、v8 向けに一部のコンポーネントで Shim が提供されています。

テーマについては BrandVariants が採用され、10~160 のグラデーションで表現できるようになりました。v8 からのコンバーターも用意されているので、以下のサイトで Primary の色を入力してコンバートすれば、それらしいテーマを作成できます。

https://fluentuipr.z22.web.core.windows.net/heads/master/theming-designer/index.html

完成度としてはまだ十分ではなく、いくつかのコンポーネントが未実装です。ロードマップは以下のページで確認できます。現実的に利用できるようになるのはもう少し先になりそうです。

https://github.com/microsoft/fluentui/wiki/Fluent-UI-React-v9-Component-Roadmap

アイコンについては @fluentui/react-icons を使用するようアナウンスされています。現時点では種類が不足しているため、@fluentui/react-icons-mdl2 や @fluentui/react-icons-mdl2-branded を使うのがよさそうです。ライセンスの違いには注意が必要です。

ライブラリ名 ライセンスの種類
@fluentui/react-icons MIT License
@fluentui/react-icons-mdl2 MIT License
@fluentui/react-icons-mdl2-branded Microsoft Fabric Assets License

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